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田記正規

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武士は食わねど高楊枝

2025-08-10 13:21:16 | 田記正規

武士は食わねど高楊枝(ぶしはくわねどたかようじ)」は、
たとえ貧しくても、表面上は気位を保ち、みすぼらしい様子を見せないことを表すことわざです。

■ 意味
お腹が空いていても、あたかも満腹であるかのように楊枝を使う武士の姿から、
内心の困窮を表に出さず、体面や誇りを守る様子をたとえています。

■ 使い方・使い道
貧しくても気品を保つ場面
 - 彼は給料が安くても、いつも立派なスーツで出勤している。まさに武士は食わねど高楊枝だ。
 - 家計は苦しいが、人前ではいつも笑顔で振る舞う。武士は食わねど高楊枝の精神だね。

見栄を張っている場面
 - 実は借金だらけなのに、高級車で通勤するとは…武士は食わねど高楊枝だ。
 - 食費を削ってまでブランド品を買うなんて、武士は食わねど高楊枝だよ。

誇りやプライドを優先する場面
 - 援助を受ければ楽になるのに、絶対に首を縦に振らない。武士は食わねど高楊枝だ。
 - 困っていても人に頼らないのは、武士は食わねど高楊枝の気質だな。

 


ことわざから小説を執筆
#田記正規 #読み方 #家族 #実家 #会社 

 

 


豚に真珠

2025-08-09 02:42:24 | 田記正規

豚に真珠(ぶたにしんじゅ)」は、
価値のあるものでも、それを理解しない者には無意味であるということを表すことわざです。

■ 意味
豚にいくら真珠を与えても、その価値がわからず、
無駄になってしまうというたとえ。

つまり、
価値のわからない人に高価なものや貴重な知識を与えても、意味がない
という教訓的な使い方をします。

■ 使い方・使い道
教養・芸術などが理解されなかったとき
 - 彼にクラシック音楽の良さを語っても無駄だった。まさに豚に真珠だ。
 - あんな人に美術品を見せても、豚に真珠だよ。

高価な物や贈り物の価値が伝わらない場面
 - ブランドバッグをプレゼントしたけど、彼女は興味なし。豚に真珠だったな。
 - 子どもに高級腕時計を買っても豚に真珠だよ。まだ価値がわからない。

知識や助言が生かされないとき
 - あれほど専門的なアドバイスをしたのに全然活用してくれない。豚に真珠だ。
 - 優れた本を渡しても読まないんじゃ、豚に真珠と同じだ。

■ 類似のことわざ・表現
猫に小判

馬の耳に念仏

暖簾に腕押し

李下に冠を正さず(やや異なるが、無意味な行為という点で)

■ 補足
このことわざは皮肉や軽い諦めの気持ちを込めて使われることが多いです。
ただし、相手を見下したような響きもあるため、使い方や場面に注意が必要です。

 

ことわざから小説を執筆
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舟に刻みて剣を求む

2025-08-08 08:39:33 | 田記正規

舟に刻みて剣を求む(ふねにきざみてけんをもとむ)」は、中国の故事に由来する戒めのことわざで、主に状況や環境の変化に気づかず、過去のやり方や考えに固執する愚かさを指摘する際に使われます。

■ 意味
ある人が舟から剣を川に落とした際、
「ここに剣を落とした」と船べりに印を刻み、
その印の下を探したが、舟はすでに流れて動いており、剣があるはずがない。

つまり、「状況が変わっているのに、印(目印)にこだわって探す」ことから、
時と状況の変化を無視して、無意味な行動をする愚かさを表します。

■ 使い方・使い道
古いやり方に固執して失敗したときの批判に
 - 時代遅れの営業手法にこだわっていては、舟に刻みて剣を求むようなものだ。
 - 昔の成功体験に頼っていては、舟に刻みて剣を求むの愚を犯すことになる。

柔軟な対応の必要性を説くときに
 - 状況は常に変化している。舟に刻みて剣を求むような硬直した考えでは生き残れない。
 - 環境の変化を読み取り、行動を変えねばならない。舟に刻みて剣を求むでは意味がない。

