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東洋整体研究所blog

東洋整体研究所 院長が書く健康と身体についての色々

足の甲の痛み

2013年11月15日 | 整体
 患者は46歳女性。左足の足の甲の痛みを訴える。

 一通りの検査。何よりも歩き方からしておかしい。

守秘義務があるので、普通の患者さんの話を書くのではなく

妻の事です。

 靴下を脱がして見てみると赤く幾らか腫れている。

触ると痛みを強く訴える。

 整形外科に行けば、レントゲン撮って、

「骨に異常ないね」

と言われ、湿布と安静を言われておしまい、というのが通常。

 足の痛みがあって外傷でなければ、関節が体重を支えきれなくなっている訳です。

であるなら、例え足の甲側の痛みを訴えても、足のアーチの異常を調べるのが順当。

見てみると、予想通り縦のアーチが崩れかかっていました。

 立ち仕事も多いですが、何よりこの時期冷えます。

特に女性は家事のほとんどは冷たい所ですよね(お風呂・トイレの掃除等々)

 さて治療ですが、ここまでになるには、足だけでなく、

膝、そして当然骨盤の部位から歪みが引き起こされていると考えられます。
 
 体操の選手の様に、強い力で繰り返し足の裏を打つというのでないなら

この様な(あえて言うなら)急性偏平足に似たアーチの崩れは稀です。

 「ちょっと痛いよ」

の一言と共に施術をすると「?」が一杯の様子。

それはそうですよね。だって足が痛いのに骨盤治すって言ってるのですから。

でも、遠い様で、ここから治さないとどうにもならないのだと

説明してみるもやっぱり「?」という感じです。

 子供たちが寝た後のリビングで整体しました。

 かなり筋肉と関節が硬くなっていたので、弛める為に痛かったようです。

また、すぐに楽にならないので「?」は増々多くなっている様子。

「筋肉は緩めても、バランスとれて改善するのには休ませないと」

と説明して就寝。

 翌朝。

起きてきて「楽になった」と。

といいますか、夜トイレに起きた時に足の痛みが違っていたそうです。

足の指を曲げる(掴むような動作)が出来なかったのが出来るようになり

つま先まで伸ばすつもりで、足の甲を伸ばしても痛くなくなっているとの事。
 

 極端に筋肉(や関節)が硬くなっていると、

施術してもすぐには変わらない事があります。



 勿論、終わってすぐに身体の違いが判る方もいらっしゃいますが

この様に、翌日、人によっては翌々日に


「スッと」痛みが引く


方も結構な数、いらっしゃるのです。

 「すぐに治して」

と患者さんに言われる事が多々あり、勿論こちらとしても

リクエストにお応えしたいのですが、

どうしても状態によっては


時間がかかってしまう症状もある


というのを解って頂きたく、今回の更新をしました。

施術はいつするのが効果的?

2013年09月18日 | 整体
 すっかりblogの更新滞ってしまいました

通常の施術に関しては守秘義務もあり一般論として書く事に限られるので

題材が難しい、というのもありまして・・・

 さて、そんな中で久々に書く話題がこれ

 基本私の治療院にいらっしゃる患者さんは

週一から月一、季節ごとに、半年に、と予防として来院される方と

辛くなっていらっしゃる方の2通りに大別出来ると言えます

 前者の方のメリットというのは、勿論「悪くさせない」です

施術後の「楽になった」「軽くなった」と言われる言葉はそのまま

普段が「辛い状態」「重い状態」になっている事の裏返しであり、

その良い状態に定期的にリセットして戻してあげる、という考え方です。

 問題は後者の方です

普段からストレッチ等で予防しておけば、そこまで悪化する事もあまりない

と思われる状態で来院される方がほとんどです。

 ですが、実際、日常生活で忙しい毎日を送っていると中々出来ないのもまた事実。

その中で、痛みや違和感を感じても

「そのうちどうにかなるんじゃないか」

とほうっておくと、感じなくなり「ま、いいか」となってしまうことがあります。

 これを「治った」と思う方がほとんどですが、実際は

「慣れてしまった」

という状態なのです。

 うるさい場所にしばらくいると、音が気にならなくなります。

嫌な臭いがする所にしばらくいると、臭いをあまり感じなくなります。

人間の脳にはその様に「慣れ」という機能がついているのです。

その為、違和感・痛みがあっても、そのまま放置すると、あまり感じれなくなるのです。

 それで解決してくれれば良いのですが、実際は逆です。

歪んだ状態で生活していれば、ますます身体に負担がかかるのは当たり前と言えるでしょう。

そして次に感じれる時というのは、腰でいうところの「ギクッとした」状態

首周りでいう「めまい・耳鳴り・偏頭痛・吐き気」等々の症状が出た後になるのです。

 勿論、その状態になってからでも施術で改善していきますが、基本は

「悪くさせない」

 これが一番大事だと私は考えます。

健康で元気に暮らす、これは私は一番大事な事だと最近常々感じることです。

 生活の質(QOL)を考えても、健康管理というのはとても大事な事ですが

おざなりにされる事が多いものです。

 その様に悪くなる前に、疲れを疲れの段階でリセットされるのが

結果として自分への一番の投資になると私は考えます。

筋肉を強くするには?

