11月18日支部会の感想 東洋はり医学会大阪支部
11月のメニュー
3分間スピーチ
治験研究発表「めまい」
指導講座 高等部「ナソ・ムノ」座学
午後より
実践講座実技 「めまい」「耳鼻咽喉科(めまいのみ)」
実技 「経絡治療の実際」
実技纏め・質問、臨床質問・本部音源を聞いて
感想
3分間スピーチ
其の1
今回の3分間スピーチは、3つ星レストランのシェフの映画を見ての話でした。
その中で、5つの成功の秘訣を言っていて、好きを極める。
アイデアは即実行。
自分の道を探せ。
独占するな。
天才でもコツコツと。
ということでした。
好きにならないと出来ない事で、好きだからこそとも言えると思います。
楽しみを見つけながら、ゆっくりでも進みたいと思います。
其の2
フランス映画「アランデュカス」はミシュラン3つ星の天才シェフが新たなレストランオープンの準備として世界中食材を求める中で一流シェフの成功の秘訣に迫るといった内容で、その5つの秘訣とは、①好きを極める事。②アイデアは即時に実行する事。③自分の道を探す事。④独占せざる事。⑤才能あれども努力を怠らぬ事。
との事で私達が一流の鍼灸家を目指す上で日々充実した時間を過ごせる手掛に資する視点からのスピーチでした。
小生などは、経絡治療の道を選び、東洋はり医学会大阪支部の門を叩き現在に至りますが、もっと経絡治療を好きになり、又、これまで以上に鍛錬に邁進したいと、改めて心を震わせる時間となりました。
治験研究発表「めまい」
実践講座実技 「めまい」
其の1
治験研究発表は、”めまい”で、実践講座のまとめと症例発表でした。
午後の実技の標治法と併せて、使えるようにしていきたいと思います。
其の2
「めまい」は東洋医学的には肝の変動を主因と見做し、流注としては耳や脳に関わるので、肝・腎経や督脈、三焦経、小腸経、胆経等の処置が重要となり、又、体重節痛があれば相剋関係にある脾経も疑うとの事でした。
あと、いくつかの症例によると、慢性的な頚部のコリを主訴に持つ患者が体調悪化に従い、頭痛から眩暈へと発展するケースがあり、これに関してはナソ部の処置が有効との事でした。
以上の座学での内容を基に実技としてめまいに関連する経穴の取穴の確認がなされました。
経絡治療は殊にめまいや難聴などの耳疾患にも有効だと聞いていますので、今後も更に学習を積んでいきたいと思いました。
指導講座 高等部「ナソ(頚肩腕部)・ムノ(腰仙部)」座学
其の1
座学の指導講座は、”ナソ・ムノ”でした。
これらは、経絡の流注、交会穴などによって、全身への影響も有るということなので、深さに気をつけて、確かめながら行いたいと思います。
実技 「経絡治療の実際」
其の1
実技は、一人で問診から標治法まででしたが、最初の問診の時点から時間がかかりました。
絞り込んで聞かないといけないと指摘を受けました。
後の脈診なども全てにおいて時間がかかり、予定が狂ってしまいました。
迷惑掛からないように、手際良く出来るようにしたいと思います。
ただ、脈の遅数、虚実に於いてまた少し診方が増えました。
また、検脈に於いても、浮いた邪がどれというのもなんとなくですが、わかってきたようです。
ありがとうございました。
其の2
今回は模擬患者を用いて経絡治療の診察である四診から証決定、それに対する治療(本治法・標治法)まで経絡治療に於ける一連の流れを実践的な形式で指導がなされました。
今回自分は見学する立場でしたが、途中で何度か脈状などを確認させてもらい、脈を診る指の角度によっては診え方が変わってくる事が実感でき、とても得るものが多い有意義な時間となりました。
これからも、積極的に脈状などを確認させてもらい、少しでも脈状の変化が判る様になれば、更に経絡治療が好きになれると思いましたので、今後も一流の経絡治家を目指すべく励んでいきたい所存です。
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随時、聴講・入会受け付けております。
聴講初回は、無料、2回目以降は、学生1500円、有資格者3000円となっています。
聴講等の際は、事前に御連絡下さい。
お問い合わせやご質問は、メールにて
または、お電話にて、
0721-52-5999 阿部はりきゅう院
までご連絡下さい。
東洋はり医学会 趣意書
文化の進展は瞬時の猶予をも許さず、今や鍼灸術も世界の医学界に登場するところとなった。
翻って国内においては、これが科学化の掛け声と共に種々な研究が進められてはいるが、その大勢は鍼灸の臨床における諸現象を現代医学によって解明せんとするものの如くである。即ち、経穴を刺激の部位となし経絡はほとんど顧りみない状態であるが、かくては数千年の伝統を誇る東洋医学の真髄を学ぶことは全く至難となる。
病体を気血の変動とし、その病変を経絡の虚実として統一的に把握し経穴を診断と治療の場として補瀉調整する経絡治療こそ鍼灸術本来の正道である。しかして、この学理と術技を体得せしめて、真に病苦除去の実力ある鍼灸人を育成することこそ、その科学化に優先すべき必須要件であるが、不幸にしてこれを誤る時は、その鍼灸術、すなわち我が祖先の偉大な文化遺産を後世に伝承することは全く不可能となる。
ここにおいて、我々志を同じうする者、相図って東洋はり医学会を結成し別紙綱領の完遂を期す。
以上の主旨を諒とせられる同志は、来って本会に投ぜられんことを広く業界の諸君に訴える次第である。
綱 領
1.我々は臨床を通して古典を再検討し、病体を通じて経絡経穴を把握し、以て伝統的な鍼灸術の本道を体得せんことを期す。
1.我々は正しい経絡治療の学理と術技を修得することによって、鍼灸人としての人格と実力を涵養し、以て鍼灸家の社会的地位を確立せんことを期す。
1.我々は古典による経絡理論を正しく理解実践し、経絡経穴の普及啓蒙に努め、以て偉大な祖先の文化遺産を伝承せんことを期す。