つくすの折にふれ

旅の思い出などを

再びの五所川原立佞武多旅行 ①

2016-08-27 04:52:51 | 旅行
 今年の立佞武多もすごかった。
 自分たちの上花輪・上花輪新町地区では、「大杉神社の夏祭り」を、かつては、8つに分かれている町内が輪番で責任者となり運営してきました。その形で運営した最後のころに、自分の住む第8町内が担当したときがありました。いまから26年前の平成2年と3年の祭礼でした。
 各町内から祭事係を選任していただき、担当町内である第8町内が主管者となってその祭事係のみなさんと一緒に祭礼の準備から後片付けまでを担います。そのとき苦労を共にした祭事係は、みなさんなんとなく気が合ういい方ばかりでしたので、有志で親睦会「平成会」をつくることになりました。それ以来、毎年の暑気払いと忘年会、ほぼ隔年の一泊旅行を続けてきました。
 数年前までは、そうした催しに10人前後の参加がありました。ところが、亡くなる人が出たり、健康を害される方が出たりで、人数が集まらなくなってしまいました。旅行は、小型観光バスを借り上げて実施してきたのですが、参加人数が少なくなると、当然旅費が高くなってしまいます。そんなことから、マイカーを使っての旅行もやってみたのですが、運転手が飲めないのはまずい、申し訳ないということになり、昨年からは、列車等を使っての旅行となりました。
 昨年は、JR東日本のパック旅行で、常磐湯本温泉に行きました。そして、今年の新年会で、五所川原の「立佞武多」の話が出て、お酒の勢いもあって、計画しようという話になってしまったのです。
 実際に実行するかどうかの決定は、もっと先になってから考えることにして、とりあえず宿泊先の確保から準備を始めました。青森県の旧柏村、現つがる市にある公共の宿「柏ロマン荘」を予約したのです。メンバーの一人は、現役時代の仕事で旧柏村との交流に熱心に参加していた人です。その人のルートで確保したのです。
 そして、あっという間に4月も末になってしまいました。それでも、メンバーのだれからも参加できないという話は出てきませんでした。メンバーのうち2人は、「大人の休日倶楽部・ジパング」の会員です。会員はJR東日本の鉄道線を30パーセント割引で利用できます。そこで、非会員だった人にこの会員になってもらうようお願いしたのですが、快く、この入会手続きを済ませてくれました。これで、運賃と特急等の料金をかなり軽減できることになります。
 この入会手続きの完了を待って「えきねっと」で列車の予約を入れることができ、旅行は確実に実行できることになりました。
 ところが6月になって、平成会とは全く関係のない人から「連れてってください」との希望が出てきたのです。自分は「れいの会」という呑み会を34年続けてきています。その会の行事の一つに日帰り宴会旅行があります。そのおり、この夏、「また、立佞武多を見に行ってきます」と、自慢げに口を滑らしてしまったのです。すると、参加していた女性会員から「行きたい、連れてって」の声がかかってしまったのです。
 その小旅行後、改めて意向を確認しましたら3人の女性が参加の意思を示したのでした。それからは、まず平成会の幹事長や参加会員の承認をいただきました。そして、改めて列車の指定を取り直しと、宿泊先の確保に動きました。それも、なんとかなって旅行できることになりました。
 実は、この時点では、部屋は1部屋しか確保されていなくて、最悪の場合は、平成会メンバーの自分たち男性4人は、宴会場へ寝かしてもらうことも考えていたのでした。これは、出発前に運よく部屋が空いて解消されたのですが、そんな心配もあったのでした。
 立佞武多まつりは、8月4日から8日までの5日間と決まっています。自分たちはその最終日8日を見物することにしていました。8日は月曜日です。当日は野田市駅発5時53分発の電車で出発です。柏から乗る人、川間から乗る人もいましたが、無事全員そろって出発できました。
 そして、大宮発6時58分発の「こまち・はやぶさ1号」に乗り込みました。乗車前にビール党の人もいるので、ビールの準備をしようとしたのですが、それぞれ持参してくれましたので、その作業は不要でした。自分たちは秋田へ向かいますので「こまち」の方に乗り込みました。こまちは4列座席なので、ちょうど2列です。また、できるだけ迷惑をかけないように列車の端の方の席にしています。大宮を静かに発車したあと、さっそく、静かに乾杯をしました。
 今回用意したお酒は青森のお酒です。「陸奥八仙・夏囲い」からいただきました。さわやかな香り高いお酒でした。3人の女性ゲストメンバーも含めて、みなさん普通に飲める方ばかりでしたので、なごやかにお酒も進みました。メンバーの差し入れのお酒もありました。2本目の「稲生・純米吟醸生酒」も空けました。こまちには、10時24分の秋田着まで3時間半近く乗っていたわけですが、おいしいお酒をいただいているうちに、あっという間についた感じでした。
 ここから、10時40分発の「リゾートしらかみ」に乗り換えます。ここからは、いっしょの席が確保できなかったので、4名が3号車、3名が1号車に席が分かれてしまいます。3名の女性に1号車に乗ってもらいました。
その列車に乗車前、予約しておいたお弁当をホームで受け取りました。「しらかみ育ち・あわび五能線弁当」です。計画していたとき、「ハタハタ館の晩酌セット」というお弁当も魅力だと思ったのですが、このお弁当は「あきた白神」駅を過ぎないと買えないのです。その駅まで待つとすると12時40分になってしまいます。早朝に出発した自分たちには時間が空き過ぎますので、秋田駅でも購入できるお弁当に決めていたのです。
 五能線の列車旅はとても魅力的です。日本海が間近に見えます。きれいな景観を楽しみながら、おいしいお弁当もいただきました。また、それぞれの車両までときどき往来して交流もしました。途中の「千畳敷」駅では、15分の観光タイムがあります。出発3分前には汽笛が3度鳴るのも、前に書いたとおりです。この列車では、津軽三味線の生演奏もあり、間近に聞く力強い三味の音に旅の雰囲気がとても盛り上がりました。
 そして、五所川原駅に15時09分に着きました。柏ロマン荘のバスが、うちのメンバーと長いお付き合いのある旧柏村のKさんと一緒に駅へ迎えに来てくれています。宿泊先へ行く前に、特別に「鶴の舞橋」へ案内してくれました。大人の休日倶楽部コマーシャルで吉永小百合が紹介しているところです。当初はタクシーでここを訪れる計画にしていたのですが、たまたまバスが空いていたらしく特別に案内してもらえることになったのです。
 天気はほぼ晴れていましたが、背景になるお岩木山は山頂までは見えません。でも静かな水面、青空、お岩木山がとてもきれいで、とてもいい景観でした。みなさんに喜んでもらいました。この場所へ行くことは当初の計画にはありませんでしたが、無理して入れるようにして良かったと思いました。お骨折りいただいたKさんと柏ロマン荘関係者に感謝申し上げたいと思います。
 16時ごろに宿泊先にチェックインして、早めに温泉のお風呂を楽しんだあとは、少し早めの夕食です。盛りだくさんでおいしい食事を楽しみました。
そして、バスで送られて五所川原立佞武多会場近くまで送ってもらいました。市街地に入る手前に岩木川にかかる乾橋があるのですが、そのたもとまで送ってくれました。その橋を渡ってすこし市街地に入ったところが会場なのです。
 (つづく)
 


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