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大阪のおばちゃんのお話

つれづれ日記・創作・童話・エッセイ 

ちょっと 童話 {ぷーちゃん・・・ いたいいたい あし}

2008-07-22 22:43:26 | 童話

 ぼく  ママのおっぱい  のみながら  
 いいきもち  しあわせいっぱい
 ママ  ぼくを  ぺろぺろ やさしいにおい
 
 ぼく  うとうと  ねむ~~い  うとうと

 がしゃん!!

 えっ

 ママ  おどろいて  
 ぼくの  あし  かんじゃった!

 ぼく  いたい!  いたい!
 ぼく  それからのこと・・・ 
 なんにも  おぼえていない 

 ぼく  めをあけたとき
 ぼくの  みぎのまえあし 
 しろいきれで ぐるぐるまき
 いたい!  いたい!

 ママがいない!
 いっしょにいた  きょうだいも  いない!
 ぼく ひとりぼっち・・・
 さみしい  こわいよ 
 どうしたのだろう?
 みんな  どこ? 

 「あぁ  きがついたみたいよ」
 「いたいの?  かわいそうね」
 「おかあさんが  ゲージがおちたとき」
 「そう  おどろいて」
 「きみの  あしかんじゃって・・・」
 「いたいの?  いたいよね?」

 なんだか  にんげんのこえが
 ぼわ~ん  ぼわ~ん  ときこえる


 ぼくは  ママに  あし  かまれたの?
 ぼくの  あしは ずっきんずっきん
 いたい  いたい!

 でも  ママに  あいたいよ・・・
 あいたいよ・・・
 さみしいよ  かなしいよ

 「でも  このあしじゃ うれないね」
 「けっとうは  いいんだけどね」
 「あしの  ふじゆうな  いぬを」
 「かうひとなんか  いないでしょう?」
 「こまったねぇ 」
 「でも  あしのきず  なおったら」
 「おみせに  だしてみようよ」
 「そうね  やさしいひとが」
 「かってくれるかも  しれないしね」

 また、にんげんのこえが  ぼわ~んときこえた

 なんのことだろう?
 
 それから  なんにちかして  
 ぼくの  あしのいたみは  なくなった
 
 ぼくは  たくさんの  いぬのいるとこ
 ぺっとしょっぷと  いわれている  おみせに
 つれていかれたんだ

 おみせのすみっこに  ぼく  ひとりぼっち
 ママもいない・・・
 きょうだいもいない・・・

 ぼくは  こわくて  さみしくて  かなしくて

 ぼくのまえに
 だれかが  たっていた

 やさしいめ・・・ ちょっとかなしそうなめ・・・ で
 ぼくを  みつめていた

 「ちょっと  じこで  あしがふじゆうですが」
 「いいいぬなんですよ  あたまもいいし」
 「トイプードルです  てまもかかりませんし」
 「プライスダウンします」
 また  にんげんのこえが  ぼわ~んと  きこえた

 ぼくのまえにたった  ぼくをみつめていた
 おんなのひとのめから  なみだが
 ぽろっと  ながれていた

 そして
 ぼくは  このおんなのひとと
 やさしい  おとこのひとのすむ  
 いえに  やってきたんだ

 そして

 ぼくは  ぷー  という  なまえになった

                        つづく
     

ちょっと 創作 {目}

2008-06-23 22:34:28 | 童話

 ひさしぶりの創作です・・・・

 オレは、毎日、動物園が開園すると、真っ先にオレたちのサル山に来るじいさんが投げてくれたバナナを拾うと、仲間のみんなにとられてしまう前に、大急ぎで食べた。それに、オリの前には「動物たちに、エサをあたえないで下さい」と、大きな看板があるから、エサをもらうのは、ご法度・・・ ダメっていう規則だもんな。見つかったら、えらいことになるからさ。
 あんまり急ぐものだから、のどに詰まって、いつも「ごほっ、ごほっ」とむせてしまうんだけど。仲間のみんなは、いつものように、冷た~~い視線をオレにむけていたけどさぁ。

 食べてしまってから・・・ ここ、半年ばかり、毎日続けているんだが・・・  オレは、オレに毎日バナナをくれているじいさんに向かって、ニコッと愛想笑いをしたんだ。

 じいさんは、うれしそうに・・・ サルのオレでさえ、胸がキュンとなってしまうような、いい「目」をして、笑い返して手を振ってくれるんだ。毎日。
 じいさんが、なぜ、いつもオレだけに親切にし笑いかけ、いい「目」をしてみつめてくれるのか、オレはわからん。

