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つれづれなるままに

関西在住の社会人という設定で、つれづれなるままに好きなものを書いていくブログです。

『12ヶ月』歌詞考察

2014-12-21 11:16:30 | 歌詞考察
ブログをするにあたって一番したかったのがこの「歌詞考察」。
歌詞考察とは私、レストの気になった曲を勝手に紐解き、歌詞に込められた意味や意図を汲み取るものです。
記念すべき第一回目は、カミセンの『12ヶ月』を。
※全て私の解釈です。公式で言われていることではありません。

記事タイトル…『12ヶ月』
作詞:Shingo Asari、Rap詞:KOMU
作曲:Masahiko Fukui
編曲:soundbreakers
Song by Coming Century 2010 (敬称略)
2010年9月1日発売、V6の37枚目シングル『only dreaming/Catch』の初回限定MUSIC盤に収録。

なぜこの曲を選んだのかというと、曲や映画、ドラマで泣くことのない私が唯一「泣きそうになった曲」だからです。
どこか優しく、温かな切なさを持つこの曲を解釈していこうと思います。


まずタイトルの『12ヶ月』
これはつまり1年と同意義ですが、どうしてこの表記にしなかったのか?
カップルが「付き合って○ヶ月」という言い方をしますが、まさにこれなんだと思います。
この曲の歌詞に「付き合っている」という直接的な表現は出てこないので、「何かをしはじめて12ヶ月」。
……とは言っても、私は「○○しはじめて1年」という言い方のほうが好きなので、これは作詞者のShingo Asariさんの好みかと思います。


では、歌詞考察へ。
歌い出し「夕暮れがそっと 空を染めていく」
夕暮れが空を染める、ということは現在夕方。
「夕焼け」ではなく「夕暮れ」と言っているので、空の表情がバッチリ見えている状態です。
空の表情をバッチリ見るには、どこか高いところから建物に邪魔されない場所で見なくてはなりません。
つまり今、語り手である「僕」はどこかの屋上にいるのではないか、と推測されます。

「あの日と同じように 風が吹いている」
あの日とはいつのことか? これこそがタイトルにある『12ヶ月』。
「あの日」「吹いている」という言い方から過去のことだとわかります。つまり「12ヶ月前の今日」。
高いところって風が吹くというイメージは私だけでしょうか?

「遠い場所で聞こえてる 穏やかな波の音に」
ここは迷いました。「穏やかな波の音」といえばやはり海なのでしょうが、「遠い場所」とは一体何かと。
しかしながら、私は先ほど「屋上にいるのではないか」という解釈をしました。これはどこの屋上なのか?
理由は後述しますが、これは病院の屋上だと解釈しています。
病院の屋上(=遠い場所)にいれば、病院から発生する音が少なからず聞こえてくるでしょう。
ここでいう「波の音」とは、波線で心拍数を示す機械の音。

「ずっと君の声 探しているよ」
病院には様々な患者様が入院しておられます。
「君」は病院に入院していたとしたら? 心拍数を示す機会を使用していたら?
「君」と話す際には声と一緒にその心拍数の機械の音も聞こえてくる。
だからこそ遠い場所から聞こえてくる心拍数の機械に、君の声が紛れていないか探しているのでしょう。
これは余談ですが、人間が亡くなって一番最初に忘れるのはその人の声だと聞いたことがあります(本当かどうかは知りませんが)。
「僕」は君の声を忘れないように探しているのかもしれません。


「時間を戻せたら 君に会えたら この腕でしっかり 抱き締める」
言い換えたら「時間を戻せたら君に会える」ということです。
もし君に会えたら抱き締める。

「もう二度と君が 世界から消えてしまわぬように」
「君が世界から消える」ということは、「君が亡くなっている」という解釈ができます。
ここで注目すべきは「僕の世界」と言っていないこと。
世界とは全人類が平等に持つもの。平等な世界から消えたということは、「僕の世界(=僕の目の前)から消えた」とは考えにくいです。
私が病院だと感じたのはこのフレーズです。人が命を終えるとき、多くは病院で命を終えます。
「この腕でしっかり 抱き締める」というフレーズが先ほどございました。
病気の方が衰弱していくとどんどん痩せていきますが、「僕」は「君」を抱き締めることで衰弱を感じ、どんどん消えていったように感じたのでしょう。
そして最後には「世界から消える」というあってほしくなかった結末を向かえてしまいます。
「世界から消えてしまわぬように」。これはやはり、「こんな結末であってほしくなかった」という後悔の念ではないでしょうか。


