越佐の海峡blog

越後と佐渡の海峡日記

市民の追及

2007年05月29日 | Weblog
安全協定第13条には「原子炉の運転停止を含む適切な措置を講ずることを求めるものとする」という文言がある。これは中越地震後の余震が続く中で原子炉を止めろという市民の声に耳を貸さなかった東電にたいして、柏崎市長がイニシアチブをとって明記させたものである。 こんかいの1号機の改ざん・隠蔽は原子炉等規正法や電気事業法に違反していたものであったし、制御棒の脱落はシステム上の欠陥であった。その証拠に東電 . . . 本文を読む

バベル

2007年05月27日 | Weblog
ブリューゲルの絵にバベルの塔がある。ノアの洪水後、彼らは力を合わせて高い堅牢な塔をつくろうと計画し、その力を過信していた。天に届く塔は、人間の自己神格化の試みであり、神を無視した傲慢な態度であると同時に、不可能の大事業を試みる愚かさの象徴である。神はこうした人間を罰するため、お互いの言葉を通じなくさせ、塔の建設は未完に終わった。愚かさの寓意をブリューゲルは絵にした。 映画「バベル」は、三つの . . . 本文を読む

交渉での回答

2007年05月26日 | Weblog
大阪の皆さんからテープ起こしをして頂いた交渉記録です。ありがとう。 ●保安院4月20日付「調査報告書」及び「総点検評価書」に関する質問事項と5月23日の交渉での回答 1.臨界事故発覚の経緯について (1)保安院の4月20日付「調査報告書」では、3月15日に志賀1号機の臨界事故の報告を受けたとなっている。また「沸騰水型軽水炉(BWR)を有する全ての電力会社に対し、過去に起こった制御棒の引き . . . 本文を読む

市民と発電所

2007年05月25日 | Weblog
地元市民と発電所との交渉が昨日、柏崎刈羽原発サービスホールであった。テーマは1)電力不正と処分、2)6号機の減肉と水漏れ、3)コバルト60の検出、4)ロイドレジスターによる特別査察、5)火災、ガス漏れ、6)地質調査の真偽など多岐にわたった。対応は発電所の伊藤技術担当である。 通り一遍の回答の中で印象的だったのは、外部への放射能放出に関して、法令や自主管理基準置以下であるから問題ないという姿勢 . . . 本文を読む

原子炉は国際品質標準?

2007年05月23日 | Weblog
首都圏の市民が9日、ロイドジャパンに柏崎刈羽原発の国際品質標準認定(ISO9001)の取消しを求めた。温排水データの改ざんをきっかけに発覚した一連の偽装・隠蔽は、東電の原子炉管理能力が如何に低レベルであるかを示したが、こんな会社の品質保証が国際標準だとするなら認証機関の信頼が揺らいでしまうだろう。それとも、もっと別の目的があるというのだろうか。 ●ロイド訪問報告 対応者:LRQAジャパン . . . 本文を読む

松葉からコバルト60

2007年05月22日 | Weblog
原発敷地内の松葉からコバルト60が検出された件で、調査を行っていた新潟県の結果が公表された。新たに敷地外の松葉(1,6㎏)から0,06ベクレルのコバルト60が検出された。範囲を広げて追加調査を行う。 http://www.pref.niigata.jp/bosai/genshiryoku/ 放射線量は少ない(0,000005ミリシーベルト)ものの、やはり懸念していた通り、汚染は広がっていた。何故、 . . . 本文を読む

原子炉等規正法三十三条

2007年05月21日 | Weblog
原子炉等規正法三十三条には、保安規定に違反した場合の処分が明記されている。設置許可の取消しと1年以内の停止である。保安院は何故、この処分を発動しなかったのだろうか。甘利経済産業大臣の政治的な酌量だけででなく、法理から見ても恣意的な解釈がまかり通っている。保安院の釈明を紹介しよう。 5月14日、参議院行政監視委員会の議論 ○近藤正道君 社民党・護憲連合の近藤正道でございます。今日は、今年の一月の初め . . . 本文を読む

安全規制の限界

2007年05月19日 | Weblog
ようやく行政が重い腰を上げたようだ。知事、柏崎市長、刈羽村長の三者が16日、東電の勝俣社長に対して改ざん・隠蔽に対する要請を伝えた。柱は三つ。1)県と両市町村がトラブル情報などの窓口を設置、2)東電や下請け企業との意思疎通推進、3)原発の監視強化。 これらの要請を勝俣社長は基本的に受け入れることを表明した。今後、新たに安全協定に折込み、自治体の安全規制が動き出す。 安全確保に関する責任は国 . . . 本文を読む

みえない雲

2007年05月17日 | Weblog
---「みえない雲」公式サイトより--- http://www.mienaikumo.jp/ 幸せになるはずだった、あの雲がやってくるまでは そのサイレンが彼女の運命を瞬時に変えた 高校3年生のハンナは、幼い弟ウリーと口うるさい母親の3人で暮らすごく普通の女の子。ある日、転校生のエルマーから呼び出され人気のない教室へ行くと、ぎこちない会話の後に突然のキス。しかしそんな幸せな気分も束の間 . . . 本文を読む

ニコラ・サルコジ

2007年05月07日 | Weblog
「いつも警察から尋問を受けるんだ」。この国の国民たる若き反逆者たちが口にするあらゆる不満のうちで、もっとも恒常的であり、最も共有されている事柄は、こうした尋問や逮捕がかれらの日常生活に偏在しており、執拗なまでに責め立てられるのが常だということである」。 「22時をはるかに過ぎた時刻になってようやく、われわれの息子を迎えに来るようにとの電話を受けた。彼には何一つ非はありませんでしたと、遺憾の意 . . . 本文を読む