ドイツ矯正・更生保護事情視察研修ツアー に参加して
関西空港から12時間と長い空の旅で少々疲れましたが、ドイツの玄関口である、フランクフルト空港に着きました、さすが世界第7位の利用者の多い空港とあってスケールの大きさに「ビックリ」しました。
国内線を利用して1時間ほどでベルリン空港に着きましたが、上空から見る景色は農地と森との境がはっきりしています
今回のツアーの目的である、ドレスデン刑務所は郊外に建築された、あたらしい施設です。職員の説明では、定員800名のところ750名収容されていました、女子の受刑者も20%いるようです、作業場には大型トラックが屋内に入れるほどの大きさです。体育館・ジムの施設もあり1日1時間の運動をするよう指導されている、施設の中には日本のコンビニのような大きな売店があり、男子と女子とが時間帯を変えて利用している、自分の好きな品物を買うことが出来るようです。
図書室の説明では5200冊以上の蔵書があり、27ヶ国の図書があり、希望する本がない場合はリクエストが出来る、(本の予算が限られているのですぐには入らない)
教育棟には32名の教師が居る,医療室には2名の医師と10名の看護士がいて
手術の必要な人は外の病院で治療する、精神病対象者には2つの部屋が用意されている。「覚せい剤事犯」は旧東ドイツ地区・西ドイツ地区ではかなりの差があり、東側は少ないとの事、又中毒解除の手助けをしている。
少年犯罪・性犯罪も増えているようです、面会は月2回許可されている、作業手当ては1日40ユーロと日本とかなりの差がある。特に被害者援護にも力を入れていると説明がありました。
ドイツの文豪として有名な「ゲーテ」「シーラ」のゆかりの地、ワイマールを訪れました、バンベルグでは1237年に建築された大聖堂など見学散策した、ニュルンベルクでは朝早く起床して神聖ローマ帝国の町並みを1時間ほど散歩しました、歴史と伝統のある風格のある建築物に見とれました。
ロマンチック街道の中心都市ローデンブルクも他の都市同様中世の面影を残す石畳の道路と町並みと共に街角のオブジェの出会いも思い出になりました。
「ノイシュバンシュタイン城」観光は外観も城内も芸術的な作りに感心しました。
ベルリンから「ミュンヘン」までのバスの中から見る景色はすべてが景観と環境を考えた都市作りを各州で行われている事を感じました、古い教会を中心として白い壁に赤い屋根の典型的なドイツの建物が多く、家の高さや窓の大きさまで規制されているので一段と統一され綺麗である。
電線も地中化され、道路脇には歩行者道路と自転車道路が厳格に別れています、
アウトバーンは標識も最小限にとどめ、大きな広告塔はありませんでした。
ドイツの古い町並みの多くは、300年以上前の建物が戦争後現在も立派に復元されて使用されている、物を大事にする国民性と国の政策がなされている模様である。
最後に今回の旅行中、参加された日本各地の保護司活動の様子を聞くことが出来ました。有意義な研修旅行でした。
残してあるベルリンの壁
ノイシュヴァンシュタイン城のすぐ南側(マリーエン橋)