2012年05月22日 | 整体
昨日、患者さんとの話の中で

「歪みがある状態で筋肉を使っているなら

 その歪んだ状態で筋肉は強くなりますよね?」

という質問を受けました。

 確かにその通りですね。間違っていません。

で、その後段の話なのですが

「先生は ≪筋肉が収縮した状態≫ と仰いますが

 その状態でも使っている限り、筋肉は強くなる訳ですよね?」

 ここで微妙なニュアンスの違いがある事に気が付きました。

その話をしたいと思います。

 筋肉を太らせるには

酷使する→休養を取らせる→超回復

という過程を経る訳です。

 後段の話は、収縮してしまっている状態で酷使しても

筋肉は強くなるんじゃないか?

という質問です。

 ここで前段の話が間違って受け止められているという

事に気が付いたのです。

×=つまり収縮している筋肉でも使えば太る
○=収縮している筋肉はゆるまないから使う事が出来ない

これ解って頂けますでしょうか?

力が限界まで入っている筋肉に、更に力を入れることは不可能ですよね?

じゃあ最初の話はどうなの?って事になるのですが

歪んだ状態で筋肉を使うと、使えない(それ以上収縮出来ない)筋肉の代わりに

他の似た動きをする筋肉が働いて動かそうとします。

つまり、その「似た動きをする筋肉」が強くなるのであって

「収縮している筋肉」はそれ以上強くなったりはしません。

ちょっと解り辛いので他の例えを出すと

 片足怪我してかばっていると、反対の足が無理するのでそちらに

力が入りますよね?

するとそのかばう側の足の筋肉は強くなりますが、怪我した方の足は

決して強くなったりしないです。


 その患者さんが訴えていたのは

「歪んだ状態でも筋トレすれば、強くなるんだから問題ないじゃん」

って話だったのですが、本来の状態に戻さずに負荷をかけると

思わぬ部位にストレスがかかって、結果、余計身体に負担がかかってしまう

そういう事を私は説明した、という事です。

 ですから、筋肉を太らせるには、まず歪みを取り除いてからでないと

結局本来のいい状態には持っていけないという事です。

暖かくなりました

2012年04月10日 | 整体
 春爛漫といった天気になってきました

筋肉は暖かくなればゆるむのですが、今一調子が悪いという方も

よくこの時期来院される事が多いです。

1つは移動や環境の変化によるストレスからくるもの。

こういう方はせめて身体だけでも状態を良くしておくと

回復がスムーズに出来るので、徐々に慣れていき健康に戻る場合が

多いようです。

2つめの場合 これは日中と夜の気温差による変化

個別の日でも寒暖の差激しい時ありますよね。

しかもこの時期、夜のお花見などで外に長時間いたり

まして宴会等で飲んだりしていると、途端に身体を冷やします。

その場はアルコールによって暖かく感じていても

身体の芯の方は冷やされてそのままで翌日も普通に仕事

というのがあると、疲労や冷えからくる筋肉の収縮は

蓄積していきますので、直後ではなく暫くしてから

また何かのきっかけでドンっと出たりするのです。

 この様な場合でも、よくよく来院された患者さんにお話を聞けば

「ちょっと変な感じがあった」

「あれ以来調子悪くて」

等の体の異常というは小さいながらも自覚されていることがほとんどです。

基本は「悪くさせない」

どうにもならなくなってから「どうしよう」ではなく

いつも「元気で健康な身体」でいる事が大切です。

ですからこの時期、いつも以上に自分の体に向き合って

「どこかおかしくないかな?」

と素直にみてあげる事、大事だと思います。


普通って何?

2012年03月12日 | 整体
よく患者さんに「普通」という言葉を使われるのですが

この単語、非常に難しいのです

というのも、私の仕事は整体師。

「歪み」を取り去り「本来の健康的な状態」に体を整える=整体 ですからね

所が治療院に来られる患者さんは「歪んでいる」状態が長いこと

「当たり前」という風になってしまっているのが問題なのです。

つまりその「歪んでいる」=普通 になってしまっていると。

この期間が長いと、せっかく筋肉をゆるめていっても、

歪んでいる状態に引き戻そうという力が強く働いてくるのです。

逆に言えば、普段から筋肉が柔らかく柔軟性を持った状態でいると

自然と自己回復力でその柔らかな健康的な筋肉の状態に戻ろうとしてくれます

 
 一時的に筋肉を緩めるのが目的のマッサージと違い、整体は歪みの根本

つまり引き起こしている原因を突き止め、それを取り去り、

そして次からそうならない様にすることまでを目的としています。

なので漠然と「普通」と言われると非常に難しい訳です。

 本来なら自分で元の健康的な状態に戻る力が人間にはあります

それが色々な理由(以前にも書きましたが)

1 回復力<疲労・冷え・ストレス  

2 回復力自体が弱くなる(休養を取らない・ストレス・加齢等)

によって戻せなくなるなら、外から強制的に

「健康的な柔軟性のある筋肉」

という状態を「普通」にしてしまうのが私の治療院の方法(やりかた)

というので理解して頂けますでしょうか?

ちょっと説明が下手なのでまた改めて書きたいと思います