越佐の海峡blog

越後と佐渡の海峡日記

停止処分は問えないのだろうか

2007年03月31日 | Weblog
原子力安全・保安院へ29日、BWRの即時停止を申し入れた。参加したのは首都圏の他、宮城、福島、新潟、静岡、島根の立地住民。対応したのは発電検査課の高橋氏と関氏。両者とも「何が出てくるのかわからないのです」と困惑と疲労を隠さなかったが、印象的だったのは、落下の原因となった挿入側の弁(F101弁)に注意の看板を立てておけば防げるなどと対処療法的な発想しかなかったことだ。制御棒駆動機構の構造的な欠陥に . . . 本文を読む

6号機でも落下

2007年03月30日 | Weblog
一体どうなっているのだろうか。制御棒は6号機でも落下していた。96年6月10日10時35分頃、当直員が中央操作室で「全制御棒挿入」の表示が消えているのを発見し、調べてみると4本の制御棒が60%以上抜け落ちていた。原子炉の計画停止操作では、205本が挿入されていなければならない。 原因は切っておくべき電動機の電源が入っていたため、冷却水の流量変化に反応して引き抜き側に作動したためである。出力を自 . . . 本文を読む

BWR原発の運転を全面的に停止せよ

2007年03月27日 | Weblog
経済産業省が、〝洗いざらい出せ″と脅した報告期限(30日)が迫っている。何が出てくるのか、それともないのか、興味深いところではある。全国の立地市民はこれに先駆けて29日、保安院にBWRの即時停止を求める予定だ。また、前日の28日には首都圏の市民が東電本社前で抗議行動を行い、本社交渉の場を持つ。 ◆臨界事故を考える緊急集会~BWRは欠陥原発! ・3月29日木曜日16:00~17:30 ・参議院 . . . 本文を読む

志賀原発金沢地方裁判所判決

2007年03月26日 | Weblog
志賀原発の耐震設計の誤りを金沢地裁は明確に語っている。長くなるが柏崎刈羽裁判の上告補充書から一部引用したい。 結論から言えば、現行の耐震設計では原子炉の実際の揺れを示す応答スペクトルの過小評価につながり、特に配管など周期の短い機器については、許容応力をこえ破壊されてしまう可能性があるというものだ。事実、女川1号機の再循環配管は許容応力すれすれまで力がかかっていた。 志賀原発金沢地方裁判所 . . . 本文を読む

想定マグニチュードを越える

2007年03月26日 | Weblog
知人は柏崎刈羽原発の真下にある砂丘の麓に住んでいる。中越地震で彼女の家は土台が陥没して、家が真二つに割れた。新居が完成したという朗報が最近、届いたばかりである。 能登半島で今度は、しかも震源は志賀原発から17キロしか離れておらず、志賀町富来では最大化速度945ガルの地震が起きた。物が落下する重力の加速度は980ガルだ。瞬間的な振動の激しさは如何ばかりか。 案の定、志賀原発は原子炉が緊急停止 . . . 本文を読む

BWRには構造的欠陥があるのではないか

2007年03月23日 | Weblog
  志賀1号炉の臨界事故では、緊急停止信号が出たにもかかわらず制御棒が挿入されなかった。この理由を北陸電力は次のように説明している。   「原子炉が臨界状態となり、原子炉緊急停止信号が発生したが、F101弁(挿入側)が閉であったこと及び水圧制御ユニットアキュームレータに圧力が充填されていなかったことから、直ちに制御棒が挿入されていなかった」(3月15日、ニュースリリース . . . 本文を読む

7時間半の臨界

2007年03月23日 | Weblog
ついに5本の制御棒が脱落して臨界が7時間半起こっていた。29年前の福島1-3号機である。圧力容器の蓋は閉まっていたものの、格納容器は空いていたのだという。恐ろしい。 中央制御室では警報が鳴り響き、中性子の増加を伝えるチャートは大きく波打っていたことだろう。おそらく運転員はパニック状態に陥っていたのではないだろうか。7時間半も。この事実を原子炉メーカーである東芝は30年も隠し続け、東電にあって . . . 本文を読む

直江津・黒井

2007年03月21日 | Weblog
上越市の信越化学工場が昨日爆発して、3人が重体、14人が重軽傷を負った。周辺の民家も窓ガラスが吹き飛ぶなどの被害を受けた。ここは直江津地区の黒井という。かつて高度成長只中の70年代、黒井住民は東北電力の火力発電所計画に立ちむかい撤回に追い込んだ。 たとえば、「発電所を誘致して豊かな地域をつくる」というような言説の本質は何処にあるのだろうか。それは大資本がもつ、より大きなものの欲望の中に自らを見 . . . 本文を読む

臨界の可能性は否定できない

2007年03月20日 | Weblog
  事態はどんどん深刻になってきている。 東電は今日、柏崎刈羽1号、福島第2-3号でも制御棒が脱落していたと発表した。2000年に起きた柏崎刈羽に至っては、「抜けた2本が隣接しており、臨界に至った可能性は否定できない」ことまで認めた。 http://www.tepco.co.jp/cc/press/07032001-j.html   東電や保安院は同じく、弁操作 . . . 本文を読む

インターロックは嘘

2007年03月19日 | Weblog
制御棒の落下が相次いでいる。志賀1号炉に続き、浜岡3号、女川1号でも発覚した。しかも全て公表せず隠蔽している。 この事実は、国や電力会社が安全確保の根拠としていたインターロックシステムが機能しないことを意味している。事実の隠蔽にとどまらず、制御棒という出力制御の根幹が空洞であることが露わになっただけに、衝撃は大きい。 資源エネルギー庁や原子力委員会は、インターロックについて次のように説明して . . . 本文を読む