 オレは、このサル山のサルの仲間の中では、ちっとも目立っていないし、そうかといって、見るめも可哀想って思われるほどには、惨めったらしく見えているとも思っていないが・・・ 
 まぁ、理由はどうでもいいさ。動物園でくれているバナナとは比べようもないほどおいしい、うまい! バナナをくれているんだ。感謝して、くれるものはもらっとこっていうくらいの気持ちでいるのさ。

 もっとも、かなりの確立で、ボスの取り巻き連中が、俺のもらったバナナを横取りし、サル山の頂上に君臨するボスに献上してしまっていうことも多いけどさ。
 オレは、少しがっかりするけど、まぁ、いいさ。
 じいさんは、手を振って
 「気にするなぁ~~ 明日、また来るからさぁ~~ 」って大声でいい、また、あのいい「目」をして、オレを見つめてくれるんだ。
 ほっこりする「目」。やさしい「目」。

                   つづく

ちょっと 創作 {のら猫・すとーりー  ぱーと2}

2008-04-29 22:08:25 | 童話

 「わたし・・・ わたしさぁ・・・ あのぅ、あのボスさんと・・・ いっしょに暮らすから、ちぃ兄ちゃん、ひとりで・・・ 探してよ」
 っていってさぁ。兄貴のときよりびっくりしたぜ。
 まぁ、いうたらなんだけど、はっきりいってブチは、ブスなんだ。しかも飛びっきりの。猫でも人間といっしょなんだ。やっぱり、美猫とブス猫とは、どうしょうもなく区別されるのさ。
 オレら3匹はトラ柄だけど、兄貴もオレも、わりときれいな縞模様だし、猫のトレードマークの目だってパッチリで、かなりのもんだと思っているんだけど。
 ブチは・・・ 縞模様が極端にマダラのうえ、目が左右の大きさが違っていて、おまけに可哀想なほど短足で・・・ こんなブスといっしょになろうというボスは、ウワサに聞くワルだから100%ブチのヤツ騙されているに違いないと、オレは断言できるね。
 ブチは、ブスだけど、とってもやさしく、きれいな心を持っているやつなんだけど、そんなこと分かるオス猫・・・ きっと、人間だって、そうだと思うけど、少ないものさ。
 それで、騙されているって言おうと思ったけど、ブチの顔を見て言えなくなってしまったんだ。
 何故って・・・ ブチのヤツ、目も体もキラキラ輝いていて、今まで見たことも無いほど、すごく美猫にみえたんだ。
 「あのう・・・ 」
って、その問題のボスが、ヌーッて現れて
 「ボク・・・ ボク・・・ ブチさんのこと、幸せにすることを、お約束しまぁーす! 」
 って、軽く言ったんだ。
 ボスの顔は、軽い言い方と裏腹に、えらく真剣に見えたから、オレも、まぁいいかってさ。けっこう、まともな恋愛かなってさぁ。
 二匹は、しっぽを絡めあって出て行った。驚きだ! だけど、その姿は、幸せの光に輝いるように思って、オレも幸せって感じたんだ。
 「幸せになぁ~~ 」
って、オレは大声でいってやったんだ。よかったぜ。これで、オレは、オレのことだけを考えて生きていけば、いいんだ。安心したぜ。

 ブチと入れ違いに、兄貴はボロボロ、ガタガタで傷だらけで帰ってきやがった。
 エライ、険悪な顔をしてさぁ。それで、オレに怒鳴るようにいやがったんだ。

                     つづく
 

 ちょっと 童話{プキプキ 魔女} 

2008-02-19 20:09:21 | 童話
 14日 15日 16日 18日のつづき

 ゆかと おばあちゃんは 450さいまで ロックン・ローラァだったという
プキプキ魔女の エレキ・ギターにあわせて 
      くものうえにつきでた ビルのおくじょうで
      おどりまくりました。おもしろい! たのしい! さいこう!!
 
