さっそくチューハイをいただきました。とても香りがよくておいしくて2本をあっという間に空けてしまいました。ホンワカしたいい気分でいると、停泊していたクルーズ船が出航のときを迎えたようで動き出しました。この船は「新ニッポン丸」であることが分かりました。昨日と同じように観光船が、クルーズ船に伴走しての見送りが行われています。この風景は何度見ても、とても気持ちのいいものです。そんなこんなしているうちに、ちょうどいい時間になったのでふくちゃんへ夕食に出かけました。開店と同時にお店に入りました。昨夜と同じ席に座りました。
早速お酒を頼みました。この日は「越の景虎」をいただきました。まぐろの燻製とセロリのピクルス、おでんなどでのんびり呑みました。この日は、業務に関するお問い合わせが携帯電話入り、店を出てその対応に当たりました。その処理を終えて呑み直しました。そして、お店をあとにしてから、周辺をすこし歩いてみました。人通りはありませんが、賑やかな声が聞こえてくるお店がいくつかありました。一回り散歩してホテルにもどりました。シャツなどを洗濯してから休みました。
父島3日目の朝です。朝から雨が降ったり止んだりしています。いつもどおりの朝食をとって様子を見ていました。天気予報では昼前で上がるということでした。そのとおり雨が上がりましたので、この日の観光に出発しました。この日はレンタルバイクを借りて、バスで行けない島の東側にある景勝地を訪ねる予定にしていました。バイクは5時間で1,500円です。自分の借りたバイクは自賠責しか入っていないとのことで、それらを確認する書類などにサインして出発しました。
まず、ウェザー・ステーション展望台へ向かいました。歩きではけっこう大変だった道もバイクではラクラクです。残念ながら昨日と同じような海の色でした。次に宮之浜海岸へ行きました。ここもきれいな海岸です。若い男性がシュノーケリングをしていました。そんな様子を見て出発したのですが、雨が降ってきてしまいました。濡れるのも構わず、行程を進めようとしたのですが、だんだん雨が強くなってしまい、中断してホテルへもどりました。なかなか雨がやみません。けっこう強く降っています。そこで、カップ麺で昼食にしました。今日はダメかなと諦めかけたのですが、幸いなことに雨があがりました。
では、行けるところまで行こうと再出発しました。まず、長崎展望台へ向かいました。この展望台からは隣の兄島と、父島と兄島の間の兄島瀬戸が展望できます。ここからの眺望の写真をフェイスブックにアップして次へ進みました。旭平展望台へ寄りました。ここからも海岸美を見ることができたのですが、このあたりからだんだんと低い雲の中に入ってしまったようで、あまり眺望が得られなくなりました。電波望遠鏡が見えたのでそばまで行ってみました。国立天文台VERA小笠原観測所でした。直径20メートルの電波望遠鏡で宇宙を観測している施設です。ここで写真を撮ろうとしたら、突然望遠鏡が音を立てて動きました。偶然だったのでしょうが、電波望遠鏡が動くところを見ることができてラッキーでした。
次は初寝浦展望台へ行きました。そこへ通じる道がかなり冠水していて歩きにくかったのですが、とりあえず行ってみました。するとコンクリート製の旧軍用施設がありました。雲がかかってとても暗い中で見る大きな施設はすこし不気味でした。また、展望台からは初寝浦海岸が見下ろせるはずでしたが、その眺望はまったく得られませんでした。
ここから先には一般人が入れる観光ポイントはありませんでした。ただ道路沿いにかなり高いフェンスが延々と立っている場所がありましたが、この島の固有種を守るための設備なのだそうです。地面とフェンスの間も隙間なくしっかり作られていて物々しいものでした。そんな道を走っているうちに、バイクはいつのまにかバスが通る道へと出ていました。
小港海岸、コピペ海岸を再度見て、亜熱帯農業センターを見て、バスを待った扇浦海岸へ出ました。ここに小笠原諸島を発見した人を祀る小笠原神社があります。そこを参拝してから街へともどりました。バイクは満タン返しのため、島で唯一のガソリンスタンドで給油しました。0.7リットルしか入りませんでした。バイクを返してホテルへもどりました。