「季節はすぐに 過ぎていくけど 僕は待ってた ここで」
手話で「季節」とは、「四季」も表します。ここの季節は四季とも言い換え可能だとしたら、季節=四季=12ヶ月ということができます。
「待ってた」と過去形になっていることがポイントです。何を待っていたのか?
もう二度と会えない「君」のことかもしれません。ですが、解釈をスムーズに繋げるため、ここは「一番星」ということにしておきましょう。
「季節はすぐに 過ぎていくけど」の「けど」は、「あの日から12ヶ月後の一番星はなかなか出てこない」ということでしょうか。
逆接一つにも繊細さが見てとれます。

「12ヶ月前 二人で探した 一番星は今日も輝いているよ」
ここでタイトルが出てきました。最初に出てきた「あの日」と「12ヶ月前」は同じ日ではないかと思っております。ついでに言うと、探した場所は屋上かと。
そして「一番星」。「一番星」が探せるということは、夕方より遅い時間だということがわかります。
歌い出しの「夕暮れがそっと 空を染めていく」よりも時間が経過していますね。

「たった一つだけ 二人を見ていた光」
「夕暮れ」→「一番星」と時間経過をしているなら、「光」は月のことではないでしょうか。
「一番星」は「光」というには弱い印象がありますが、月なら星より強い光を持っています。なんたって太陽の光の力で月は光っているのですから。
コンサートでの健ちゃんの演出がもし「太陽」のことも考えられているなら唸るしかありません。どこまで凝っているのだと。

ここまでの説まとめ
・「君」は病気だった
・病院で世界から消えた
・「僕」は時間を戻せたらと願うほどに「君」のことを思っている
・「僕」は12ヶ月前、君と探した星を見るため、病院の屋上にいる



「そう二人で選んだ銀のリング」 
ここからラップパート、作詞者はKOMUさんでございます。
「選んだ」。つまり、銀のリング(指輪のことでしょう)は購入していないことがわかります。
なぜ購入しなかったのか、それは次のフレーズで。

「そして君が決めた約束 あの日 むくれた俺に言った すぐにためこまないで だって ずっとそばに」
銀のリングを選ぶということは、買い物に出かけている……病院の外に出ていることがわかります。外泊許可をもらって町に繰り出します。
「約束」は「銀のリング」を買うことにかかっているのだと思います。
「私が元気になったら、またここに買いに来よう」。結婚も視野に入れていたのかもしれません。
「今欲しいんだ」、と「俺」がわがままを言ってむくれた。
それを聞いた「君」は「俺」の腕をつかんで「ちょっと!」と抗議しようとするでしょう。
しかし、彼女は息を飲む。自分をいつも支えてくれる腕が、少し細くなっていることに気が付いたからです。
抗議の代わりに彼女は言います。「すぐにためこまないで」
それを聞いた俺は「お前がずっとそばにいてくれんだろ? なら大丈夫だ。人の心配をするならまず自分の心配をしろ」。
なんとも微笑ましいカップルです。
ちなみにここで一人称が「俺」になっていますが、作詞者が変わったのが影響しているのだと思います。
KOMUさんが「俺」というのは珍しい気がします。

「言いたいのに 抱き締めたいのに 喧嘩だっていいから君としたいのに
(Please to talk me) 君と笑って 泣いて ねえ」

ここは歌詞のままですね。シンプルな言葉でつづられていますが、君と「したかったこと」なのでしょう。
英語の部分は「君と話がしたい」ぐらいの意味でしょうか。
この曲で英語が使われているのはこの部分と次の「Love」だけなんです。
ついでに言うとカタカナは先ほど出てきた「リング」のみ。