 プキプキ魔女は おおぞらのくもを ふきとばすような いきおいで ギターをかきならし デッカイこえで なんじかんも すごい はくりょくで すてきな ロックを うたいつづけました。
      すごく すてきで たのしくて・・・・・

      ゆかとおばあちゃんは ガンガン おどりつづけても
      すこしも つかれません。
      プキプキ魔女も めをきらきらと
      かがやかせていました。
      そして
      ダイヤモンドみたいな ピカピカなみだを ながしています。
      プキプキ魔女は とっても たのしそうで
      そして
      かおがかがやいて すてきなびじんに みえました。

 「きょうは わしの462さいの たんじょうびだったんだよ。うれしいなぁ。たんじょうびパーティは うまれてはじめてだったんだよ。うれしい うれしい
ありがとう。ありがとう~~~ 」
 「じゃぁ。らいねんの おたんじょうびも きてあげるわ。すてきな うたを ありがとうございます。」
 「ヤッタァ! たのしみだなぁ。わし ケーキがほしいなぁ。462ほんの ローソクをたてた チョコレートケーキじゃ」
 「えっ! 462ほんも ローソクたてたケーキなんて・・・・・ むりよ」
 ゆかがいうと プキプキ魔女は わぁ~~わぁ~~ なきだしました。
 「わかったわ。わかったわよ。きっと もってきてあげるわ」

     462ほんもの ローソクをたてた ケーキなんて・・・・・
     ゆかは こまったけれど
     おばあちゃんが プキプキ魔女のともだちだから・・・・・
     きっと なんとかなるだろうと おもいながら いいました。
 「わかったわよ。おばあちゃんのおともだちは ゆかのおともだちだもの。プキプキ魔女さん! かならずね ケーキを プレゼントするわ」
 ゆかがいうと プキプキ魔女は ニコニコえがおになりました。
     おばあちゃんは プキプキ魔女の ほっぺに キッスしました。
     プキプキ魔女は ゆかを ぎゅっと だきしめました。

 ゆかとおばあちゃんは かいじゅうさんのせなかにのり あさかぜさんのあんないで また そらをとんで おうちに かえりました。

 「あらぁ~~ パパもママも まだねているわね。あきれた おねぼうさんね」
 「おばあちゃん たのしかったわぁ。おばあちゃんが プキプキ魔女の おともだちだって! おどろいた!!・・・・・ かっこいい。すごーい! ゆかも おともだちになれたんだね? うれしいなぁ・・・・・ 」
 「プキプキちゃんと ともだちになれるのは ゆめをもってたら なれるんだよ。いつも ゆめと きぼうを わすれないこと。それが たいせつなんだよ」
 「ゆめと きぼう? 」
 「そうだよ。こころがはちきれそうな ゆめときぼうだよ」
 「じゃあぁ。ゆか いっぱいのゆめときぼうをつくって パパやママに わけてあげるわ。パパもママも プキプキ魔女と おともだちになれるんだもの」
 「ゆめは もらうものじゃぁないよ。じぶんで つくるものさぁ」
 「おばあちゃんは じぶんでつくったの? 」
 「そうだよ。こころから こぼれるくらいの たくさんの ゆめときぼうを こどものころ・・・・・ 」
 「パパとママにも おしえてあべよう! 」
 「それわね~~~ こどものときしか もてないゆめときぼうだけ かなうんだよ。おとなになちゃったら・・・・・ おそいんだよ。だから・・・・・ パパやママには ないしょ。きょうの ぼうけんも おばあちゃんが プキプキ魔女と ともだちだと いうことも」

     おばあちゃんは もとにもどった 
     かいじゅうさんのぬいぐるみと 
     ふわふわうさぎのぬいぐるみをだいた
     ゆかを ぎゅっと だきしめながら いいました。

     ゆかの かおは かがやいています。

     これから
     ゆかが どんな ゆめときぼうを
     つくっていくのかと おもい・・・・・・
     おばあちゃんは ゆかに ほおずりしました。

                    おわり        



    
 
       


ちょっと 童話 {プキプキ魔女}

2008-02-18 23:17:02 | 童話
 15日 16日のつづき

 「かえしてください! おねがい! 」
 「やだよっ・・・・・ かえして やんないよ~~~だ」
 「ゆかのものよ。おばあちゃんに もらった だいじなものだもん~~ 」
 「わしにとっても だいじなものだよ! あれがないと こまるんじゃ! 」
      ゆかと プキプキ魔女が いいあいしているうちに
      おばあちゃんは 魔女のいえに はいりこむと・・・・・
      魔女のホウキと ふわふわうさぎを もって でてきました。
 
 「わぁ~~ ひきょうもの! かえせ!!! 」
 「うわぃ・・・・・ やあぃ・・・・・ おばあちゃん すご~~い! とり かえしたも~~~ん・・・・・」
 ゆかは 魔女に アカンベェを してやりました。

 「おまえは わしのともだちなのに。ひどいじゃないか! 」
 魔女は おばあちゃんを にらみながら いいました。
 「おこらないでよ。ちょっと これ みてくださいな 」
 おばあちゃんは 魔女に ホウキをみせました。

