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あやしいおやじの独り旅

速度超過の生活からスローな日々へ

鳥取砂丘

2014-07-08 06:13:28 | 鳥取県

7月6日(日)曇りのち雨

【ルート】湯梨浜町ー鳥取市ー岩美町

AM4:10起床 夜中に降ったようだが屋根のお蔭で静かに眠れた。
湖なので、波の音もほとんど無かった。
野宿場所としてはレベルの高いほうにランキングされると思う。

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湖の朝焼けと9号線の空

この雲のせいであんな色だったのだろうか?幻想的な景色だった。

久しぶりに雨の降っていない朝を迎えた。
このまま1日持つのかと思ったらラジオからは午後から雨との事。
少し気が重くなった。

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中国地方唯一の百名山 「大山 」1729m

それなら天気の良いうちに、鳥取砂丘を見ておこうと、早めにパッキングしてスタートした。
すると進行方向とは逆だが、大山が少し姿を見せてくれた。
これだけ離れても存在感が伝わって来た。

「いつか登ってやるから待ってろよ!」などとキザなセリフはさすがに言えなかった。

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鳥取空港付近

鳥取市内までの40kmはほとんど海岸沿いだった。
そこまでの海岸ではサーフィンスポットが多く、朝から賑わっていた。

航空機の離陸で、近づいてきていることに気が付いた。

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鳥取砂丘

市内のマックでブログを更新してから、鳥取砂丘へ。

私の見た位置も悪かったのかもしれないが、驚きを感じなかった。

NHKのプラネットアースなどでサハラ、ナミブ、タクラマカンなどを見てしまっただけに、狭さを感じてしまったのだ。

それなら広さを感じるためには、端から端まで走ってみたらいいのかもしれない。今日はやらない。


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郊外の峠でK山さんと

岩美町との境の峠をジョギングで登って来たK山さんに追いつかれてしまった。
挨拶して立ち話が出来た。
これから先の道路情報も的確に教えてくれた。

彼はトライアスリートで今日はランニングの練習日だった。別の日はバイクに乗ったりしているから、細かい分岐や、路側帯の状況も把握していたのだ。

ランナーとトライアスリートでは上半身の筋肉量がまるで違う。泳いでいると大胸筋が発達する。
私としては泳がなくなって3か月経つので、すっかり胸の筋肉量がなくなった。

もう47歳だからそれなりですよ。と謙遜していたが、体もすごく出来上がっているように見えた。目標に向かっている人は目力も違う。そう感じた出会いだった。

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岩美町の記念公園

R9沿いのスーパーで早めに食材を仕入れた。
まだ雨は降っていなかったが、数キロ走ると本降りになってきた。

少し入った小さな集落に記念公園があった。
あまり目立つとまずいので、石碑の裏の死角に張った。
雨は強くなったし、誰も来なかった。

安心して飲み始めた。

走行距離  62.81km

飲食費   1,621円

野宿地   鳥取県岩美町の記念公園


大山町

2014-07-08 05:19:34 | 鳥取県

7月5日(土)雨 旅82日目

【ルート】安来市ー米子市ー大山町ー琴浦町ー北栄町ー湯梨浜町

AM5:00起床 夜中の雨は降ったり止んだりを繰り返した。
時折大粒の雨があたる音には気付いたが、佐多岬・いちき串木野・雲仙などでの激しい雨を味わっているだけに、許容範囲の雨に感じたので落ち着いて寝ていた。

経験というものは安心感を与えてくれる。

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炊事棟の中

目覚めてからも弱い雨が降っていた。

コーヒーを淹れる前に止み間を見て、炊事棟の中へ移動した。
湯が沸いた頃、激しい雨が・・・。

でもしっかりした屋根・水・トイレも隣にある。怖いものなしだ。朝食・洗顔・パッキングが楽にできて助かった。

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鳥取県 米子市

またカッパを着てのスタートになった。
蒸し暑さの不快感の中 、1時間も走ると鳥取県に入った。川でもないし、峠でもない何の変哲もない場所が県境だった。


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Mt.Daisen 15km

9号線は米子市の中心部から離れて大山町の方へ延びていた。
山陰の名峰「大山」が本来なら進行方向右側に、その雄姿を誇示しているのだろうが雨で何も見えない。残念だ。

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大山町にて Y田さんと

山の位置と見える大きさが気になったので、道路沿いで廃品回収業を営んでいた女性に尋ねてみた。
すると何かの縁だからと、中でコーヒーをご馳走になってしまった。
彼女はご主人を2年前に亡くして、店をひとりで切り盛りしていた。

四国のお遍路が好きで、もう10年以上も続けているという。

「自分がその時に親切を受けているので、あなたのような訪問者は大切にしたいといつも思っているのよ」と。

昭和21年生まれと言っていたが、とても若々しく、寺めぐりの話をする目は輝いて見えた。各寺までの急な石段を登ったり、連泊の疲れなど困難はあるけれど、お参りをした後の爽快感がたまらないらしい。

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額の言葉と机の詩

会話の中で「縁」を大事にしたいと何度も言っていた。
私が訪ねたのも、偶然ではなかったのかも 知れないと。

机の言葉は斎藤一人さん の書いたものだった。とても気に入っているので毎日読んでいるという。(画像をクリックすると読みやすいかも)

別れ際にトマト、キュウリ、大福まで持たせてくれた。

いつか大山登山に来た時に、必ず立ち寄る事を約束して後にした。

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北栄町 イー・スン・ヨクさんと

今回で3人目の韓国人に逢った。
ソウル出身で釜山から福岡までフェリー、山陰を走り抜けて大阪からまた釜山へフェリーで帰る予定だそうだ。

日本語がペラペラなので訳を聞くと、何度も日本に来て自転車旅をしていると言った。東北や九州も経験があるらしい。群馬からだといったら「前橋ですか?」といったので、かなり詳しい。驚いた。

