篠原継之助の時事ネタブログ

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【経済】スタグフレーションとは!?〜日本を襲う経済の波〜

2022-04-30 08:00:00 | 経済
こんにちは。
篠原継之助です。

年度が変わり2022年度が始まりましたね。
新社会人の方や転職や転勤で職場が変わった方、仕事や趣味で新しいことを始めた方など、新たなチャレンジを始めた方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

ボクも決算を終え、新たな事業年度がスタートしました!

昨年度もたくさんの方々のお力添えのおかげで、コロナ情勢下にかかわらず、無事に黒字で終えることができました。
この場をお借りして御礼を申し上げます。

年度が変わりボクが1番気になることは「これからの経済動向」です。
特に、ボクは2022年度も右肩上がりにするために昨年度末は、記事で御紹介したように、需要と供給のバランスについて知識を蓄えてきました。

記事は最後にリンクを貼っておきますので、興味がある方はご一読いただけると嬉しいです。

経済の動きを知ろうと思い、まずボクは経済ニュースを読み漁っていました。
その中で、最近ダイアモンド・オンラインで今後の日本経済の動向について書いた面白い記事がありました。
それが、「スタグフレーション」についての記事です。
今回は、このスタグフレーションについて御紹介していきます。

1.スタグフレーションとは!?


まず、「スタグフレーション」とは何かを説明していきます。
スタグフレーションとは、景気の停滞を表す「スタグネーション」と物価の上昇を表す「インフレーション(インフレ)」を合わせた造語です。

経済の常識としては、景気が停滞すると物価は下落方向に進みデフレとなります。
このスタグフレーションは、景気は停滞しているのに、物価が上昇しているという状態です。

このスタグフレーションが発生する状況は、景気が停滞している中、原油や原材料といった素材の価格が高騰している状態の時に起こります。
スタグフレーションの影響下はどういう状況下かというと、まずは素材の価格が高騰している、つまり物価が上昇する状態になります。

さらに、景気が停滞しているため、企業の経営が厳しくなり、結果的に労働者の賃金が上がりません。
賃金が上がらないのに、物価が上昇しているため、労働者の生活は厳しい状況になってしまうんです。

そのため、スタグフレーションは経済学者によっては「悪いインフレ」と呼ばれたりしています。

2.スタグフレーションによる影響は!?


最近、スタグフレーションの状況を表す出来事が日本に起きました。
電気料金の上昇です。

電気料金が上昇した原因は、電気を発電するための原材料である、石炭や液化天然ガスの価格が高騰しているからです。
電気料金の内訳に、燃料費調整額というものが設定されています。

燃料費調整額とは、石炭や液化天然ガスなどの燃料にかかる価格の上がり下がりによって、電気料金を上げ下げできるという調整幅のことです。
これにより、ボク達は燃料費が安い時は電気料金が安くなる恩恵を受けられるのですが、今回のように燃料費が高騰すると電気料金が高騰してしまいます。

しかし、電気は人々が生活するためにとても大事なインフラです。
電気料金が高騰し過ぎると生活できない人も出てしまうことが考えられます。
そうならないための施策として、各電力会社はこの燃料費調整額に上限を設けています。

そのため、いつまでも電気料金が上がりつづけるということはありません。
少し安心ですよね。

しかし、この春、いくつかの電力会社は燃料費調整額が上限に達してしまいました。
それほどまでに石炭や液化天然ガスなどの燃料の価格が高騰しているのです。

もちろん、これは一例で、高騰しているのは電気料金だけではありません。
そして、お気付きの方もいらっしゃると思いますが、明らかに物価が上昇している中で、賃金は同じぐらい上昇したのでしょうか。
多くの企業は賃金が劇的に変わっていないのではないでしょうか。

そのため、労働者は同じ賃金の中で、上昇した電気料金を支払う必要があります。
つまり、労働者は相対的に他に使う予定のお金や貯金するお金が減るという状況になります。

この石炭や液化天然ガスといった原材料の物価は上昇して電気料金が上昇しているのに、景気が停滞していて賃金が上がらない状況がスタグフレーションです。
スタグフレーションに対抗するために政府は賃上げを推し進めていたり、企業も厳しい情勢下を生き残るために企業努力を続けています。
もしかしたら、しばらくしたら景気が良くなることもありえます。

