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いつも腹ペコ いつもびっくり

つつじ満開の天王神社と史跡七戸城跡を巡る



青森県七戸の田舎道をひた走ると、菜の花畑が広がっていたので思わず立ち寄った。ここは金子ファームという循環型畜産を目指した牧場で、菜の花畑からはハチミツを採取し、鑑賞後は「なたね油」を搾油し、絞りかすは、牛の飼料として、また活用するそうだ。

七戸町中心部にある天王神社で開催されている「天王つつじまつり」を訪れた。天王神社は応永元年(1394年)に当地へ勧請され、「すさのおのみこと」とおきさき「櫛稲田姫命」とその御子「八王子」を併せておまつりしている神社だという。戦後、上泉華陽画伯の呼びかけでつつじの名木500本が寄進され、例年5月になると樹齢300年以上とされる大木を含め、つつじが咲き誇る観光名所となった。今年はコロナ禍のためかイベントや人出は少なかったが、満開のつつじは例年通りであった。


天王神社にほど近い七戸城(国指定史跡)は、南北朝時代の南部政長の築城と伝えられてきたが、考古学的調査の結果からは14世紀後半の南部政光により築城されたと考えられているそうだ。案内によれば、北の安藤氏に対する南部氏北方防衛拠点としての役割があったが、康正2年(1456)の蠣崎蔵人の乱により七戸は落とされ、七戸南部氏の権力は急激に低下していったと考えられているとあった。遺跡を辿りながら、600年前の栄枯盛衰に思いを馳せた。
2020年5月


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