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T.Shimada's Diary

日々の話題、過去の話題から。

南越線開業100周年展(9/7まで)

2014年08月28日 00時10分43秒 | 福鉄電車(懐古)
帰省中の先週日曜に、「南越線開業100周年展」へ行ってきました。

記念展は、かつて福井県内にあった鉄道路線「南越線(なんえつせん)」が開業した年(1914(大正3)年)から今年で100年となることで企画されたもので、越前市の武生公会堂記念館2階展示室にて9月7日(日)まで行われています。(入館無料、10~18時開館(入場は17:30まで)・月曜休館)

市街地にあるため、福井鉄道越前武生駅からは徒歩8分程度・JR武生駅からは5分程度程度で行くことが出来ます。

武生公会堂記念館(越前市)
平成26年度夏休み特別展「南越線開業100年 福井県を初めて走った軽便鉄道」(越前市)
福井鉄道旧南越線の歴史を紹介 開業100年で特別展(福井新聞 2014年7月18日)
越前市武生公会堂記念館 夏休み特別展「南越線開業100年」(鉄道ホビダス)



南越線100周年展が行われている、武生公会堂記念館
(1929(昭和4)年に武生町公会堂として建造された、歴史ある建物です。)



玄関に設置された160形電車の大型パネル(建物内ホールにも撮影スペースとして置かれています。)



2階展示室への階段のそばに置かれている、ナノブロック製の福井鉄道車両と北府駅



2階展示室前

展示室内は撮影禁止のため、展示に関しての写真はありませんが、展示は以下のようになっています。

・貴賓室(左側手前) 南越線DVD上映・新聞切抜きファイル・思い出ノート

・展示室(左側奥) 路面電車Nゲージジオラマ(ボタンを押して操作可能),福井鉄道現行車両Nゲージの展示

・展示室(右)受付・メイン展示
…南越線成立までの歴史,時刻表,南越線各駅・車両にまつわる展示,車両紹介,きっぷ,記念品など,(展示室奥)武生駅周辺Nゲージジオラマ(照明・車両運転用ボタンで操作可能)




なお、受付では福鉄グッズ(シール・マグネット・DVD)および100周年展の図録を販売しています。(図録は見本を見ることが可能。1部1000円)展示室は撮影禁止ですが,図録に展示内容のほとんどが解説付きで掲載されいますので,展示を見てご興味を持たれた方にはぜひおすすめしたいです。



ここで南越線について少し紹介します。開業当初、武岡軽便鉄道(ぶこうけいべんてつどう)の路線であり、はじめは蒸気機関車が運行されていました。利用目的としては,旅客のほか沿線の和紙工場(今立地区)や漆器工場(鯖江の河和田地区)への貨物輸送(原料や製品の輸送)がありました。その後ガソリンカーでの運行を経て、電化により電車が導入され、様々な車両が運行されました。路線については武岡軽便鉄道から南越鉄道、そして福武電気鉄道南越線、福井鉄道南越線へと会社・路線名が変わり、廃線まで運行が続けられました。展示では、南越線の路線決定までの流れや、当時の時刻表、運行された車両の写真、各駅で使用されていた機材などを見ることができます。





このほか、2階階段そば・展示室前には鉄道友の会福井支部の活動案内があり、160形電車の保存経緯などが紹介されています(さよなら電車や車両保存活動など)。また、新型のF1000形導入にともない廃車が予定されている200形電車保存への協力呼びかけもあり、このパネルの右側に署名スペースが設置してあります。署名は見たところ市内・県内の方が多数のようでしたが、夏休み期間ということもあり県外の方のものもいくつかありました。

(私事ですが、パネルに使用されている200形電車の写真のうち2枚に、wikipedia経由ですが自分の写真が使われており、嬉しい限りです。)

※ 200形電車: 福井鉄道で現在運行されている営業車両のうち最も古い大型の車両であり、昭和35年および昭和37年に計3編成が製造されました。このうち201号は運行を終了しており、残る202号・203号も新しい車両の増備に伴って運行終了・廃車となる予定です。

200形電車保存についてぜひ協力したいという方は、署名へ協力してみてはいかがでしょうか。



○ 記念展の展示は9月7日(日)までです。(図録に記載がありますが)個人所蔵品が多いため、まとまった形で南越線の資料を見られる機会は今後あまりないと思われます。展示終了まであと1週間と少しですが、福井の歴史・地域の歴史あるいは鉄道の歴史に興味のある方は、ぜひ訪れてみてはどうでしょうか。


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