忘れな草と蒼い空

好きなものはどんな時でも ただ馬鹿みたいに大事にすること(「すみわたる夜空のような」/銀色夏生)

11月*本のまとめ

2013-12-01 21:29:39 | 読んだものメモ
2013年11月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:3500ページ
ナイス数:107ナイス

マリアビートル (角川文庫)マリアビートル (角川文庫)感想
面白かった!伊坂さんの作品は、登場人物がたくさん出てきても、みんなそれぞれ個性が際立ってるから、名前を覚えられない、ということがない。今回も然り。「グラスホッパー」と同じく、殺し屋という、世間には許される立場ではないけど、みんな愛すべきキャラクターでした。ただ、王子だけは最後まで好きになれなかった…。蜜柑と檸檬のやり取りが好き。死なないでほしかったな。木村より木村夫妻かっこいー!天道虫は言わずもがな。こういう人の存在が救い。鈴木や槿も出てきて、嬉しかったな。このスピード感と伏線の回収、伊坂さん、さすが!
読了日:11月2日 著者:伊坂幸太郎
魔女の宅急便  4キキの恋 (角川文庫)魔女の宅急便 4キキの恋 (角川文庫)感想
前作よりずっとずっとキキの成長を感じられました。特にザザさんのところに行った後から。とんぼとも、いい感じに!ヨモギさんの話は、少し切なくなりました…。あとはヤアくんが、なかなかいい存在感出してるなぁと。今後が楽しみ!
読了日:11月5日 著者:角野栄子
MOMENT (集英社文庫)MOMENT (集英社文庫)感想
「MEMORY」を読む前に、再読。内容はほとんど忘れてたけど、初めて読んだ時よりも「面白い!」と思えなかったのは何故だろう…。「死」っていう、重たいテーマなのに、淡々とストーリーは進むし、神田の語りも、キャラも、どこか冷めてる。そこが本孝さん作品のいいところ(他の作品で経験済み)。、、なんだけど、どうしても、この世界に入り込めなかったです。続きが気になるので、「WILL」(これも再読)「MEMORY」と「いつか 君と Girls」(これも再読)は読みます。
読了日:11月5日 著者:本多孝好
WILL (集英社文庫)WILL (集英社文庫)感想
「MEMORY」を読むために再読。前読んだ時はあんまり好きじゃなかったのに、今回はハマった!森野の弱さと強さがしっかり描かれてて、そして何も言わずに森野を待つ神田、かっこいい!最後の5ページは特によかったなぁ。森野の下の名前も、納得。あと、竹井さんと桑田(&バンドのメンバー)が、いい存在感。
読了日:11月7日 著者:本多孝好
MEMORY (集英社文庫)MEMORY (集英社文庫)感想
時間をあまり置かずに、シリーズ続けて読んだ方がいいな、と思った。森野と神田に関わる周りの人たち目線の話。「時をつなぐ」がよかったなぁ。内容もほっこりしたし、意外性も。そして、この後さらに、「あの日、君と Girls」を読むべき!森野とアネゴの話が載ってます。
読了日:11月7日 著者:本多孝好
円卓 (文春文庫)円卓 (文春文庫)感想
西さんが描く個性的な登場人物たちは、どれも愛着が湧く。こっこ可愛いよ~。そしてこっこの、物事の捉え方や見方は、子どもにとっては当たり前のことなのかもなぁと思った。自分もそう、考えていたのかな?こっこやぽっさん、ゴックん…三つ子のお姉ちゃんなどなど…みんなやさしい人だった。芦田愛菜ちゃんで映画化はぜひ観たい!そしてぽっさん、かっこいい!
読了日:11月7日 著者:西加奈子
瑠璃の雫 (角川文庫)瑠璃の雫 (角川文庫)感想
正直、最後は納得できない。けど、この家族にとっては、これが最善なのかなとも思う。美緒さんも丈太郎さんも強い(そしてこのふたりの関係が素敵)。でも、一番強くて優しいのは、充くん。「気持ちの整理なんて、たぶん一生つきません。ごちゃごちゃの気持ちのままで、しょうがないと思います。」自分の読後感も、こんな感じ。先に「教室に雨は降らない」を読んで、それとは全くタイプの違う内容だったので、他の本も読んでみます。
読了日:11月12日 著者:伊岡瞬
エール! (3) (実業之日本社文庫)エール! (3) (実業之日本社文庫)感想
お目当ては伊坂幸太郎さん。でも他の作家さんのお話も、読み応えがあって面白かった!「ビーナスの誕生」美術館とか博物館とか、行くんだけど、学芸員さんのことしか頭になかった。そうよね、それを“運ぶ”人たちもいる。「心晴日和」心晴ちゃんの気持ち、わからなくもない。その後の心晴ちゃんの成長に期待。「ラブ・ミー・テンダー」ゆりちゃんが誇りを持ってこの仕事をしている姿勢、「天職だよ」と言い切れる潔さがかっこいい!「クール」ゑいさん、素敵。それに、マリアさんもキティちゃんもフランス人形さんも。男性陣は見習うべし!→コメへ
読了日:11月13日 著者:伊坂幸太郎,原田マハ,日明恩,森谷明子,山本幸久,吉永南央
あのとき始まったことのすべて (角川文庫)あのとき始まったことのすべて (角川文庫)感想
角川から出てる航さん本が、少し合わなかったので、しばらく寝かせてた作品。これは、すっごいよかった!!自分の“あの頃”を、こんな風に誰かと話したり、思い出せたりしたら、幸せだなと思う。岡田くんと石井さんの“これから”の選択には涙。「僕らに起こったことのすべては、嬉しくて、楽しくて、特別だった」。うん。そんな出逢いもある。二章で、岡田くんと石井さん目線ではなく、白原さん目線の中学生時代、っていう書き方がニクイです。白原さんも柳くんも、よかったねー!って言ってあげたい。あと、門前さんが好きです。
読了日:11月14日 著者:中村航
マイ・ブルー・ヘブン (4) 東京バンドワゴン (集英社文庫)マイ・ブルー・ヘブン (4) 東京バンドワゴン (集英社文庫)感想
番外編、なんだけど、これが一番好きな作品になるかも!勘一さんとサチさんの馴れ初めだけじゃなく、“今の堀田家”は、こんなふうにして出来上がったんだな、って思った。堀田ファミリーはほんと、みんなあったかくて優しくて強い!
読了日:11月15日 著者:小路幸也

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