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東洋整体研究所blog

東洋整体研究所 院長が書く健康と身体についての色々

更年期障害と肩こりの関係

2016年07月08日 | 健康
さて、首周りの筋肉と、それらの症状とのお話しの続きです。

これは例えを出して説明したいのですが

猫背を更にひどくした状態、というか胸を内側に両肩から抑え込むと

呼吸苦しくなるのわかるでしょうか?

 肺が骨格によって押さえつけられると、

当然働きがしづらくなります。

 でもこれ、器質的には何も問題ないですよね?

外骨格によって内臓の働きが阻害される、一番典型がこれです。



 さて肩こりで首肩まわりの筋肉が硬くなると、その内側のところにある

頸椎、そしてそれの上にある脳幹部分の働きを阻害しはじめます。

具体的には、睡眠に関するところ、体温調節、摂食に関するところ

等々です。

つまり、
・不眠や寝ても眠りが浅い
・のぼせる、多汗、冷え 
・過食や拒食
・倦怠感、だるい、等の症状

などは、ここの部分の働きが、キチンと取れなくなってくる

ことから起こるという訳です。

続きはまた

足がつる

2014年08月02日 | 健康
 患者さんから質問があったので、足がつる お話です。

よく薬局の店頭に「足のつる方、ご相談下さい」という

POPや張り紙がありますが、見た事ありますか?

 マグネシウムの不足によって、足がつる、という事が

栄養学的にあります。

 何故マグネシウムが不足するかというと、

色々なケースがありますが、たまに見かけるものに

「カルシウム過多からくるマグネシウム不足」

です。

 カルシウムというのは「骨を強く」他、良いものの代表みたいな扱いで

実際にそうなのですが、これを吸収(体内に取り込む)するには

マグネシウムが必要になってくるのです。

 背を伸ばしたいお子さん、骨粗鬆症の方、等で

「カルシウムを取らなきゃ!!」

とやってしまい足がつる場合があります。

 この様な場合は、薬局でサプリメント等を補って助けるのが理に適ってますね。


 それ以外、外骨格(骨・筋肉)からくる「足がつる」場合の話です

ふくらはぎの筋肉(専門用語で下腿三頭筋といいます)は歩く際に必要な筋肉です。

これは上は膝の裏側、下はアキレス腱を介して「かかと」につきます。

 かかとからは、それだけでなく足底腱と言って足の指5本にいく腱もあるのです。

歩く際、足のアーチ(お椀型といいますか縦と横に半円をつくっているもの)が

ある事によって、楽に負荷が少なく動かすことが出来る訳ですが、

 これが疲れてくると、足の裏の足底腱と、ふくらはぎの両方がパンパンに張ってきて

かかとを支点にして綱引き状態になってしまうのです。

 足がつるといって、多くの場合はふくらはぎを直接揉んで温めてゆるめようとします。

それはつってしまった時には正しい処方であり、対処ですが


原因を取り去る


ことには全く繋がらない訳です。

なのでいつまで経っても改善しないとなります。

 私の診方ではふくらはぎだけでなく、足の前面の筋肉(脛の骨の脇を通る筋肉です)

具体的には前脛骨筋を筆頭に、そちらとのバランス

 太もも後面(ハムストリング)の張りと前の張りのバランス

そしてそれらが引き起こされる原因になっているであろう骨盤の歪み

もちろん、足底の筋肉も含めて診ていくわけです。

 で、ここで大事なのが


むやみに揉まない


その場は楽になります。とりあえず治った気になるでしょう。

でも、筋肉の走行(走っている方向)や強さ、柔軟さを無視して

「気持ちいいから」

とグングン揉むと、もの凄いしっぺ返しがきます。

それが揉みかえし、というやつです。

 一般の人がご自分でやるには、ふくらはぎを伸ばすストレッチ、これが一番。

どうしても辛い時には「さする」「じわ~~~っと押す」位にしておくべきです。

次回ふくらはぎを伸ばすストレッチ、写真つきで更新します

関節の可動域

2011年11月19日 | 健康
 関節というのは一つの筋肉だけでは動かせません

拮抗する筋肉があったり、補助する筋肉があったり、その関節ごとに独特です。

特に可動域の広い関節(肩関節 股関節)は多くの筋肉の作用がある為に、そこまで動ける訳です

 そしてここからが整体の考え方なのですが、

関節の可動域が取れない と言う場合、整形外科では筋肉が弱ってる、悪い という考え

整体は何度も書きますが

既に力が入ってるからこれ以上入れられない(動かせない)

