goo blog サービス終了のお知らせ 

日々是”口実”2

約17年間利用してきた某ブログの終了に伴い2022.7に移行しました。
よろしくお願いします。

地域活性化の”たね”

2006年01月08日 | 仕事関連
 いま、仕事で関わりをもたせて頂いている、とある自治会があります。

 この自治会、昨年1月の総会の時に「地域の活性化を何かやってくれないのか?」と、ある会員さんからの発言があり、それに賛同する会員も多く「地域の活性化を検討する」という議決に至り、3月頃にも役員さんが、どのように検討を進めていくか自分達で話し合いはしたけど、どうも名案が出なかったようで、そのままになっていたようです。

 私は、4月に今の仕事になり、6月末頃に、たまたま、別件で上司から顔を繋いで頂いたこの自治会の、ある役員さんにその時の本来の件はそこそこに、この地域の活性化策の相談を受け、それ以来、役員さんを中心に設置された活性化検討の協議会での、議論のハンドリングをしたり、出来る範囲で助言、アドバイス等をしながら、この活動をお手伝いしています。

 10月には住民アンケートも行い、方向性としては、地区公民館(集会所といったほうがイメージがつきやすいかも)を使って、

 ※夜間は、世代を超えた趣味や自己研鑽のサークル活動を行い、
 ※昼間は、高齢者の介護防止を主な目的にしたサロン的な活用を将来的にはしたい。

 という方向性の合意を得るところまでなんとかこぎつけました。

 なかでも「健康づくり」には住民の方々が圧倒的に感心を持っておられますので、健康講座や体操教室などを自治会活動として行う予定で話をすすめています。

 通常、こうした方向性を出すところまでは来るのですが、実際、行動を起こすとなると、躊躇してしまってなかなか一歩が踏み出せない地域もこれまで、かなり見てきました。

 この地区もご多聞に漏れず、これから先の動きが結構鈍っています。その要因のひとつには、今日の最初にも書いた「やってもらう」という受動の考え方がベースにあるためです。

 「だれかが、先頭になってやってくれたら、自分達は参加する。」(ひどい人になれば、「協力する」という言葉を使います)という方がほとんどです。
 ですから、仮に役員主導で動き出しても、その時にたまたま役員だった方々に負担がかかり、役員任期満了で役員の交代と共に消えてゆくという事業が多々あります。

 ですから、私は、役員会の場でも、「会員(住民)の方に対して、『協力してください』とは絶対に言わないで」と繰り返してます。
 「やりたい」と意思を持つのが会員で、この動きを、実現に向けてサポート(協力)するのは役員のサイドだからです。
 
 「やりたい」と思わないものを義務的に無理に立ち上げても、人は集まりません。かといって、「やりたいもの」を探してあげる程のサービスまで役員側がする必要もないのです。
「そこまでの義務感を感じていたら、続きませんよ」とも言ってます。

 ただ、この地区では自主的に12月から「地区を歩こう会」というウォーキングの集まりを毎日曜日の朝8時ということで、はじめました。この地区では、現在、自動車専用道路の工事が行われており、周辺整備事業で農道等が舗装に整備されつつあり、比較的安全に歩くことも出来ます。

 元々は、昨年度(会計年度は1月~12月)は活性化事業の予算を組んでいなかったため、「健康づくり」の一環で「お金がかからない事業」として試行的に始めたものですが、地区の自主防災会が「防災活動の体力づくり」にも繋がるからと恒常化しました。私も今朝は参加してきましたが、毎回、人は入れ違いになりながらも20名前後の参加を得ているようで、凄くいい取り組みです。

 何しろ、地区内を歩きますので、必然的に地区の全体像が見えてきます。これは、地区の「光」を見つけるうえでも、防災経路などハザードマップを考えるうえでも基本です。

「健康づくり」をしながら、自分の住んでいる地区を再確認、再評価できる。
 これって、実は「地域づくり」「地域の活性化」を行ううえで、絶対的に必要で不可欠な要素です。

 せっかくのいい取り組みを始めたこの地域で、今の役員さんのモチベーションを維持しながら何らかの活動に繋げ、地域を活性化していく。当面の私の課題はこんなところですが、結構プレッシャーでもあり・・・。

 とりあえず、一生懸命頑張ってお手伝いしますので、これからも、よろしくおねがいしま~す。

とりあえず、今年の仕事は終わりました。

2005年12月28日 | 仕事関連
 職業柄、4月~3月という「年度」の概念が非常に強く、特に「年末だからこれ」といったことではないのですが、やはり、通称「仕事納め」を迎えると、何かやり残したことはないか・・・とか来年はどんなことをしようか・・・などと考える自分がいるわけで・・・。

 これと3月から4月に変わる時と、1年に2回、気持ちを新たにする時期があるから、スパンが短すぎて仕事があまり進まないような気がするのかなあ。
 加えて、我々には議会というチェック機関?が通常だと6月、9月、12月、2月と年に4回あり、この度に質問戦への対応的に、成果やフォローアップが求められるので、なにか、常に追い立てられてるような気もしてきます。

 うまく進捗を確認できない方々にとってはいい機会なんだろうけど、報告様式が決められてたりするので、自分なりのペースでやれないもどかしさも正直あるんですけどね・・・。おっと、仕事納めの日に愚痴っぽくなってはいけない(笑) 

今日は疲れた!