      ホウキに クッションとカタカケが
      ピンクのリボンで くくりつけてありました。

 「プキプキちゃんは ホウキに すわると きっと おしりが いたいんでしょう? ホウキで とんでいるとき つめたいかぜが あしにあたると しんけいつうになって シクシク いたむのでしょう? ふかふかうさぎのからだを クッションにして ふかふかうさぎのみみを ヒザカケにしてたんでしょう? 」
 おばあちゃんは やさしくいいました。
 「さすが! わしのながねんの ともだちだ。よく わかったな・・・・・ わしも 462さいだ。さすがに としをとったものだわ。やっぱり このとしになると ちょっと あしやこしが よわってなぁ・・・・・ 」
 プキプキ魔女は こしを さすりながら いいました。

 「462さい?!・・・・・」
 ゆかは またまたまたまたまたまたまた びっくり。

 「460さいまでは げんきだったんだよぉ。たった 2さいちがうだけで からだが こたえてなぁ・・・・・ 」
 プキプキ魔女は げんきなく いいました。
 「まぁ にんげんだって としをとれば アチコチ よわることもあるさ。どうだい ホウキの しうんてん してみる? 」
 おばあちゃんが いうと
      プキプキ魔女は おばあちゃんが かいぞうしてくれた ホウキに
      のると てれくさそうに そらに まいあがりました。 
      しばらくすると
      プキプキ魔女は ニコニコわらいながら かえってきました。

 「う~~ん これはいい! かいてきだよ。あたたかいし おしりも あしも いたくないし。これだったら まだまだ そらを とびまわれるぞ~~~ 。さすが わしの しんゆうだ。ありがとう。ほうびに わしのうたを きかせてやるぞ~~~~ 」
 プキプキ魔女は おばあちゃんを だきしめていいました。

      おばあちゃんは やっぱり ほんとうに
      プキプキ魔女の ともだちなんだ。
 ゆかは しんじられないことばかり。
 ゆかは またまたまたまたまたまたまたまた びっくり。
              
                    つづく     

 
       

ちょっと 童話 {プキプキ魔女}

2008-02-16 23:31:36 | 童話
  15日の つづき

 あさかぜさんの うしろを ゆかちゃんとおばあちゃんを せなかにのせた かいじゅうさんが そらを とびます。
      やさしいはるのかぜが ふたりのまわりを つつみます。
      やま はやし かわ うみ むら まちを・・・ 
      さくらのなみき なのはなばたけ みどりのむぎばたけを・・・
      どんどん とびこえて びゅんびゅん とびこえていきます。
 かいじゅうさんは しっぽを ぐるぐる ヘリコプターのように まわして とんでいきます。はるかぜさんは ときどき うしろをふりかえり ニコニコ わらって てをふります。
 ゆかちゃんは とても
 うれしくて たのしくて むねがドキドキして・・・ ききました。
 「おばあちゃん! かいじゅうさんは なぜ とべるの? あさかぜさんを なぜ しっているの? プキプキ魔女さんと おともだちなの? 」
 「ひみつ! ひみつ! 」
 おばあちゃんは ゆかちゃんを だきしめながら いいました。
      ゆかちゃんの あたまのなかは ? ? ? ?で いっぱい。
 「ほらっ」
 と おばあちゃんが ゆびさすほうをみると 
      くものうえに つきでた 
      ものすごーい たかいビルのてっぺんに
      あさかぜさんが すわって てを ふっていました。

      かいじゅうさんが ドッスーンと おおきなおとをたてて
      ビルのおくじょうに おりました。
      ゆかちゃんと おばあちゃんは もうすこしで おっこちそう。
      ビルが グラグラ ゆれました。

 「だれじゃ! わしのいえを こわすきかぁ! 」 
 どなりながら 
      きんいろの ながーいかみのけに
      まっかなふくをきて 
      からだじゅうに キラキラひかる くさりをまいて
      エレキギターを もった・・・・・
      おばあちゃんが とびだしてきました。
 ゆかちゃんは またまたまたまたまたまた びっくり。

 「プキプキちゃん ひさしぶりっ」
 ゆかちゃんの おばあちゃんが プキプキ魔女に だきついて いいました。
 ゆかちゃんは またまたまたまたまたまたまた びっくり。