という考え方をします

 つまり可動域が狭い= 筋肉が正しい方向に関節を動かす事が出来ない =問題の筋肉の収縮を解いてやればいい

という考え方をするわけです。

 以前来た患者さんでバレエをやっている女の子(11)で股関節の可動域がとれない為に、

次のステップにレッスン上がらせて貰えない、という子がいました。

お母様が以前から私の治療院にいらしていて偶々そういう話をされたので、

「一度診せて貰えるとどこまで動かせるかは解りませんが、動きがとれない理由は解ると思います」

と話した所、お連れになって、一回で可動域が本来の状態まで戻ったことがありました。

御嬢さんは「お母さん何でもっと早く連れてきてくれなかったの!」と怒るの半分、

動きがとれて嬉しいの半分で微妙な顔されていましたが、

若いと簡単に元に戻す事が出来る場合が多いです。

 私の妻は普段からストレッチを欠かさない人間ですが、出産後しばらくして再開した際

以前の様に前後開脚(180度)出来なくなって落ち込んでいたらしく、私が何でストレッチしなくなったのか

聞いた際にその旨を聞き、すぐに施術して以前の様に動かせるようになり驚いていた事もありました。

 本来の可動域がとれていれば、元々の可動域自体が狭くても問題ない、というのはそういう事です。

逆に可動域が広くても、それがちょっとでも阻害されてしまえば色々と身体に異常が起こり易くなります。

身体が「かたい」「柔かい」?

2011年06月29日 | 健康
 患者さんの質問で

「私は身体がかたいので疲れが出やすいのですか?」
「かたいと腰痛おきやすいと聞いたのですが?」

等、身体の「かたい」「柔かい」について聞かれる事があります。

この場合の硬い柔かいは

関節の可動域(動かせる範囲)が 

広い・狭い という意味です。

大まかな意味で、可動域が広い人の方が狭い人に比べて腰痛他障害が出にくいというのはあります。

でも、これも個別の話では全く違ってくるのです。

 つまり、可動域が広い人は腰痛ならないかといえば、そうでない場合もある。

逆に狭い人でも痛みとは無縁という人もいる訳ですから。

・元々の(本来の)可動域がとれていれば、その範囲が狭くても問題ない

・可動域が広くてもその範囲が狭まってくれば腰痛他が起こりやすい

これが真実のところです。

 身体の関節の可動域はある程度の年に行けば狭まってくるのは無理ないことです。

でもそれなりに広げる努力をすれば、誰でも幾らかは広がっていくものです。

ところが、多くの人はそれをしない訳です。

なので 諦める→仕方ない となってしまうことがほとんどです。

 
 さてここでそもそも論になるのですが、

「関節の動きが広いと何故腰痛他起きにくいか?」

これの話です。これは長くなるので次回に

そもそも歪みは 何故 おこるのか?

2011年04月01日 | 健康
歪み・・・ これを日々改善させる仕事をしている訳ですが

そもそも何故、これができてくるのか。
といいますか、でない人もいますよね?

では、そこの違いというのは何なのでしょうか?


これは私の持論なのですが

疲れない人間はいない

これは皆さん納得いっていただけると思います。
そしてここからが大切な所なのですが


同じ人間が 同じ身体を 同じ様に使えば 

同じところに疲れがたまる


これもまあ納得して頂けるかと。

ではそれがでる人とでない人の「差」は何か?という話ですが・・・


筋肉というのは「疲労」だけでなく「冷え」や「ストレス」というものでも
収縮してしまうものなのです。
これは一つだけ、ってものでもないですよね?
これが重なってドンドン蓄積してしまうと歪みの方へ一直線な訳です。

でも人間には「回復力」というものもあります。
これは60代になっても、仮に80代になったとしても誰しも強い弱いは兎も角
キチンと備わっています。

ところが現代人の生活というのは一方的な動き(前傾姿勢=仕事や遊び等でも)が多く
反ったり捻転したりという動きは、首・肩・腰 等圧倒的に少ないのです。
すると回復力が幾らあっても、

筋肉を収縮させる方の力が勝ってしまう 

というのが、私に言わせると一番の理由だと。

ならどうしたらいいかと言えば・・・ 続きは明日に