voice of boss

演劇プロデユーサーとして、主宰する劇団の今を日記風に。50年余の演劇との関わりの中で、少しは提言めいたことなど・・・

俳優の養成で利益を上げてはいけないと思う。俳優館の養成所の場合はそれがモットーです。

2016-03-06 11:50:55 | 日記
俳優館の養成所を再開してまる5年になる。1986年俳優館創立と共に解説した養成所は演劇アカデミーという名称でした。全日制昼間部という学校並みの構想でスタートし10数年続きましたが、こちらの思い込みほど生徒は熱心ではない(勿論一概には言えません。真剣な生徒もいたわけですから)。高度成長経済が止まりバブルもはじけてくると環境の変化は著しい。例えば舞台俳優を目指すから声優に憧れる方向へ。発声とか身体訓練、演技システムの基礎を身につけなくても、オーディションさえ受ければ舞台に出られる機会が多くなるとか・・・・。小劇場の劇団は次から次へと誕生し、絶えず仲間(劇団員)を求めているなど・・・。
 今は、ほとんどの若い人は学生であれ一般人であれアルバイトをしている。親も月謝を払ってやる余裕もないのが現状です。学校という名の専門学校はアルバイトではとても通えそうにないが、大学にやるよりはと思う親もいて月謝を出してくれる。
 そこで、発想を転換して、養成所を再開するについて考えたことは、月謝を安くする。が授業の中身は充実させることであった。
 そして今の俳優館の養成所では、年間の生徒が出す費用を10万円以内とする。
 演技の基礎、歌などのレッスン、肉体訓練としてのダンス、バレエをおこなう。日本語の発声に役立つ狂言の授業を加えるなどなど。さらに集中講義的にナレーション講座、演技ワークショップを開く。加えて俳優館の本公演に公演実習として参加することなど授業計画を作成する。
 授業日数は年間100日、毎週火曜日と木曜日の夜間に、公演実習は別スケジュールの内容とするなど工夫してレッスン内容を充実させる。
 かくして、多分日本では授業料無料のところをのぞき最も安い経費で授業が受けられるシステムを作った。2016年度の募集で言えば、入所金40,000円、実習費・前期2万円、後期30,000円、年合計90,000円。
 みなさんいかがですか? 経営は成り立ちますか? ポケットマネーでもあるのですか? どうでしょうか。
 ただいま2016年度生募集中です。2015年度生の修了公演も間近です。

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