この日がホテルへ泊まる最終日です。すこし荷物の整理をしてバッグに詰めました。そんなことをしているうちに最後の夕食時間になりました。開店時間に合わせてふくちゃんに入りました。「皆勤です」と入って行ったら女の子たちも笑ってくれました。同じ席に座って、さっそく高清水とセロリのピクルスを頼みます。このピクルスがさわやかでおいしくてお酒にとても合うのです。サワラのお刺身、イカ焼き、サワラの塩麴焼きなどでお酒をゆっくり楽しみました。最後に、おにぎりをお土産にしてもらいました。明日の朝食にするつもりでした。ごちそうさまとお店を出たとき、女の子たちと大将から気持ちの良いあいさつをいただきました。またの機会はないかもしれませんが、自分にとってはいいお店となじみになれたような気がしました。
街をぶらついてからホテルへもどりました。ホテルの1階には、2軒のお店が入っています。その一つに「あめのひ食堂」があります。一度も入っていなかったので部屋へもどる前に寄ってみました。すると、お客さんでいっぱいでした。なんとかカウンターに座らせてもらうことができて、小笠原最後の夜の最後の一杯を飲ませていただきました。テキパキとしてなかなか感じのいい女将さんがいました。すこしおしゃべりもさせてもらったのですが、残念ながら記憶には残っていません。そして部屋へともどりました。こうして、最後の夜は終わりました。
4日目の朝です。この日は気持ちよく晴れ上がっていました。昨夜のお土産のおにぎりで朝食です。豪快なくらい大きなおにぎりでしたので、1つだけにしておきました。チェックアウトの時間までに荷物をフロントへ下ろして預かってもらい、船の出航時間まで最後の観光をします。
まず、大神山公園に行きました。かなり広い公園なのですが、これまでは入り口近くしか行っていません。もっと全体を見ようと思いました。手前にある展望台から奥にある展望台を目指します。昨日の雨の影響で、道はぬかるんでいました。滑らないように気を付けて歩きました。奥の展望台を見てから、植物公園ゾーンへと下りました。亜熱帯らしい植生が見られます。木道も整備されています。野鳥の声も聞こえます。自分のほかには人があまりいないようです。そんなところをのんびり散策していくと街へ出ました。
次は、ビジターセンターに行きました。前回は映像を中心に見ましたので、見残したところをゆっくり見学しました。それから海岸を歩いて公園で休憩しました。船の時間は15時30分です。まだまだ時間があります。ここで昼食にすることにしました。木陰のベンチで、お土産のおにぎり、残りの2個をいただきました。それから文庫本を読んで時間を過ごしました。
そのうちに、船客ターミナルの方へ行く人の流れが少しずつ多くなっていきました。自分はスーパーマーケットを覗いて、24時間の船旅で食べるものを探しに行きました。そして、あご入りのちくわやさきイカなど、音のしない食べ物を仕入れました。そして、ホテルに預けた荷物を取りに行き、待合所近くで乗船時間を待ちました。
そのうちに乗船が始まりました。上級の船室は上のフロアにあります。一番安い自分のフロアは3デッキです。上級船室から乗船が始まり、最後に自分たちの番になりました。今度の席は、片側は壁の端の席でした。両側に人がいるよりは気楽な感じです。荷物を置いて、上のデッキに出ました。
宿泊先の人や観光業者さんなどかなりの人が桟橋で見送りに来てくれています。和太鼓のグループも来ています。そのうちに、出航の銅鑼の音が流れ、タラップが外されロープ作業があり船が動き出します。太鼓の音も響きます。見送りの皆さんは「行ってらっしゃい」と声をかけてくれています。船が桟橋を離れると、大小の観光船が船の両脇を追って送ってくれています。この日は10隻の船が送ってくれていました。沖合に出ると海へ飛び込んで泳ぎながら手を振ってくれています。これを見ているととても胸が熱くなりました。忘れられない思い出でになりました。
帰りの海は少し荒れ気味で、往路よりもすこし船が揺れました。船中での24時間は、いいちことおつまみ、文庫本、レストランを楽しんで過ごしました。しっかり眠ることもできました。いいちこも全部吞みました。文庫本も2度目に入りました。レストランやラウンジも使って楽しみました。ほぼ、やろうと思っていたことはやれた船旅になりました。
東京湾近くまでは予定より遅れていた船でしたが、竹芝桟橋へ着いた時には数十分早く着いたようでした。そのあとも空いた時間に電車に乗ることができて、座って野田市までもどることができました。
初めての小笠原の旅は、安さを意識したため、ホエール・ウォッチングの観光船を割愛したりしましたが、自分には十分に楽しめた旅行となりました。因みに総費用は10万円余でした。
