いずれ菖蒲か杜若(いずれあやめかかきつばた)
意味
「どちらも優れていて、選びがたい」という意味のことわざです。
もとは、アヤメとカキツバタが非常によく似ていて区別が難しいことに由来します。
転じて、美しいもの同士、優劣つけがたい状況や人物をたたえるときに使われます。
由来
アヤメ(菖蒲)とカキツバタ(杜若)は、見た目がとても似ていて素人目には区別が難しい植物です。
古来、和歌にも詠まれ、平安貴族たちの間ではどちらも美しさの象徴とされました。
そのため、優劣をつけること自体が無粋とされ、「いずれ菖蒲か杜若」となったのです。
類似表現
目移りする
甲乙つけがたい
美人揃い
玉石混淆(ただしこちらはやや否定的なニュアンスも含む)
使い方の例
「このコンテスト、ファイナリストがみんなすごすぎて、いずれ菖蒲か杜若って感じだよね」
「どちらを選んでも間違いない。まさにいずれ菖蒲か杜若だ」
「二人とも素敵で……いずれ菖蒲か杜若、なんて言葉がぴったりね」
小説アイデア
タイトル:『杜若の庭』
古い日本家屋に咲く二つの花。
幼なじみの二人、静と薫。
どちらも気高く、どちらも美しい。
主人公は成長するにつれ、二人への想いに揺れる。
やがて訪れる、選択の時。
だが、どちらか一人を選ぶことが、本当に「正しい」ことだったのか──。
ことわざから小説を執筆
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