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「赤穂」の読みと仮名遣いについて

今日12月14日は、赤穂浪士討ち入りがあった日。
それにちなんで、「赤穂」(兵庫県赤穂市)という地名の、ちょっと訳ありな読み方と仮名遣いについて話をしたい。

「赤穂」と書いて「あこう」と読む。
漢字二文字を分解すると「赤=あか」「穂=ほ」となる。旧仮名遣いでは「あかほ」で、「あかほ」と書いて「アコー」と発音した。
お段長音の仮名表記について、旧仮名遣いで「ほ」だったものは「う」ではなく「お」で書くと言われていることから、「あこう」ではなく「あこお」では?と思う方もいるかもしれないが、現代仮名遣いにおいて「お段+お」で書くのは旧仮名遣いで「お段の仮名+ほ」の場合で、旧仮名遣いで「あ段の仮名+ほ」の場合は(お段の文字に「お」を添えるという例外規定の範囲外なので)現代仮名遣いで「お段+う」となる。したがって、「赤穂」は「あこう」となる。

しかし、地名(特に市区町村名)の場合自治体で決めている点があり、例えば福岡県直方市は、旧仮名遣いでは「なほがた」なので、現代仮名遣いのルールに従えば「のうがた」になるはずだが、読み仮名を「のおがた」としている。

ちなみに、パソコンの変換では、「赤穂」は「あこう」、「あこお」、「あかほ」という読みが持たされている。旧字体の「赤穗」も同様。

"世の中って不公平だな" "女形"

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