 「そのこは だれじゃぁ! 」
 「わたしの まごのゆか。かわいいでしょう? とっても いいこなの」
 ゆかちゃんは むねを どきどきさせながら おもいきって いいました。
 「おばあちゃんの プレゼントの ふわふわうさぎさんを かえしてよっ」

 「やだよっ・・・・・」
 「だいじな うさぎさんなの! かえして! かえして! 」
      
                       つづき
      
              
 
 
         

ちょっと 童話{プキプキ 魔女}

2008-02-15 22:49:56 | 童話
  14日のつづき

 「おばあちゃん~~ たいへんだよぉ~~ ふわふわうさぎ さらわれたよぉ。
プキプキ魔女が もってっちゃったのぉ」
 「プキプキ魔女? プキプキちゃんが? おばあちゃんのが プレゼントした
うさぎを?・・・・」
 ゆかちゃんは またまた びっくりしました。だって プキプキちゃんって・・おばあちゃんは 魔女を ともだちみたいに いうんだもの。
 おばあちゃんは とくべつおどろかずに あたまをふりながら かんがえていました。そして ポーンと てをたたくと うなずきました。そして・・・・・
 おばあちゃんの へやから クッションと けいとのカタカケを かかえてきて
 「さぁ しゅっぱつ!! 」
と いいながら ぬいぐるみのかいじゅうさんの あたまを クリックリッ と なぜました。

      その とたん!
      かいじゅうさんは
      「えいやっ!!!・・・」
      と かけごえをだすと バックテンを 一回しました。
 ゆかちゃんは またまたまた びっくり。 
 かいじゅうさんは あっというまに おうちくらい 大きくなりました。

 「あさかぜさ~~ん! あさかぜさ~~ん! 」
 おばあちゃんが おおきなこえでよぶと 
      みどりいろの かみ
      みどりいろの かお
      みどりいろの ふくをきた おんなのこが あらわれました。
 ゆかちゃんは またまたまたまた びっくり。

 「さあぁ かいじゅうさん よろしくねぇ・・・ 」
 そういいながら 
      おばあちゃんは かいじゅうさんのせなかに のぼりはじめました。
      ゆかちゃんも あわてて のぼります。

 「あさかぜさん。さぁ プキプキ魔女さんのところに あんないして くださいな。わたしと ゆかを 魔女さんに あわせてね」
 と おばあちゃんが いうと
 あさかぜさんは ニッコリわらいながら ふわぁっと とびあがりました。
 ゆかちゃんは またまたまたまたまた びっくり。
 ゆかちゃんと おばあちゃんを せなかにのせた かいじゅうさんも ふわぁっと とびあがりました。
                        つづく  

 
  

    

ちょっと 童話 {プキプキ 魔女}

2008-02-14 21:38:53 | 童話
 
 「たいへんよぉ。おきてよぉ。ゆかちゃん~」
 ゆかは ねむくて ねむくて・・・・・

 きのうは ゆかの5さいのたんじょうび。
      5ほんのローソクをたてた チョコレートケーキを パパに。
      フリルがいっぱいの てづくりワンピースを ママに。
      ピンクいろの ふわふわうさぎの ぬいぐるを おばあちゃんに。
                    プレゼントしてもらったの。
      たのしい うれしい たんじょうび。
      とくべつに よる9じはんまで おきていたのです。

 だから・・・・・
      とっても とっても ねむいのです。

 「はやく・・ はやく・・ おきてよぉ! ゆかちゃん!」
 「ねむいよぉ~~~」

 ゆかちゃんが やっと はんぶんめをあけると
      ちゃいろいものが ぼーっとみえました。
            もうすこし めをあけると
      ぬいぐるみの かいじゅうさんがみえました。
            いっぱい めをあけると
      かいじゅうさんが ぬーっとたっていました。

 ゆかは びっくり・・
 「たいへんだよぉ~~ ふあふあうさぎさんが・・・・・ さらわれたぁ!」
 ゆかは また びっくり・・
      かいじゅうさんが しゃべった!
      まだ ゆめを みているのかな?
      めが さめていないのかな?   とっても へんなきもち。
 ゆかは めを てでこすってみました。めを パチパチしてみました。
 かいじゅうさんは おてがみを
      ゆかに よんでくれました。

     *****************************
     *                           *
     *  ゆかちゃんへ                   *
     *                           *
     *                           * 
     *    ふわふわうさぎさんを             *
     *          もらっちゃいます。        *
     *    どうも ありがとう。             *
     *          おげんき    さようなら・・  *
     *                           * 
     *                 プキプキ魔女より  * 
     *****************************