2005年11月18日 | 仕事関連
 最近、ブログを通じて私の仕事の一部が垣間見えてきました(笑)
 でも、いまのところは、まだ「私は○○をしています」とここで、話はしないでおこうと思ってます。

 といいますのも・・・私の職業は大きな括りでは「○務員」と呼ばれます。

 そうそう、馬のお世話をする・・・・ってそりゃ「厩務員」!!
 会社で経理とかやってる・・・そりゃあ「事務員」(もういいって・・・) 

 でも、特に今の仕事は「これ」ってきちんと説明できる職種(業務内容)じゃないんです。多分、全国のいろいろな種類の○務員を見ても、ほとんど「ここ」にしかない職種じゃないかと思います。
だから説明しても理解しづらいと思いますので、今は、まだやめときます。

 ただ、ブログですから、今日はその業務の一端をお見せしましょう。(笑)

 今日は、とある役所の方にHELPを要請されて、約2kmの海岸線*陸(おか)側に数百m程度の集落で約70箇所程度の道路や公民館の駐車場等の標高を測量しました。

 結構アップダウンもあり、家が密集してる、くねくねした道などもあったため、朝9:30頃から途中約30分の昼食時間を挟んで15:30頃まで、5時間以上、機械を持って歩き→水平に据え付けて→覗いて、の繰り返しでした。

 といいますのも・・・いま、「震災対策ブーム」といいますか、ここ数年の間に全国的に大地震対策が急に叫ばれるようになってきましたよね。

 ここ高知県もご多聞に漏れず、南海大地震が発生すれば、相当数の犠牲者が出るだろうと予想されています。また、その大半が津波による被害であろうことも予想されています。

 この地震では「震度6~7程度が約100秒間継続する」と言われてるんですが、100秒間って息を止めてみると何とか止められる程度の時間ですので、短いように感じるかもしれません。

 けれども・・・

 例えば、仰向けに寝転んで両足の踵(かかと)を腹筋だけで20cm位浮かした状態で100秒計ってみてください。結構来ますよ。この時間ずっと震度6とか7がゆれ続けるわけです。
 
 ただでさえ大変なのに海岸線では第2の恐怖、間髪いれずに津波がやってきます。津波は今の想定では高さ6m~7m程度(場所によっては8m以上)であろうと想定されています。
 更に予想では地面は約60cm程度、沈降するといわれてますので、6mの津波がきても実際は6.5m以上の津波に感じるわけです。

 こうしたことから、この役所では海岸堤防の高さが約9.5mあることなども考慮して、海岸付近の集落では、概ね標高が8m以上(だったと思うけど、再度、週明けに確認しときます)の地域については「ひとまず安心」とし、とりあえず100秒の揺れに耐えたら、その後は、すぐに8m以上の標高の場所までは一時的に避難をするように呼びかけています。何しろ、第一波到達までの時間が10分以内のところもありますので、早々遠くには逃げられません。

 でも、自分の住んでいる地域の標高がどれだけあるのか って、ほとんどの方はご存知ありません。
 比較的「低い」といわれる地域にお住まいの皆様、あなたはご存知ですか?

 また、「低い」という認識はあっても、具体的にどれだけ低いのかはご存知ない方も多いのです。

 こうしたことから、今日は、この役所の管内でも特に標高が低く、すぐ近くに8m以上の標高の場所がない地区を中心に、日頃から自分達の家の周辺がどの位の標高なのかを知ってもらうために、電柱に標高表示をしていくための準備として、こういうことも仕事の範疇であり、かつ本来の職種柄「測量慣れ?」している私のところにHELP要請があったものです。

 集落への標高表示の効果は、単にその場所の標高を知らせるのみならず、その地域の方々の防災に関する意識や関心の向上、ひいてはその周辺地域へのひろがりなど効果は大です。
 
 今日は役所が主体での測量でしたが、1週間ほど前には少し離れた場所で、地域の住民の方々から「地域内に標高表示をしたい」とのお話を聞き、地域の数人の方と一緒に地区内を歩きながら標高表示を行いました。

 こうした取り組みは是非是非、広げていきたいと思っています。

 こんなのも私の仕事の守備範囲の中にあります。

 ただ、この震災に関して、ひとつ忘れてはならないことがあります。

 この役所の管内の海岸線には結構古い民家も多く、家屋倒壊が懸念されるような家も相当数あります。

 阪神淡路大震災の時は、揺れ時間は忘れましたが100秒より遥かに短かった記憶があります(←約13秒程度とか)が、亡くなられた数千人の方々のほとんどが倒壊家屋や家具類の下敷きなどで即死状態だったと聞きます。
 まあ、阪神淡路は津波がなかったので、死者=ほぼ圧死者と言う図式になってしまうのですけど・・・。

 何しろ、洋服ダンスや冷蔵庫等でさえ家の中を「飛ぶ」んです。頭にでもあたって気を失っている間に家の下敷き・・・ということももちろん想定されます。

 ですから、津波対策はもちろん重要なことですし、高知県でも、ともすれば津波対策が最優先であるかと感じるほど海岸周辺部への対策をハード面、ソフト面から急いでいるのですが・・・

 私としては、地域の方々に防災や地震対策のお話をする機会がある度に、「まず最初の100秒を生き抜く事が大切で!この100秒を生き残れなかったら、津波対策も何も無いんだよ!」って事から話をさせてもらっています。

 それにしても、今日は結構疲れました。