匂い立つような素晴らしい下半身を持つ女性に会った。
衣服の上からでも、そのそそられる曲線、肉感がわかる。
セクハラとか言われそうだが、だからと言って何を言うでもなく、ましてや何するわけでもない。
彼女は自ら女性としての色気を演出しているのだろうし、それに対してこちらがそれを素直に感じているだけのことである。
これは誉め言葉のつもりなのだが、たとえそれが厭らしいニュアンスに聞こえたとしても、まあそのままそういう意味なのだから仕方ない。
ただ、それを見て良からぬ妄想する若い輩がいたとしても何の不思議もない。
またそれにより、我慢しきれず如何わしい犯罪行為に及ぶ者も出てくるかも知れない。
それは罪なのか。
誰が悪いのか。
法の下では答えは明らかなのだろうが、はたしてそれは人として正しい裁きなのかと聞かれれば、血気盛んな若い男子には少々可哀想な気もする。
今の時代、誰が強者で誰が弱者なのか分かりづらい複雑な世の中だ。
実は周到な計画の下に社会的弱者に組み入れられようとする者に、あえて何も言うこともない。
太腿のあたりに匂い立つ色香をまるで見せつけるかのように歩くセクシーな女性は、もしかしたらそれだけで罪なのかも知れない。
エロスは、高尚な「芸術」という商売にならなければ、犯罪と同じ扱いにされる。
男子よ、それが正常だ。
けれど、我慢も必要だ。
善悪という、極めて曖昧な理屈の前に。
何もしない。
感じない。
長く生きていると、何も意味を持たなくなる正義もある。