すべて野宿だが雨続きでよく眠れず、今日はAM3:00から走り続けているという。
26歳だから出来るが私にはまねができない。

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名探偵コナンの記念館

彼は名探偵コナンの記念館が目当てだったらしく、ここまで一緒に走って別れた。
入館料700円だよと教えると、「これが楽しみだったから入ります」と言って急いで中に入ってしまった。慌てて名刺を渡して彼からのメール待ちにした。


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海沿いの風力発電

並行する側道を走った。

風車の回転が速い。土砂降りなど関係なく、強風なので勢いよく回っていた。

すべてこちらに向いている。という事は私にとっては物凄い追い風だった。先日の出雲大社からの向かい風とは真逆の状態で、どんどん距離が延びた。
大雨だけどそれ程苦にはならなかった。


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ハワイ温泉 ゆ~たうん

知っている人も多いと思うが、旧羽合町のハワイ温泉だ。
日帰りの施設があったので、体の為に立ち寄った。

近くの公園に寝床を見つけたので、先にスーパーで食材を買ってから入浴した。
またまた極楽!超気持ちいい!

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野宿場所  東郷湖羽合臨海公園

風呂を出た頃には雨が止んでいたが、テントを張り始めたら降ってきた。

屋根の下に張って早速晩酌モードへ。風呂上がりのタイミングで飲めるなんてめったに無い、それだけで幸せを感じてしまう。
雨音を聞きながらゆっくり飲んだ。


走行距離   80.89km

飲食費    1,392円

日帰り湯   360円

野宿地 鳥取県湯梨浜町  東郷湖羽合臨海公園 



出雲大社

2014-07-07 22:42:56 | 鳥取県

7月3日(木)雨 旅80日目

【ルート】出雲市ー松江市

AM4:45起床 夜中に小用に起きた時は降ってなかったのだが、朝は小雨が降っていた。
屋根の下に移動したまま一夜を過ごせたので、テントは濡れてないし、撤収するにも楽だった。

今日はまた雨の予報なので、松江にビジホを予約した。これなら安心して出雲大社まで足を延ばせる。

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雨のスタート

何度ラジオを聞いても、「一日中雨」の予報は変わらない。
しかし外は雨でも、屋根付きのベンチなので、それほど不快に感じない。涼しいので蚊はいないし、朝食を食べていても優雅な気分だった。

でもいざ出発となると、みすみす雨の中へ漕ぎ出すのは嫌だった。

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旧大社駅

9号線を逸れたころ雨脚は強くなり、海岸線を汗だくで2時間漕いだ。発汗が多すぎてゴアの処理能力が追い付かない。

雨で濡れたのか汗なのか分からない状態で、さらに進むと立派な建物が目に付いた。旧大社駅だった。
写真を撮っていたら、清掃作業をしていた男性が声をかけてくれた。
ここは国の需要文化財で、木造の駅としては東京駅、門司駅、そしてここだと教えてくれた。
出雲大社を訪れた人が長い年月、利用していた歴史が説明されていた。旧街道にある石碑や、石畳などと同じで、往年の賑やかだった時の事を思うと、タイムスリップしたような気になる。

どうせずぶ濡れの状態なので、あちこち歩き回って、その時のことを想像していた。

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出雲大社

大鳥居を過ぎて、緩やかな登坂の突当りに神社の正面入り口?があった。
ここから見た街並みもまた味のある景色だった。

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本殿前

こんなに雨でもバスで来る参拝者で賑やかだった。

皆参拝する時に2礼して4拍し1礼していたので、真似てみた。終えてから団体客に説明しているガイドさんの話を聞いていたら、「住所と名前を言うのを忘れないでください」と・・・。

私はそこまで言わなかったので、効き目がないかもしれない。あ~ぁ。

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宍道湖を望む

出雲大社から松江までの40kmは土砂降りの雨。しかも東からの完璧な向かい風。いくら漕いでも汗で濡れるだけで、全く先へ進んだ気がしない。2時間を超えたころようやく湖が見えた。

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R431

出雲大社から3時間もしたらやっと雨が弱くなって来た。
晴れた日なら素晴らしいサイクリングコースだと思う。

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市街地手前でパンク修理

あと5kmも走れば予約したビジホだったのに、フロントがパンクした。
小さなガラス片が刺さっていた。

まだ雨が降っているし、修理するにも屋根が欲しい。ダメ元で空気を入れたら、3分位は持つことが分かった。それを4回繰り返したら、温泉ホテルの裏口の大きな屋根があった。フロントに訳を言うと、快くどうぞ!と。

新車で買ってから初めてのパンクだった。ODOは4350km。逆に言うとよく今までパンクしなかったものだ。パンクの洗礼はどのタイミングでくるのかな?と思ってはいたが・・・。

修理が終わったら雨が止んでいた。やっとカッパが脱げたので涼しくて気持ちよかった。これだけでも嬉しく感じる。

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JR松江駅と県庁方面

JR側と県庁側が川で別れている。たぶん県庁側に歓楽街があるようだ。JR側は落ち着いた街並だった。

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今日の宿

ネットで安宿で検索したらヒットしたので決めた。駅の南口の真ん前にあったので立地に驚いた。雨の心配なく寝られる。

走行距離   64.26km

飲食費   1,932円

宿泊費   2,850円

宿泊地  松江市 ステーションホテル サウナ25