KIKUSUI(菊水電子工業)の耐圧試験機
TOS 8750
症状 : 電圧を上げるとプロテクトが働く

回路図・・・無し
情報・・・検索しても見つからず

早速電圧を上げて見ると
ここ(850V)を超えると

プロテクトが働き測定できない

ACレンジは カットオフレンジが100mAしか電圧が出ない

中を開けてみましょうか

手前に小型のスライダック
後ろに高圧トランス
よーく観察すると ヒューズが怪しい

外しましょう

ほら・・・切れてましたよ
小型ヒューズがないので
手持ちの物をこんな風に・・・

これでAC出力の小電流レンジも電圧が出るようになりました
電圧を上げていくと この高圧トランスが唸りはじめ
やがてはプロテクトが働き 出力 断

高圧DCは両波整流ですね
ACはそのまま基板に行って
高圧リードリレーで切り替え

プロテクト回路の基板

プロテクトが働くので基板は正常と思われます
高圧検知基板

何だか高圧の絶縁抵抗が低い感じ
裏には高圧リードリレー

松下電器産業製

リードリレーの絶縁を測ります

300KΩしかない!!
こんなんじゃあ
電圧が高くなる → 電流がリーク → トランスが唸りはじめる → プロテクトが働く
ってことですね
でもこんなリレーはないし あったとしても本体を買った値段以上しますよね
ということで
ACとDCを切り替えているリレーのACは使わないので
外してしまい 熱収縮チューブで絶縁しました

これで 5KVまで電圧が上がる様になりましたよ

くれぐれも 高圧には気を付けて!!
修理中にも何度か ピリツ ときました(汗)
どうりで 中古動作品の中に 「高圧リレー交換済み」
というのがあるわけですね