ただ、自分たちのグループにもいますが、歩くことに不安がある人や海のレジャーが苦手な人には、6日間の日程いっぱいを楽しめる旅になるだろうかと疑問符が付くような気がしました。
また、自分は行くことができるでしょうか。
(了)
早速お酒を頼みました。この日は「越の景虎」をいただきました。まぐろの燻製とセロリのピクルス、おでんなどでのんびり呑みました。この日は、業務に関するお問い合わせが携帯電話入り、店を出てその対応に当たりました。その処理を終えて呑み直しました。そして、お店をあとにしてから、周辺をすこし歩いてみました。人通りはありませんが、賑やかな声が聞こえてくるお店がいくつかありました。一回り散歩してホテルにもどりました。シャツなどを洗濯してから休みました。
父島3日目の朝です。朝から雨が降ったり止んだりしています。いつもどおりの朝食をとって様子を見ていました。天気予報では昼前で上がるということでした。そのとおり雨が上がりましたので、この日の観光に出発しました。この日はレンタルバイクを借りて、バスで行けない島の東側にある景勝地を訪ねる予定にしていました。バイクは5時間で1,500円です。自分の借りたバイクは自賠責しか入っていないとのことで、それらを確認する書類などにサインして出発しました。
まず、ウェザー・ステーション展望台へ向かいました。歩きではけっこう大変だった道もバイクではラクラクです。残念ながら昨日と同じような海の色でした。次に宮之浜海岸へ行きました。ここもきれいな海岸です。若い男性がシュノーケリングをしていました。そんな様子を見て出発したのですが、雨が降ってきてしまいました。濡れるのも構わず、行程を進めようとしたのですが、だんだん雨が強くなってしまい、中断してホテルへもどりました。なかなか雨がやみません。けっこう強く降っています。そこで、カップ麺で昼食にしました。今日はダメかなと諦めかけたのですが、幸いなことに雨があがりました。
では、行けるところまで行こうと再出発しました。まず、長崎展望台へ向かいました。この展望台からは隣の兄島と、父島と兄島の間の兄島瀬戸が展望できます。ここからの眺望の写真をフェイスブックにアップして次へ進みました。旭平展望台へ寄りました。ここからも海岸美を見ることができたのですが、このあたりからだんだんと低い雲の中に入ってしまったようで、あまり眺望が得られなくなりました。電波望遠鏡が見えたのでそばまで行ってみました。国立天文台VERA小笠原観測所でした。直径20メートルの電波望遠鏡で宇宙を観測している施設です。ここで写真を撮ろうとしたら、突然望遠鏡が音を立てて動きました。偶然だったのでしょうが、電波望遠鏡が動くところを見ることができてラッキーでした。
次は初寝浦展望台へ行きました。そこへ通じる道がかなり冠水していて歩きにくかったのですが、とりあえず行ってみました。するとコンクリート製の旧軍用施設がありました。雲がかかってとても暗い中で見る大きな施設はすこし不気味でした。また、展望台からは初寝浦海岸が見下ろせるはずでしたが、その眺望はまったく得られませんでした。
ここから先には一般人が入れる観光ポイントはありませんでした。ただ道路沿いにかなり高いフェンスが延々と立っている場所がありましたが、この島の固有種を守るための設備なのだそうです。地面とフェンスの間も隙間なくしっかり作られていて物々しいものでした。そんな道を走っているうちに、バイクはいつのまにかバスが通る道へと出ていました。
小港海岸、コピペ海岸を再度見て、亜熱帯農業センターを見て、バスを待った扇浦海岸へ出ました。ここに小笠原諸島を発見した人を祀る小笠原神社があります。そこを参拝してから街へともどりました。バイクは満タン返しのため、島で唯一のガソリンスタンドで給油しました。0.7リットルしか入りませんでした。バイクを返してホテルへもどりました。
この日がホテルへ泊まる最終日です。すこし荷物の整理をしてバッグに詰めました。そんなことをしているうちに最後の夕食時間になりました。開店時間に合わせてふくちゃんに入りました。「皆勤です」と入って行ったら女の子たちも笑ってくれました。同じ席に座って、さっそく高清水とセロリのピクルスを頼みます。このピクルスがさわやかでおいしくてお酒にとても合うのです。サワラのお刺身、イカ焼き、サワラの塩麴焼きなどでお酒をゆっくり楽しみました。最後に、おにぎりをお土産にしてもらいました。明日の朝食にするつもりでした。ごちそうさまとお店を出たとき、女の子たちと大将から気持ちの良いあいさつをいただきました。またの機会はないかもしれませんが、自分にとってはいいお店となじみになれたような気がしました。