3.これからのボクたちにできること


これからの経済状況がどう推移していくのか明確にわかる人は誰もいません。
そのため、ボク達が今できることは「自分自身の価値を高める」ことです。

ボクは、「価値を高める=①自分の能力を高めること、②チーム(組織)に貢献すること」と考えています。
自分の能力を高めること、つまりビジネススキルの専門性を高めたり、希少なビジネススキルを身につけたりすることで、自分が活躍できるチャンスが増えます。
また、チーム(組織)に貢献することができる存在になれば、世の中から必要とされる人材になることができます。

能力が高く、世の中に必要とされる人材になれば、今の勤め先で昇進するチャンスが訪れたり、キャリアアップをして収入を上げられたり、チャンスを掴めますよね。
能力を高めるためや世の中に必要とされる人材になるために、まず取り組むオススメな行動は、目標を立てることと読書です。

目標を立てることや読書は、1人で実践することができるので、コロナ禍でも実践しやすいと思います。

大切なことは、経済がどのような動きをしても、十分な収入を得られるように準備しておくことです。
いざという時に大切な人を守れるように、今できることから始めてみてはいかがでしょうか。

篠原継之助

前回の記事はコチラ。
【需要と供給】パーフェクトサントリービールのリニューアルについて【仮説考察】 - 篠原継之助の時事ネタブログ

【需要と供給】パーフェクトサントリービールのリニューアルについて【仮説考察】 - 篠原継之助の時事ネタブログ

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【需要と供給】マクドナルドから学ぶ適切な価格設定術 - 篠原継之助の時事ネタブログ

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【需要と供給】パーフェクトサントリービールのリニューアルについて【仮説考察】

2022-04-01 08:00:00 | 経済
こんにちは。篠原継之助です。

前回の記事で物流と需要と供給のバランス、特に「価格の弾力性」について紹介しました。
前回の記事は最後にリンクを貼っておきますので、興味がある方はご一読いただけると嬉しいです。

記事を書いてみると知識欲が湧くというか、あれから「物流」や「需要と供給のバランス」について本を読んだり色々調べたりとボクの好奇心が刺激されまくりな1ヶ月を過ごしていました笑
そんな折、ふと思ったんです。ボクの愛してやまない「パーフェクトサントリービール」で何かないかなと。

パーフェクトサントリービールは今年の1月25日に一新されました。
サントリーの公式ページをみると、ラベルと中身の両方を強化したそうです。



「中味は、高い評価をいただいている味わいの骨格はそのままに、上質で深いコクが特長のダイヤモンド麦芽を1.3倍※2に増量し、その魅力を引き出すことでビールらしい飲みごたえをさらに強化しました。
パッケージは、金と濃紺をベースカラーに、新エンブレムを缶の上部に配置することで、ビールらしい品質感・品格を強化しました。
また、“本格ビールのうまさで糖質0”の文言を中央に配し、商品の特長をわかりやすく訴求しています。」

この新しいパーフェクトサントリービールのリリースについて、友人からこんな話を聞きました。
「新しいパーフェクトサントリービールがリリースされる少し前からサントリーは旧パーフェクトサントリービールの出荷を減らしている」という話です。
あくまで噂話で公式HPや日経、ニュースサイトで公表されたものではないです。

ただ、もし本当だったらと仮定すると経営判断の側面から勉強になるかもしれないと思い、考えてみることにしました。

「サントリーが新パッケージリリース前に出荷をおさえた」と仮説をたてて、そのメリットとデメリットを考察してみます。
お付き合いいただけたら幸いです。

1.期待値を高める



旧パッケージが手に入りづらくなると、パーフェクトサントリービール自体の価値が高まります。
需要と供給の観点で考えると、まず需要は変わっていない状態です。

そして、値段も変わっていません。
値段が変わらずに供給が低下するということは、需要と供給にアンバランスが発生します。
そうなると、自ずとパーフェクトサントリービールが欲しいと思う人が増えます。
極端な話、消費者のニーズが高まるので、消費者は「価格が高くなってもパーフェクトサントリービールを購入したい」状態になります。

もちろん、実際に供給が減って価格を上げる場合、価格を上げすぎると消費者が離れるため、いくらにするかは見極めが重要です。
ただ、今回は価格変動の話ではないので、ここでは触れないでおきます。

そして、情報として、新パッケージのパーフェクトサントリービールの販売開始が公表されているため、そちらに対する消費者の期待が高まります。

消費者の思考パターンについては、ボク自身新パッケージの販売を知った時に胸が高鳴り、早く飲みたい衝動に駆られていました笑 
パーフェクトサントリービールのファンの方は同じような考えを持つ方も多かったのではないかと思います。

つまり、消費者の期待が高まっている状態で、新パッケージを売り出すので、販売開始直後から高い売上を見込むことができます。

このことは、経済の動きを勉強している方にとっては理解しやすい考えじゃないかなと思います。

2.旧パッケージの価値が高まる



次に、旧パッケージの価値の変動について考察します。
新しいパッケージの販売が決まり、消費者の期待が高まる中、お店に並んでいるパーフェクトサントリービールが減っていったらどう感じるでしょうか?

