じゅにあは じぶんのいえにかえると げんかんのとを
つめで ひっかけると じょうずにあけました。
ちんちん ちろりとおとがすると
あいちゃんのばあちゃんくらいの ばあちゃんが
「おや。おかえり。きょうは どこにいっていたんだい? あらっ そのこいぬは どうしたのさ」
と いいました。
じゅにあは
「まいごなんだ。あした こいつのいえまで おくってやろうとおもってさ。こんばんは ぼくといっしゃにねるんだ。あぁあ~~ おなかすいたよ」
と いっています。
もちろん ねこごで。
それでも・・・ おばあちゃんは
「おや。そうかい。かわいそうだね。あっ うちには いぬのごはんないねぇ。まっときや。すぐ どっぐふーどを かってきてあげるよ」
そういうと さいふをもってでかけました。
「すごいね。あの おばあちゃん ねこごがわかるんだ」
と ぴーちゃんがいうと
「それはそうさ。ぼく もう13さい。けっこうじいさんねこなんだ。ずっと ばあちゃんとくらしていて ぼくたちは ちゃんと はなしつうじあえるんだ」
じゅにあは とくいそうにいました。
ぴーちゃんは まだまだ あいちゃんのかぞくと はなしが つうじあえないことが おおかったからです。
”おなか すいたよ”とぴーちゃんがいっても
”ぴーちゃん おさんぽはまだだよ”と いわれたり
”おやつほしいよ”とぴーちゃんがいっても
”あそびたいの? いま いそがしいからね”と いわれたり
ぴーちゃんの はなしがつうじないことが いっぱい あるのです。
ぴーちゃんには にんげんのことばは よく わかるのですが。
いぬもねこも にんげんにはわからないけど すごいのうりょくがあるのです。
「すごいね。にんげんに じゅにあさんのことば わかるんだね」
「それはさ。もう13ねんも いっしょにすんでいるんだもの」
じゅにあは うれしそうにいいました。
「ほらほら。どっくふーどだよ。いちばん こうきゅうなものをかってきたよ」
ばあちゃんがいいながら おさらのなかに たっぷりとどっくふーどを いれてくれました。
そのおいしいこと・・・ おおいしいこと・・・
ぴーちゃんは どっぐふーどに いつもとちがうしゅるいがあることを はじめてしりました。
「おいしいだろう? まいごになって たいへんだったね。つかれただろうね。かわいそうに。でも だいじょうぶさ。じゅにあは すごくかしこくてやさしい ねこなんだよ。あした かならず あんたを いえまでおくってくれるさ。あんしんして じゅにあといっしょに ゆっくりねなさいや」
そういうと おばあちゃんは あたたかそうな ふかふかのもうふをもっきてくれました。
たっぷりの どっくふーどをたべると ぴーちゃんは とっても とっても ねむくなりました。とっても とっても つかれていたからです。
ぴーちゃんは じゅにあのとなりでねむりました。
あいちゃんが よんでいるゆめをみながら。
まんかいのさくらのきのしたで あいちゃんが ぴーちゃんを だっこしてくれている ゆめをみながら。
”あいちゃん あいちゃん あしたかえるから まっててね”
ゆめのなかで ぴーちゃんがいっています。
それは ねごとになりました。
ねごとをいっているぴーちゃんを じゅにあは やさしいめでみながら ぴーちゃんのからだを やさしくやさしく なめていました。
つづく
つめで ひっかけると じょうずにあけました。
ちんちん ちろりとおとがすると
あいちゃんのばあちゃんくらいの ばあちゃんが
「おや。おかえり。きょうは どこにいっていたんだい? あらっ そのこいぬは どうしたのさ」
と いいました。
じゅにあは
「まいごなんだ。あした こいつのいえまで おくってやろうとおもってさ。こんばんは ぼくといっしゃにねるんだ。あぁあ~~ おなかすいたよ」
と いっています。
もちろん ねこごで。
それでも・・・ おばあちゃんは
「おや。そうかい。かわいそうだね。あっ うちには いぬのごはんないねぇ。まっときや。すぐ どっぐふーどを かってきてあげるよ」
そういうと さいふをもってでかけました。
「すごいね。あの おばあちゃん ねこごがわかるんだ」
と ぴーちゃんがいうと
「それはそうさ。ぼく もう13さい。けっこうじいさんねこなんだ。ずっと ばあちゃんとくらしていて ぼくたちは ちゃんと はなしつうじあえるんだ」
じゅにあは とくいそうにいました。
ぴーちゃんは まだまだ あいちゃんのかぞくと はなしが つうじあえないことが おおかったからです。
”おなか すいたよ”とぴーちゃんがいっても
”ぴーちゃん おさんぽはまだだよ”と いわれたり
”おやつほしいよ”とぴーちゃんがいっても
”あそびたいの? いま いそがしいからね”と いわれたり
ぴーちゃんの はなしがつうじないことが いっぱい あるのです。
ぴーちゃんには にんげんのことばは よく わかるのですが。
いぬもねこも にんげんにはわからないけど すごいのうりょくがあるのです。
「すごいね。にんげんに じゅにあさんのことば わかるんだね」
「それはさ。もう13ねんも いっしょにすんでいるんだもの」
じゅにあは うれしそうにいいました。
「ほらほら。どっくふーどだよ。いちばん こうきゅうなものをかってきたよ」
ばあちゃんがいいながら おさらのなかに たっぷりとどっくふーどを いれてくれました。
そのおいしいこと・・・ おおいしいこと・・・
ぴーちゃんは どっぐふーどに いつもとちがうしゅるいがあることを はじめてしりました。
「おいしいだろう? まいごになって たいへんだったね。つかれただろうね。かわいそうに。でも だいじょうぶさ。じゅにあは すごくかしこくてやさしい ねこなんだよ。あした かならず あんたを いえまでおくってくれるさ。あんしんして じゅにあといっしょに ゆっくりねなさいや」
そういうと おばあちゃんは あたたかそうな ふかふかのもうふをもっきてくれました。
たっぷりの どっくふーどをたべると ぴーちゃんは とっても とっても ねむくなりました。とっても とっても つかれていたからです。
ぴーちゃんは じゅにあのとなりでねむりました。
あいちゃんが よんでいるゆめをみながら。
まんかいのさくらのきのしたで あいちゃんが ぴーちゃんを だっこしてくれている ゆめをみながら。
”あいちゃん あいちゃん あしたかえるから まっててね”
ゆめのなかで ぴーちゃんがいっています。
それは ねごとになりました。
ねごとをいっているぴーちゃんを じゅにあは やさしいめでみながら ぴーちゃんのからだを やさしくやさしく なめていました。
つづく