千里の道も一歩から

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でんでんむしの かなしみ

2006-07-22 15:56:18 | 絵本

でんでんむしの かなしみ

新美南吉・作  かみやしん・絵

皇后美智子様が病気で声が出なくなった時

この絵本を読んで随分慰められたそうです。


あるひ でんでんむしは たいへんなことに きがつきました。

「わたしのせなかの からのなかには  かなしみが 

いっぱい つまっているのでは ないか?」

でんでんむしは おともだちの ところに やってきて

「わたしは もう いきて いられません」

すると おともだちの でんでんむしも いいました。

「あなたばかりでは ありません。わたしの せなかにも

かなしみが いっぱいです。」

こうして、じゅんじゅんに おともだちを たずねて いきましたが

こたえは みなおなじです。

はじめの でんでんむしは きがつきました。

「かなしみは だれでも もっている。わたしは わたしの かなしみを

こらえて いかなきゃ ならない」

そして、この でんでんむしは もう、なげくのを 

やめたので あります。

 


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