「並んだ枕 涙の跡が 片方だけに染みついた日々が」
枕が2つあるということは同棲までしていたようです。
枕→涙→染みついたとくると、涙が染みついた枕という映像が浮かんできます。
ただし染みついたのは「日々」。彼女に関する何かしらの日課が染みついているものだと思われます。
ここからKOMUさんの本領発揮。「枕(makura)」「跡が(atoga)」「日々が(hibiga)」と、音がすべて「a」で終わっているんです。
始まりの音も「並んだ(narannda)」「涙(namida)」「片方(katahou)」とこちらも「a」の音で始まっています

「居ないはずの場所に手を伸ばす 今でも胸締め付けるよLove」
眠る前に彼女を抱き締めたりしていたのでしょうか。
「君」が世界から消えたあとも手を伸ばして、見たくもない現実をつきつけられ、胸が締め付けられる。
「今でも」ということは、「君」が消えてからある程度の時間が経っていることが推測されます。
こんなに思っているなら「君」を忘れることはないでしょうけど、胸が締め付けられるレベルに辛く苦しいのは日常に潜む何気ない思い出。
これは時間が経つごとにより一層濃くなっていくでしょう。同棲をしていたのなら余計にそうですよね。
ここも韻踏んでらっしゃる。「手を伸ばす(tewonobasu)」「けるよLove(keruyorabu)」はほとんど音が同じですね。

「ねえ笑って(声を) 聞かせて(ずっと) ずっと一緒なのに何故?」
ここは2つの意味が取れると思います。
1つ目は「僕」の目線。いなくなった「君」に対して、「僕の隣でずっと笑っていてほしかった、声を聞かせてほしかった」「歩んでいく未来は同じなのに何故?」と後悔しているフレーズ。
今までの流れから見るとこれが自然に感じますが、私はあえてここはダブルミーニングでいきたいと思います。
2つ目は「君」の目線。「君」が消えて12ヶ月、未だ「君」のことを引きずっている「僕」に対して叱るように「笑って、声を聞かせて(まるで『HONEY BEAT』)」「世界から消えても私は確かにあなたの心にいる」というフレーズ。
未来を見ずに過去を向く「僕」と過去の人なのに前を向く「君」。人が亡くなったときの人間の心情がひとつのフレーズでありありと表れています。
「ずっと」の准ちゃんの上ハモが癖になりますね、ここのハモリ大好きです。

「泣いて(泣いて) 思い出すのは笑顔ばかりなのに何故?」
上からの流れでいくと、ここも「僕」目線と「君」目線の2つですね。
しかしどちらの目線でも「君が消えてから僕は泣いてばかりいる。僕が思い出す君は笑顔ばかりなのに」という今の「僕」と過去の「君」の表情の差を示しています。
2つの糸が1つになったような感じがします。
ラップパートはここで終了です。再び作詞はShingo Asari氏に戻ります。


「巡る記憶の中 君が笑ってる その笑顔で僕は満たされた」
「笑ってる」の現在形に対して、「満たされた」は過去形。
「僕」の記憶の中の君は笑っている。「笑顔で満たされた」のはすでに過去の話となっています。
「思い出すのは笑顔ばかりなのに何故?」からわかるように、「君」は笑顔が素敵な方だったようです。

「繋いだ手と手の 感触もぬくもりも忘れない」
「感触ぬくもりと並列になっていることから、「僕」はこれ以外のことも忘れることはないですね。
声も笑顔も忘れない……というより、「忘れられない」が正しいでしょう。


「僕の心に 君がいるから 二人夢見た 明日へ」
1番のサビで「時間を戻せたら 君に会えたら」ともしもの話をしているので、「君が生きていたら迎えるはずだったまた違った明日」を、僕の心にいる君と二人で行こうという歌詞。
最初の頃と比べて幾分か前向きになってきた印象を与えます。


