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どんこの空(そら)に 。

きっと何かが足りない~それを探す日記~

凡プレー。

2007-05-13 | Sandstorm

今回は少々競馬を離れた話題を。。。

金曜日、スカパーにてマリーンズ戦を観戦しました。
(見事!マリーンズ快勝。)
試合終了後、チャンネルを変えて、まだ長々と試合をやっていたブルーウェーブ対イーグス戦を見ていたら、私の目にとんだ凡プレーが。。。

今日はそんな野球の話題です。





イーグルス1点リードの9回表。
一死1塁3塁。
1点ビハインドのブルーウェーブの守備。
ブルーウェーブにとって、この場面は、これ以上1点もやりたくない局面。
負けているとはいえ、1点差と2点差では、その裏、自軍の攻撃の逆転の可能性も全く違ってくるはずです。



ここで守備側が考えること。
投手は、1点もやりたくない場面ではまず三振を取りにいく場面でしょう。
打球が飛べば何が起こるかわからないですから、当然三振が一番ベスト。
また最低でも、低めの球を投げることによって、犠牲フライ(外野フライで3塁走者のタッチアップ)を許さない投球をするべきでしょう。
ようは、バットにボールを当てられても”内野ゴロ”を打たせたい場面なのです。
そして内野守備陣は、内野ゴロが飛んだ場合を想定して得点を与えないことを考えた守備体系をします。
場面によっては、1点を献上しても大量点を防ぐ守備体系をとることもありますが、この場面は接戦の最終回。
絶対に1点もやりたくない場面であることは明らかです。


この場合(内野ゴロが飛んだ場合)、内野は少々難しいです。
しかしながら、攻撃するイーグルス側にとっても、内野ゴロが飛んだ場合、一番嫌なのがダブルプレーで一瞬にしてチャンスを潰すことでしょうから、3塁走者が”ゴロGO!”(打球が地面にバウンドした瞬間にスタートをきること)はわかりきっていることのはずです。
守備側は、3塁ランナーがホームに突っ込んだ時、バックホームでタッチプレーを選択し(3塁走者を挟殺プレーに追い込んで)ひとつアウトを取って二死1塁2塁するのか、それとも1塁走者と打者走者のダブルプレーを取りにいき一気にピンチを脱するのか・・・、打球方向、球の強さ、バウンドによって内野手が一瞬の判断を下さなくてはなりません。
内野ゴロが飛んだ場合、守備側は(4(セカンド)→3(ファースト)の)ダブルプレーを取ることがベストの場面なのですが、内野手が打球を処理した瞬間、タイミング的に”ダブルプレーを取れない”、と判断した場合、まずホームへ投げて3塁走者を殺し得点を防ぐのが定石でしょう。
あえてダブルプレーを狙ってセカンドへ送球するか、それともまず安全にバックホームして1点を安全に防ぐのか、ファンはハラハラしながらその瞬間を見ることになるのです。


もちろん想定するのは内野ゴロばかりではありませんし、浅い外野フライ、ハーフライナーなど予想外の見ている方としてはおもしろい打球が飛んだりすることもありえます。
また、同じ内野ゴロでも打者の力量や走者の足の速さなども加味されてその一瞬のプレーは判断されなければなりませんので、打球が飛んだ瞬間、ファンとしてはたまらない緊迫したプレーとなるのです。






そして実際に飛んだ打球は・・・・・。
ピッチャーゴロ!
そしてブルーウェーブの投手が選択したのは・・・・・。
なんとファーストへ送球!?
えぇ~・・・?
イーグルス、やすやすと1点追加。。。



オ~イ!?
いくらなんでも、それはないでしょー!?
ダブルプレーも狙わず(セカンド送球)、1点も防がず(ホーム送球)、みすみす1点を相手に与えてひとつアウト(打者走者)を取りにいっただけ。。。
考えてみれば、三振を取るよりも、ピッチャーゴロは打球処理後に時間的な余裕もあり、何よりも守備側にとっては最高の打ち取り方ではないですか!
それが、相手にわざと1点を差し上げるようなプレー。。。
あれでは、ファンも怒るでしょ。
いや、あきれるでしょ。
いくら弱いチームでも、それはないでしょ。


