
本当のことなんて探していたら、
あっという間に化石になってしまうような気がした。
目の前に見えるもの。
それが全て。
かつて永遠が好きだったロマンチストは、
誰よりも現実を思い知らされることになった。
ほかの誰かのファンタジーの、
ただの脇役のまま。
人の真実は永遠ではない。
限られた時間の中で、
暗い闇のなかを必死に変わろうとうごめいている。
もう覗こうなんてしないことだ。
かりそめの日々でも、
信じられる瞬間をきっと見つけられる。
それが全てで良いではないか。
もう探すのはやめにしないか。
ささやいて。
呼びあって。
空に流れ星を見た夜。