無駄なこだわりや形式主義を戒める場面で
 - マニュアル通りにしか動けないのは、舟に刻みて剣を求むようなもの。
 - 規則に従うだけでは、柔軟な判断ができない。舟に刻みて剣を求むの失策になりかねない。

■ 類似のことわざ・表現
昨日の敵は今日の友

過去に縛られて未来を見失う

臨機応変(りんきおうへん)

温故知新(←やや対照的な立場)

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武陵桃源

2025-08-07 09:41:32 | 田記正規

武陵桃源(ぶりょうとうげん)」は、中国の古典文学に由来する表現で、ことわざというより成語・故事成語の一種です。理想郷や別世界の象徴として使われます。

■ 意味
「武陵桃源」とは、
中国・東晋の詩人 陶淵明(とうえんめい) の『桃花源記(とうかげんき)』に登場する、
**俗世を離れた理想郷(桃源郷)**のことです。

現実とは隔絶された、平和でのどかな世界

外の争いや混乱を知らずに、人々が静かに暮らす場所

■ 使い道・使いどころ
俗世間から離れた理想の場所を表現したいとき
 - この山奥の村は、まるで武陵桃源のようだった。
 - 騒がしい都会を離れ、週末は武陵桃源に身を置いた気分だった。

平和でのどかな風景を描写するとき
 - 静かな湖畔に咲く花々。そこはまさに武陵桃源だった。
 - その庭園は人工とは思えない自然美で、まるで武陵桃源そのものだった。

理想郷を夢見る気持ち・憧れを表すとき
 - 現実は厳しいが、心のどこかで武陵桃源を求めている。
 - 誰もが一度は、武陵桃源のような世界に憧れるのではないか。

ユートピア的な空想を、やや皮肉を込めて語る場合も
 - それは武陵桃源の夢物語にすぎない、と言われた。
 - この計画は理想が先行しすぎて、武陵桃源の妄想だと批判された。

■ 類語・関連表現
桃源郷(とうげんきょう)

理想郷

シャングリラ

楽園・別天地

隠遁生活

■ 注意点
教養的な表現なので、文学的・比喩的な文脈で用いると効果的です。

日常会話で使うには少し格式が高く、「桃源郷」と言い換える方が自然な場合もあります。

 

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焚書坑儒

2025-08-06 01:42:21 | 田記正規

焚書坑儒(ふんしょこうじゅ)」は、
本や思想を弾圧・排除し、知識人や学者を迫害する行為を指す故事成語です。
ことわざというより歴史的な教訓や批判の文脈で使う表現で、現代でも言論統制や知識弾圧への比喩として使われます。

■ 意味
書物を焼き、儒者を生き埋めにすること。

転じて、思想・言論・学問を力で封じ込める暴挙や独裁的政策を指す。

主に権力者による言論弾圧や検閲への非難・批判として使われる。

■ 出典・由来
中国・秦の始皇帝が、思想統一のために儒教経典などの書物を焼き、
 儒学者たちを生き埋めにしたという歴史的事件に由来します。

■ 使い道・例文
言論・思想の自由を奪う行為を批判するとき
 - 政府が不都合な資料をすべて削除した。まるで現代の焚書坑儒だ。
 - 教科書から特定の歴史を消すのは、焚書坑儒に他ならない。

知識層を力で排除しようとする政策への警鐘
 - 政権が学者や研究者の発言を封じるなら、それは焚書坑儒の再来だ。
 - 学問の自由を守らねば、焚書坑儒のような時代に逆戻りしかねない。

メディア統制やSNS検閲など現代の言論統制に重ねて
 - SNSの規制が過剰になると、焚書坑儒的になってしまう恐れがある。
 - 書籍が次々と回収される状況には、焚書坑儒の匂いがする。

■ 類似表現
言論統制

弾圧

文化大革命(比喩として)

独裁政治・全体主義

■ 注意点
非常に重い歴史的表現のため、軽い場面では使いにくい。

相手や事柄への強い批判・警鐘として、慎重に用いるべき言葉。

教養的な響きがある一方、感情的・政治的対立を招く場面もある。

 

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