忘れな草と蒼い空

好きなものはどんな時でも ただ馬鹿みたいに大事にすること(「すみわたる夜空のような」/銀色夏生)

あるがままに

2018-03-03 22:31:18 | 観たものメモ
わたしは昔から、父にいろいろな映画を観せてもらってきた。
外に行くのがあまり好きではない我が家なので、
もっぱら家でビデオ鑑賞。
でも、洋画も邦画も、いろんなジャンルの映画を観せてもらったと、今では思う。

先々週の水曜日。2/21。
「今日はバイプレイヤーズだー♫」
と思って、帰宅した。

昨年末に、好きな俳優さんがたくさん出ていたドラマがあったことを知り、
とにかく1期は録画。
2月から新シリーズがあるとのことで、観なければ!と思っていたドラマ。
2期も、オープニングから爆笑で、水曜日の楽しみだった。

そんな、水曜日。
何気なく見ていたTwitter。
何気なく見ていたトレンド。
そこに、大杉漣さんのお名前があった。
「どうしたんだ?」
と思って、開いたページには、“急死”の文字。
「はっ!?!?!?」
と、思わず声が出た。
いやいや、今日ドラマあるよ?

Twitterでも、誤報じゃないか、ドラマの宣伝じゃないか、という言葉がたくさんあった。



















でも、本当だった。

今でも信じられない。
今まで観てきた映画やドラマやバラエティ。
テレビでたくさん見てきた。
意識しなくても、気づいたらそこに居る。
安心する。この人が出てるんなら面白いだろうなと思う。
どんな役をなさっていても、自然とそこに居た。

21日のバイプレイヤーズは、ふっつーに始まった。
でも、ドラマの中の平泉成さんのセリフで、ぼろぼろ涙が出てきた。
え、ほんとに?亡くなったの?いないの??

エンディングのテロップで実感させられた。
ほんとに、死んじゃったんだ。



こんなに、漣さんが亡くなられたことが悲しくて寂しくて悔しくて、
こんなにやりきれない気持ちになるとは、思ってもなかったんだけど、
そこにいることが当たり前で、
もういないということが信じられなくて。
あぁ、この方がなにかを演じる姿はもう見れないんだな。
笑ってる姿も、泣く姿も、ヤクザの役も、優しいお父さん役も見れないんだな。
そう思うと、涙が止まらなかった。
すべての作品を追いかけてる、というほど、知っているわけではないのに。

あれから、ネットでいろんなニュースを読んだ。
テレビや映画の世界で繋がっている方が語られる漣さんの人柄が、
本当に優しくてあたたかくて、素敵で。
亡くなられてすぐの、北野武さんのコメントでもめちゃくちゃ泣いてしまった。
こんなにたくさんの人の人生に関わっていた漣さんは、
全然、脇役なんかじゃない。

昨日のアナザースカイは、30分間泣きっぱなしだった。
なんでこんなに泣くんだろうというぐらい。

今週のバイプレイヤーズも。
光石さんの「足るを知る。漣さんが書いたんだ」のとこ。
来週は漣さん回。
真正面から観なきゃな。

冒頭の話に戻るけれど、
たぶん、わたしが一番最初に漣さんを認識したのは、「HANA-BI」だったと思う。
お父さんと一緒に観た映画。
幼心ながら、「このおじさん、すごいなぁ」と思った。

今まで観てきた映画やドラマに、たくさん出演されてた。
「え、これにも!?」という作品が、たくさんある。
観返そう。観よう。たくさん。

今までも、これからも、大好きです。



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