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どんこの空(そら)に 。

きっと何かが足りない~それを探す日記~

さよならのラヴレター。

2009-03-30 | Sandstorm


十代の女性の魅力は、肌が綺麗なことだ。

二十の女性の魅力は、線が艶かしいことだ。

三十の女性の魅力は、仕草が可愛いことだ。

四十の女性の魅力は、言葉が美しいことだ。

特にここ最近になって思うのは、

女性の魅力に、あまり容貌など関係ないということだ。

相応に、ふさわしい魅力があるということだろうか。

春には春の、秋には秋の、良さがあるように。

無理な繕いなどするから、余計におかしく思える。

うんざりしたことも数限りない。

臭い四十の独身男が、勝手に思い込んでいることだから、

別に気になどしないでもらいたい。




四十を超えて、四十男の魅力は何かと考えた。

男が考えるそれと、女が考えるそれとは、

もしかしたら、全く違うものなのかも知れない。

考えることからして意味がないことだ。

どちらにせよ、たぶん自分には、

今や、ひとかけらも備わっていないものだと思う。

長い月日をかけて、両の手の平から、

どんどん零れ落ちてしまったものだ。

少しでも楽な道を行くために、

どんどん自ら捨ててしまったものだ。




でもふと思った。

私が思う女性の魅力は、

普通に生きていれば、誰もが手に入れることができるものだ。

ちゃんと食べて、ちゃんと寝て、

ちゃんと遊んで、ちゃんと学んでいれば、

自然と醸し出されてくるはずのものばかりだ。

もう一度、背筋を伸ばしてまっすぐに歩いてゆけば、

自分にも、まだ取り戻せるかもしれないと思う。




四十を過ぎると、男も女も臭くなる。

それはどうしようもないことだ。

どんな香水をつけても、それは消せやしない。

人間臭い。

どんなに格好つけても、それはごまかせやしない。

悲しいくらいに。

君が魅力的であればあるほど。












"adiós, señorita".













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