「届けよ、誰かに。頼むから」

「フィッシュストーリー」（伊坂幸太郎／新潮文庫）

読みましたー(。・_・。)ノ
記事のタイトルは、本の帯＆本文から。





※以下、本の感想。ネタバレありです※












「届けよ、誰かに。頼むから」

帯に書かれてるのはなんとなーく読んだけど、
本文読んだら泣きました。
「穏やか」な口調って書いてあるんだけど、
読者っていう第三者の視点から見ると、
この台詞がすごく切なく感じるんですよね。
「届いてるよ」って、結末を知った後に教えたくなる。

で、その届き方がすごいんだよなぁ。

「あ、、あ、、、あぁー!!!!!!」って、叫びたくなる(笑)。

誰かの言葉が巡り巡って、自分に届くのかもしれないし、
自分の言葉が巡り巡って、誰かに届くのかもしれない。

自分のはどうかわかんないけど、
誰かの言葉は届いてるもんなぁ。
音楽を通してだったり、本を通してだったり、人伝いだったり。

伝えたいって想うなら、時間がかかっても、伝わるのかもしれない。


そして、これまた時間軸の組み立て方がすごい！
‘瀬川’さんの‘正義’が効いてる気がします。
あとこれ、映画にもなってるから、どんな風になったか気になるなぁ。

70ページ弱の話なのに、どっぷりこの世界に浸れて面白かったです。




他にも３つ、短編（中編？）あるんですが、少しずつ感想を。。


「動物園のエンジン」
最後のオオカミ視点の語りが、すごく好き。
あと、本の最後にある解説を読むまで、
あの人があの人と関わりがあると気付かなかった。。(苦笑)
見覚え（読み覚え？）あるなぁとは思ったのになぁ。


「サクリファイス」
黒澤さーんっ!!!!!
さりげなく、いろんな作品に出てくる彼。
好きなキャラのひとりでもあります。
４つの話の中で、これが一番好きかも。
黒澤さんの、淡々としたとこが良かったなぁ。


「ポテチ」
黒澤さーんっ!!!!!(←２回目(笑))
意外性で言うなら、これが一番。
今村くんと大西さん、空き巣に入ってたの！？と、びっくりしました。
あと、コンソメと塩味のポテチ。
伏線だったのかぁ…と、解説を読んで気付く。。
大西さんと、今村くんのお母さんのキャラが好きでした。







さ、明日からは道尾さんの本～☆
先週、今年読んだ本が100冊越えたのです(*゜Д゜*)
（ただし半分以上は漫画(笑)）
あと、小説３冊ぐらいは頑張りたいなぁ。