色々な視点があると思います。
「売れないから生産数を減らしたのではないか」「他のビールで人気な品が出たから、お店に置く量を減らしたのではないか」などの意見があると思います。

ボク自身、毎日のようにパーフェクトサントリービールを購入していたので、新パッケージ販売の情報を知らなかった当時は「ライバル会社が仕掛けてきたのか!?」と思っていました。
逆に他のメーカーの新製品をチェックしていたほどです。

新パッケージの販売を知らない消費者が、お店に並んでいる旧パッケージのパーフェクトサントリービールの数が減ったと気付いた場合、購入を控える可能性が高いです。
もちろん企業としては在庫を残すことは大問題です。
1番防ぐべきことですので、生産は抑える方向に動くでしょう。
ただ、当然全体的な購入量が減るリスクは発生します。

これは、生産量を減らした場合のデメリットになります。
しかし、消費者の中にはこう考える方もいるのではないでしょうか。
「旧パッケージを飲めるのは今だけかもしれない」

つまり、希少性が上がる可能性があります。
旧パッケージに関わらず、数が減り今後生産されないことは決まっているのでプレミア感が生まれます。
その結果、新パッケージ販売までの期間、「旧パッケージをできるだけ飲もう」、「旧パッケージを買い溜めしておこう」という消費者が生まれ一定のファンに支えられる形で、需要が保たれるのではないでしょうか。

そして、ボクはというと、こんなに美味しいパーフェクトサントリービールが新パッケージになると聞き、どれだけ美味しいのかと期待も高まる一方、飲み比べをしたいという欲が出て、やはり旧パッケージのパーフェクトサントリービールを買い溜めました笑

3.乗り換えのリスク(マーケティングの重要性)



最後にデメリットについて考察します。
代替財の視点の話です。

製造業者と流通業者には、常に在庫に対するジレンマが生じます。
簡単に言うと、販売の機会を失いたくないため、在庫を持っていたい考えと、売り切れないことや仕掛かりのことを考えて在庫はできるだけ持ちたくないという考えの対立です。

ここで触れると長くなるので、参考になる記事をこの記事の最後に記載しておきます。

新パッケージの発売が決まっている以上、旧パッケージは売り切らないといけません。
そのために、サントリーは生産量を減らしたのではないかというのがこの考察の出発点でした。

しかし、当然ながら生産量を減らし、供給量を絞った場合、欲しいと思っている消費者の手に十分に届かなくなります。
その場合に消費者の行動として考えられるのは、「パーフェクトサントリービールが飲めないなら他の糖質0のビールを飲もう」、「他のお酒にしよう」というパターンです。 

その場合、消費者は似たような満足感が得られるもので満足しようと考えます。これはパーフェクトサントリービールと他の酒類が代替財の関係にあるためです。

「代替財」については、別の機会にお話しします。
興味がある方、最後に参考ページを記載しておくので覗いてみてください。

そうすると、パーフェクトサントリービールのファンが減り、新パッケージの発売時に販売量が減る可能性もあります。
そのため、生産者や販売者はリニューアルする時にマーケティングを適切に行い、リスクを低減する必要があります。
なんでもかんでも新しくすれば良いというわけではないということですね。

今回の考察は以上です。
仮説ではありますが、上記3点から総合的に考えるとサントリーがもし旧パッケージの供給量を絞ったのだとしたら、その判断は将来的な利益を考えての英断だといえます。

より良いものを提供しようとするビジョンと新パッケージへの確かな自信や裏付けがないと難しい判断だと思いました。

こんな感じで今後も様々な時事ネタや仮説立てしての考察をしていこうと思います。

篠原継之助前回の記事はコチラ。

日本での価格の弾力性の動きについてはコチラ。

在庫についてはコチラ。