voice of boss

演劇プロデユーサーとして、主宰する劇団の今を日記風に。50年余の演劇との関わりの中で、少しは提言めいたことなど・・・

今年の抱負~その前に昨年2015年を回顧する

2016-01-04 11:28:17 | 日記
 4月、養成所入所者数が定員の10名に達した。養成所を2011年に再開して5年目である。年間100日を超える授業日数で費用が 10万円を切ると いう安さが魅力か俳優館の活動が評価されてのことなのか。しかし、半年を過ぎると養成所生にもいろんな事情が発生するとみえ、特に大学生が継続不 可能になった。その理由は大学の授業時間が変更になって火曜日、木曜日の養成所の授業に出席できなくなったというケースがほとんどでやる気をなく
したという例はない。やむを得ないことだとは思う。その中で時間の都合のできるメンバーは夏のメインイベン
ト公演「群青~苦も流れる果てに」に4名が、ユース部2名が出演した。名古屋演劇界のそうそうたるベテラン俳
優と共演する大きなチャンスを体験した。公演実習という得難い機会を得たわけだ。俳優の成長にとってとっても
効果があった。そのメンバーは12月開催の文化庁、日本劇団協議会主催の日本の演劇人を育てるプロジェクト公演「女の平和」にも出演した。
 今、3月の終了公演「ブンナよ、木からおりてこい」に向けて途中入所も含めて7名が取り組んでいる。2016年度生の募集も開始している。

5月、シェイクスピア・リーディング・シアターシリーズ「マクベス」の上演である。2014年にスタートしたシェイクスピアの作品をわかりやく、た
のしくあじわってもらう意図のもと継続している企画である。会場:俳優館スタジオで8回公演。木村繁演出。

7月、俳優館戦後70年企画公演「群青~苦も流れる果てに」知覧特攻基地より~を上演した。音楽と合唱と芝居とリーディンが織りなす総勢41人によ
るスケールの大きな舞台作品を作り上げた。会場:愛知県芸術劇場小ホールで7回公演。原作・知覧高女なでしこ
会編「群青」、いずみ凛作、ふじたあさや演出、藤村起一郎音楽、森つとむ企画

9月、戦後70年企画はなお続く。リーディングによる「ビルマの竪琴」(原作・竹山道雄、ふじたあさや脚本、なかとしお演出)と「わたしは貝になり
たい」(橋本忍シナリオ、木村繁演出)の連続公演であった。会場:ひまわりホールで各4回計8回公演。

10月、シェイクスピア・リーディング・シアター4作目「タイタス・アンドロニカス」を上演。会場:ひまわりホールで4回公演。平塚直隆演出。

12月、文化庁と公益社団法人日本劇団協議会(俳優館は加盟している)主催で俳優館代表の森つとむがプロデューサーをつとめる文化庁新進芸術家育成
事業「日本の演劇人を育てるプロジェクト」俳優部門、ギリシャ喜劇アリストパネス作「女の平和」(鹿目由紀演
出)を愛知県芸術劇場小ホールで7回公演。

まことに目まぐるしい大車輪で駆け抜けた1年であった。以上、6作品いずれも初演、新たに製作した作品である。

そのほか 小泉八雲怪談ファンタジー「ヘルン氏のこわいかこわくないかわからない話」を夏に東京公演。11月に大阪・泉佐野公演などなど・・・。ミュージカル「ヘンゼルとグレーテル」の学校公演も数多く行った。


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