 「えぇっ・・ プキプキ魔女って だれ?」
 ゆかが いいながら ベットからとびおりて まどからのぞくと
 おばあちゃんが おにわのおそうじを していました。
 「おばあちゃんに きいてみよっと! おばあちゃんは なんでも しってるもん・・ おばあちゃんは すごいも~ん!」
      ゆかと かいじゅうさんは かけだしました。
      ガタガタ ドタドタ バタバタ
 パパもママも きがつきません。
      まだ ねているのです。
      パパもママも すごくおねぼうなのです。
                          つづく        
            



                         
     *****************************

ちょっと 童話 {パパのまほうのせなか}

2008-02-07 17:16:05 | 童話
  5日と6日のつづき
 
「パパはさ。だいちゃんとふたりで、いっぱい いっぱい おはなししたり あ
そびたいんだよ」と
 クジラのパパが せなかから ピユッと しおをふきあげながら いいました。
 「わかったよ。パパ。ふたりだけのひみつだよ。パパとぼくと これからも いっぱい いっぱい おはなししたり あそんだりしょうね」と
 だいちゃんは クジラのパパのせなかで ピヨ~ン ピヨ~ンとびはねて いいました。
 「わぁ~ パパうれしいな。さぁ せなかを トントンしてくれよ。もとのパパに へんしーんだ」


 だいちくんとパパは おひるねしている・・・・・ ふりを していました。
 「パパのせなか うみのにおい いいにおい だいすきなパパのにおい」
 だいちくんは パパのせなかに ピタッとひっつきながら いいました。
 「ママ きがついていないぞ。やったね。だいちゃん」
 パパは にせのいびきを ちょっと とめていいました。

 だいちくんと パパの ないしょばなし。

 でも・・・・・ ママは きがついていました。しっていました。

 こんどは だいちくんも パパも
             うみのにおいが しているから
             パパが クジラに なっていたことを。
             このまえは
             おひさまのにおいが していたから
             パパが おおわしに なっていたことを
             そのまえは
             もりのにおいが していたから
             パパが くまに なっていたことを
              
 ママは きがつかない ふりを しているのです
             しらない ふりを しているのです。

   だって ママは だいちくんも パパも
             とっても とっても・・・・・

             あいしているんだもの。
                          おわり  

  

 ちょっと 童話 {パパのまほうのせなか}

2008-02-06 20:53:42 | 童話
 5日のつづき

 くじらのパパの せなかがおおゆれで 
 あっというまに、みんな、ツルリン。
           ドシーン! しろくまさんは うみのうえ。
           ドボーン! ペンギンくんは しろくまさんのうえ。
           ドターン! ラッコさんは ペンギンくんのうえ。
           ドテーン! だいちくんは ラッコさんのうえ。
  に おっこちちゃったよ。
 「アッ イタタタッタ イタタタッタ~~~」
           みんな あたまや おしりをなでました。
 「ごめん ごめん」と
 クジラのパパ。
 「すべりだいみたい! おもしろい おもしろい~~ パパ もういっかい」と
 だいちくん。

 スイスイ。 ワッハッハ。ツルリン。
           ドシーン ドボーン ドターン ドテーン イタタッタ。
           なんども なんども くりかえしたよ。

 おそらは ゆうやけ まっかっか  みんなの おかおも まっかっか。
 「ママが よんでるわ」と
 しろくまさん。
 「おなか すいたよ」と
 ペンギンくん。
 「また こんど あそぼうね」と
 ラッコさん。
 「バイバイ さよなら。すごーくたのしかったよ」と
 だいちくん。
         みんなかえって ちょっとしずかな クジラのパパのせなか。

 「さぁ。だいちゃんも かえろうよ」
 「こんどは ママもいっしょが いいな」
 「パパのまほうのせなかは だいちゃんとパパだけの ひみつだよ」
 「な~ぜ?」
 「パパは だいちゃんのこと だいすきだから」
 「ママだって ぼくのこと だいすきって いつも いつも いっているよ」
 「それはそうさ。だいちゃんは パパとママの たからものだもの」
 「じゃぁ。 ママに ひみつってへんだよ」
 「でもさぁ。だいちゃんは ママと いつも いつも いっしょだろう?」
 「いつも いっしょだよ。ようちえんに いってるときは ママいないけど」
 「パパが かいしゃにいくときは だいちゃん いつも まだ ねてるだろう?  かえってきたら もう ねているだろう? パパさぁ とってもさみしいん   だよ」
 「パパ さみしかったの? しらなかったよ」
                        つづく