街をぶらついてからホテルへもどりました。ホテルの1階には、2軒のお店が入っています。その一つに「あめのひ食堂」があります。一度も入っていなかったので部屋へもどる前に寄ってみました。すると、お客さんでいっぱいでした。なんとかカウンターに座らせてもらうことができて、小笠原最後の夜の最後の一杯を飲ませていただきました。テキパキとしてなかなか感じのいい女将さんがいました。すこしおしゃべりもさせてもらったのですが、残念ながら記憶には残っていません。そして部屋へともどりました。こうして、最後の夜は終わりました。
4日目の朝です。この日は気持ちよく晴れ上がっていました。昨夜のお土産のおにぎりで朝食です。豪快なくらい大きなおにぎりでしたので、1つだけにしておきました。チェックアウトの時間までに荷物をフロントへ下ろして預かってもらい、船の出航時間まで最後の観光をします。
まず、大神山公園に行きました。かなり広い公園なのですが、これまでは入り口近くしか行っていません。もっと全体を見ようと思いました。手前にある展望台から奥にある展望台を目指します。昨日の雨の影響で、道はぬかるんでいました。滑らないように気を付けて歩きました。奥の展望台を見てから、植物公園ゾーンへと下りました。亜熱帯らしい植生が見られます。木道も整備されています。野鳥の声も聞こえます。自分のほかには人があまりいないようです。そんなところをのんびり散策していくと街へ出ました。
次は、ビジターセンターに行きました。前回は映像を中心に見ましたので、見残したところをゆっくり見学しました。それから海岸を歩いて公園で休憩しました。船の時間は15時30分です。まだまだ時間があります。ここで昼食にすることにしました。木陰のベンチで、お土産のおにぎり、残りの2個をいただきました。それから文庫本を読んで時間を過ごしました。
そのうちに、船客ターミナルの方へ行く人の流れが少しずつ多くなっていきました。自分はスーパーマーケットを覗いて、24時間の船旅で食べるものを探しに行きました。そして、あご入りのちくわやさきイカなど、音のしない食べ物を仕入れました。そして、ホテルに預けた荷物を取りに行き、待合所近くで乗船時間を待ちました。
そのうちに乗船が始まりました。上級の船室は上のフロアにあります。一番安い自分のフロアは3デッキです。上級船室から乗船が始まり、最後に自分たちの番になりました。今度の席は、片側は壁の端の席でした。両側に人がいるよりは気楽な感じです。荷物を置いて、上のデッキに出ました。
宿泊先の人や観光業者さんなどかなりの人が桟橋で見送りに来てくれています。和太鼓のグループも来ています。そのうちに、出航の銅鑼の音が流れ、タラップが外されロープ作業があり船が動き出します。太鼓の音も響きます。見送りの皆さんは「行ってらっしゃい」と声をかけてくれています。船が桟橋を離れると、大小の観光船が船の両脇を追って送ってくれています。この日は10隻の船が送ってくれていました。沖合に出ると海へ飛び込んで泳ぎながら手を振ってくれています。これを見ているととても胸が熱くなりました。忘れられない思い出でになりました。
帰りの海は少し荒れ気味で、往路よりもすこし船が揺れました。船中での24時間は、いいちことおつまみ、文庫本、レストランを楽しんで過ごしました。しっかり眠ることもできました。いいちこも全部吞みました。文庫本も2度目に入りました。レストランやラウンジも使って楽しみました。ほぼ、やろうと思っていたことはやれた船旅になりました。
東京湾近くまでは予定より遅れていた船でしたが、竹芝桟橋へ着いた時には数十分早く着いたようでした。そのあとも空いた時間に電車に乗ることができて、座って野田市までもどることができました。
初めての小笠原の旅は、安さを意識したため、ホエール・ウォッチングの観光船を割愛したりしましたが、自分には十分に楽しめた旅行となりました。因みに総費用は10万円余でした。
ただ、自分たちのグループにもいますが、歩くことに不安がある人や海のレジャーが苦手な人には、6日間の日程いっぱいを楽しめる旅になるだろうかと疑問符が付くような気がしました。
また、自分は行くことができるでしょうか。
(了)