次のフレーズが1番のサビと同じです。「僕」が前向きになった、という前提で再度考察したいと思います。
「時間を戻せたら 君に会えたら この腕でしっかり 抱き締める」
1回目では「時間を戻せたら」「君に会えたら」「この腕でしっかり 抱き締める」と解釈していました。
2回目では「時間を戻せたら」、もしくは「君に会えたら」「この腕でしっかり 抱き締める」と解釈したいと思います。
つまり1回目は「時間を戻して君に会いたい」→「生きている君に会いたい。そしたらこの腕で抱き締めるから」。
2回目は「時間を戻すか君に会うかしたい」→「必ずしも生きている君じゃなくてもいい」という解釈です。
夢の中でも幻でも構わないから、君に会えたら抱き締めたい。夢も幻も、所詮は自分の作り出した都合のいいもの。本当に生きている君じゃなくてもいいと思えるようになったのは、「僕」が前向きになったということに繋がりますね。


「もう二度と君が 世界から消えてしまわぬように」
意味や解釈は1回目と変わりません。
ですが、ここは「これから先、僕の心の中からも君が消えてしまわないように」と、「君」の生きた証をもう一度この身に刻んでおきたい、という「僕」の願いでしょう。


「季節はすぐに 過ぎていくけど 僕は待ってた ここで」
このフレーズのあと、曲は1フレーズを残して終息を向かえます。
次のフレーズと繋げると、「ここ」というのは1番の病院の屋上ではなく、「君」との思い出の場所でしょう。
12ヶ月前の君を思い出すため、「僕」の心に君を刻み付けるため、夢幻でもいい、と思っている「僕」は、果たして。


「夕暮れがそっと 空を染めていく」
1回目は病院の屋上にいたので、1回目とは違う日です。
もしかすると次の日かもしれませんし、1週間後かもしれません。
思い出の場所から見る夕焼けもそっと空を染めます。


「あの日の向こう側 君が笑ってる」
今でこそ夕暮れと言いますが、昔はこの時間帯のことを「逢魔が時」といったそうなんです。
夕暮れと夜の暗闇が同居するこの時間帯は、妖怪といった「よくないもの」が出ると言われていました。
「あの日の向こう側」が「思い出の場所に来たあの日」を「僕」が客観視している。
「笑っている君」は当時のものですが、「よくないもの」にくっついて幻の「君」が「僕」に会いに来ていて、現在の主観の「僕」の目の前に現れているかもしれません。
そこまではこの曲の中で語られていないので、ご想像にお任せします。


そんなハッピーエンドの解釈でこの曲の考察を終わらせていただきます。
調べてみたのですが、詞を担当されたShingo Asari氏とKOMUさんは他にもトニセンの『ユメノサキ』などを手掛けておられました。このお二人でまた曲を作っていただきたいですね。
さて、とても長い歌詞考察になってしまいましたがいかがでしょうか?
私と全く違う考察をなさる方がいてもそれは正解です。「歌詞考察」のよほどのことがない限り誤読は生じないと思っているので、違う意見の方はぜひ聞かせてください。
次の歌詞考察曲を考えていないので、もしリクエストがあればどうぞ!V6関係でなくても大歓迎です!!
(※ただし、・公式で歌詞考察が出ている
      ・歌詞がストーリー仕立てになっている
     ・音源が手に入らない などの場合、考察できない可能性がありますので、ご了承ください。)


3 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (なな)
2015-09-17 22:57:51
12ヶ月改めてとりつかれてこの解釈に出会えて魅力から抜け出せなくなりました!
質問なのですが、 12ヶ月まえ の歌詞のあと英語で掛け合いみたいなのが入ると思うのですが歌詞がわからないので、わかっていたら教えてもらいたいです!
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感動しました (ほのか)
2015-10-19 21:54:51
ずっと曲の解釈がわからなくて悩んでたのですが、この解釈を見て涙が止まらなくなりました。
素敵な歌ですよね、カミセンの曲で一番好きな曲です。
これからもいろんな解釈待ってます!
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感動しました。 (みつまめ)
2015-11-21 20:42:22
カミセンの曲で、初めて聞いた曲がこの曲でした。この解釈を見て、改めていい曲だと感じました。
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