同じ負けるにしても、完璧に打たれ相手の力が一枚上だったというのならファンも悔しいけれど諦めもつくでしょう。
でも、明らかに自軍のミスで負けるのは、ファンが一番腹がたつ負け方です。
応援しているチームが弱いと、ファンは自虐的になって自軍を非難することも多いです。
しかしながら、たとえミスでも、失投(コントロールミス)とか、エラー、走塁ミスとかならば、野球ではよくあること。
それが野球の面白いところでもありますから、本当のファンならば嘆くけれども、きっと次にリベンジしてくれることを期待して見てくれるはずです。


でも、このプレーは。。。勝利をみすみす放棄しているようなミスです。
こんな野球を見せられたら、ファンは応援したくなくなるでしょう。
野球は、投手からボールが放たれた瞬間から数秒間で起こる刹那の勝負。
一回一回プレーが止まり、その間、頭の中で色々と考えることができるスポーツです。
これから起こるであろうプレーをある程度予期しておかなければ、プロとは言えません。
またそれは観戦する側のファンにとっても、野球を見ることの、野球ならではの”楽しさ”でもあります。
監督気分で見られる、ファン自らがその場面で作戦を練りながら実際のプレーを見る、そんなことも野球観戦の魅力なのです。
残念ながらこのプレーは、そんなブルーウェーブファンを球場から去らせるには十分なプレー。
何も次に残らない、何も次にもたらしてくれない失敗です。
このプレーで、ファンは何を感じればいいのでしょうか?






私はマリーンズファン。
相手がマリーンズであったなら、笑いが止まらないでしょう。
さすが最下位争いのチーム、とか思うのかも知れません。
でも。。。
そんな勝負は、ぜ~んぜん面白くありません。
また見たい!、と思う野球では決してありません。
ブルーウェーブのあまりにも情けない負け方に、なぜかあまりいい気分のしない私です。



確かに!
今の現状のマリーンズの野球もまだ優勝した年に比べたら、全然荒っぽさが目立つ野球を繰り返しています。
今のままでは、優勝なんて程遠いレベルの戦い方でしょう。
でも、まだシーズン序盤。
選手の力を伸ばす時期です。
今年のマリーンズは投手陣以外はまだ、出来上がっていない若いチーム。
今の時期は少々、荒い野球でもいいのです。
さまざまな局面で、選手が色々な事を感じ取り、やるべきことを自ら気付いていくことで、胸突き八丁の終盤戦を戦えるチームになれば良いのです。
かつての常勝ホークスもそうでした。。。


ただ。。。
このブルーウェーブのようなミスだけは、絶対やってはいけないこと。
緊張感がないプレーは、決してあとに役に立つような経験を選手に残してはくれません。
だいたいマリーンズ戦を毎日欠かさず見ていた頃(数年前)、この時期にはまず優勝争いするチームがどこなのか見当はついたものでした。
たとえ負けが込んで苦しんでいるチームでも、負け方を見ていればだいたい夏場以降に上昇してくるチームかはだいたい想像できました。
野球は、約半年間という長い期間を戦う争い。
負け方だってあるのです。
一事が万事。
人間には失敗は付き物ですが、それでも”やってはいけないミス”は絶対にあるのです。
勝ちたいのなら。
最後に笑いたいのなら。
前向きにつんのめってコケるくらいがちょうど良い!
あの場面、バックホームに大暴投!の方が、よっぽどファンは救われますよ。
その日の晩は、愚痴だらけのヤケ酒でしょうけどね。(笑)




スミマセン。
今日は競馬の話題ではありませんでしたね。。。(笑)
あまりにも笑っちゃうような情けない、私にとってインパクトのある出来事であったので、昔に戻って書きたくなっちゃいました。
私も今日は評論家もどきです。。。(笑)



でももしかしたら、これはどんなスポーツにも言えることなのかも知れませんね。


まあ、そうゆうことで。。。





それでは、また。













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