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知る人ぞ知る「みろくの滝」を一目見ようと、青森県田子町から秋田へ抜ける国道104号(秋田街道)をしばらく走り、途中国道から外れて山の中をズンズン進むと、行き止まりあたりに「みろくの滝」の案内板が現れた。案内に従って遊歩道を歩くと、新緑に輝くブナ林からの木漏れ日と清涼な空気感がとても気持ち良い。
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入り口から5分ほど歩くと滝音がだんだん大きくなり、出現した高さ約30メートル、幅約20メートルの「みろくの滝」を見上げた時には、想像以上の感動ものだ。滝の名の由来は、室町時代の初めに弥勒菩薩を信仰し、この滝の元で修行を積んでいた「キュウ岳坊」というお坊さんにちなんで付けられたという。
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滝は幾条にも糸を引いて岩肌を流れるので「そうめんの滝」、またその姿から「スヌーピーの滝」とも呼ばれているそうだ。美しい景観とともに、滝のしぶきのマイナスイオン効果とヒーリングサウンドに酔いしれ、しばし至福の時を過ごした。
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滝のお隣に「親水広場」があり、せせらぎを横切りながら散策し、新緑ウォッチングを楽しんだ。
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「みろくの滝」から1時間程走り、青森県二戸市を流れる馬淵川を臨む馬仙峡に立ち寄った。日本一の大きさを誇る夫婦岩、男神岩(180メートル、上の写真)と女神岩(160メートル)の巨石が馬淵川を見下ろしていた。 女神岩の下に潜む明神ヶ淵では、小説「馬淵川」で直木賞作家となった渡辺喜惠子が詠んだ「明神の渕の澄めるもかなしけれ」の句碑を見つけた。
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展望台に登ると、馬仙峡と男神岩を一望に収めることができた。
2020年5月