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いつも腹ペコ いつもびっくり

八甲田雪の回廊から津軽こけし館へ


八甲田雪の回廊が4月1日に開通したことを聞きつけ、早速八甲田に向かった。ところがこの年は八甲田の積雪が記録的に少なかったことから、回廊の高さも例年の半分もないくらいで拍子抜けした。その上、コロナ禍のために、いつもなら開通直前に行われるウォーキングイベントは中止となったそうだ。


それでも酸ヶ湯温泉にほど近い地獄沼にはまだ雪がそこそこ残っていた。


黒石市を目指して国道394号を下る途中、城ヶ倉大橋で小休止。歩道に残る雪をまたぎ橋の中央まで進むと、まだまだ雪化粧の絶景が広がっていた。


東北では、それぞれの地域に根差したこけしの伝統があることを知り、ますます興味を持つようになった。この度は、青森県黒石市にある津軽こけし館を訪れた。津軽こけし館は昭和63年オープンとのこと。津軽系を中心に全国11系統の伝統こけし作品約4,000本が展示されていて、伝統こけしの特徴や由来が分かり、大変興味深い。


展示された数多くのこけしの中でも気に入ったこけしの作者をたどると、盛秀太郎とあった。この方、大正時代からこけしを作り始めた、津軽系の先駆けで、こけし作りの名人と言われた人物だそうだ。棟方志功が、盛のこけしを「津軽美人の原点。日本一のこけし」と褒めたという逸話も残っているほど。なるほど、趣が一味違うと一人悦に入った。若手工人の育成に尽力したそうで、そのおかげか、多くの若手が育っていて頼もしい。
2020年4月


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