[写真] 今秋のエースナンバーは、長身オーバースローから角度のあるボールを投げる樽海投手
2012年 9月 9日(日) 12:42~14:07 晴れ やや強い風(左→右) 東大和創価グラウンド (6回コールド)
秋季東京都高校野球大会 一次予選 1回戦
成城学園 (東東京・世田谷区) 0 0 0 0 0 0 - - - = 0
創価 (西東京・小平市 ) 3 0 0 0 4 3X - - - = 10
[ 投 手 ] 樽海(5)‐小泉(1)
[ 本塁打 ]
[ 三塁打 ] 矢澤(6回/右)
[ 二塁打 ] 大口(4回/中)、小野(5回/右)
1番 (中) 松下 ※ メンバーの氏名は聞き取り辛いアナウンスの声をメモしました。
2番 (二) 奥 間違いがありましたら訂正いたしますので、ご指摘をお願いします。
3番 (三) 南
4番 (右) 海老原
5番 (左) 矢澤
6番 (一) 小野
7番 (捕) 若林
8番 (投) 樽海 → (5裏/打)斎藤 → (6表/投)小泉
9番 (遊) 大口
盛夏ほどの日射しではないが、晩夏を迎えた東大和の昼どきは32度をゆうに超えていた。
それでも、ちょっと前ならムッとするような南風(温風)が、
妙に心地よいというか、ありがたいと思うのだから・・・ 季節は着実に秋へと進んでいる。
毎年この時期になると思うのだが、逞しく凛々しかった3年生を中心としたチームは既に代変わりし、
プレーにも、顔立ちにも、発する声にも、まだまだ初々しい新チームが・・・ いまそこにいる。
そんな彼らのハラハラ・ドキドキのプレーに、スタンドの応援席に陣取るいつもの諸先輩方は、
投手がね、守備がね、バッティングがね、等と様々な会話を交わしながら、
我が子(孫かな)のように目を細め、ワンプレーごとに嬉々とした歓声を発している。
でも、皆さん方の声で一番多かったのは、
「大変だよ。また最初から背番号と名前を覚えなきゃならないからさ。」であった。
そうなのである。まず背番号と名前を一致させて、それから名前と顔を一致させる。
その確認作業が完了するまでには約10ヶ月近くを要し、それはゴールデンウィークのあたりになる。
でも・・・ 顔と名前が一致してから2ヵ月と少々で、彼らは現役を引退し新しい世代と入れ替わる。
この作業は・・・ ことのほか大変だけど、一方で楽しさもたくさん含まれている。
都内東部から、いつも駆けつけて下さる大先輩は仰った。
「近所の子がね、創価の野球部に入ったんだよ。嬉しくてねぇ・・・ 」と
地元北多摩から、いつも駆けつけて下さる大先輩は仰った。
「名前と顔が一致しなきゃ、駅で見かけてもさ、声が掛けられないじゃないか。」
「だって、創価の野球部だよ。声をかけたいよ・・・ 」と
いいね。そんな会話が微笑ましい。
背番号と名前と顔を一致させようとする気持ちが嬉しい。
創価野球はやっぱりいい。そこには、世代を超えて、地域を超えての暖かい会話がある。
大先輩には、まだまだ及ばないが・・・ これからの一年、
私自身もまた、彼らの成長する姿に精一杯の応援するぞ。と改めて誓いたい。
[写真] サードにコンバートされた3番の南選手、今日はバットよりもお尻によく当った。
12時42分、直角に照りつける真昼の日射しが眩い中、新チームの公式戦は始まった。
後攻めで守備に付いた創価のマウンドには、エースナンバーを背負った樽海が上がる。
ホームベースを守るのは大型捕手の若林、見たところ・・・ なかなかの強肩のようだ。
内野陣はファーストに小野、セカンドはキャプテンの奥、サードは南、そしてショートは大口が入った。
一方で外野陣はレフトに矢澤、センターには今夏ベンチ入りした松下、ライトは主砲の海老原が就く。
1回表、樽海はストライクとボールが、ややハッキリしているものの強気で攻める。
オーバースローから投げ込む重そうなストレートと、球速を殺した縦の変化球で先頭打者を三振に取ると
2番には粘られたが抜いた変化球で見逃し三振、3番は高めのストレートを振らせて空振りの三振
三者連続の三振に切って取り、上々のスタートを切った。
その裏の創価は、1番松下がファーストゴロに倒れるが、2番奥が粘って歩くとすかさず走る。
そしてキャッチャーからの送球がセンターに抜けるのを見ると
スライディングから素早く立ちあがり3塁へと進み一死3塁、いきなりチャンスを掴んだ。
続くバッターは3番南、痛烈に引っ張った打球がゴロでサードを強襲する。
相手サードは大きくはじいたが、打球はマウンド付近に転がり、3塁走者の奥は動けない。
チャンスは広がり4番海老原を迎えた。大きな構えから豪快なスイングで積極的に打ちに行くが・・・
ボールが遅いのか、ポイントが前過ぎるのか、それともこれが相手投手の作戦なのか、
粘りはするものの、打球はフェアゾーンに入って来ない。
結局は、根負けした相手投手の内への変化球が曲がり過ぎて死球となり海老原は1塁へ歩き一死満塁
5番は矢澤、狙ってたようなスイングで豪快に振るが・・・ ちょっとタイミングが合ってない。
しかし・・・ このスイングはカムフラージュだったのか? それとも作戦変更だったのか?
そこら当りは分からないが、ベンチの指示はスクイズだった。
満塁でのスクイズはホースプレーだけに難しいが、1塁線へ上手く転がして1点取ると
さらには、俊足を生かして内野安打をもぎ取る。
幸先良く1点先取して、なおも一死満塁、バッターは6番小野
初球を豪快に振り抜くが、打球はスイングとは別ものとなって・・・ どん詰まり
ところが詰まったところが良かった。
フラフラッとショートの頭上を超えると、レフトの守備が遅れる間に2者が戻って来た。
初回から押せ押せの場面、7番若林はヒットエンドラン気味に2塁走者が飛び出したところで打つが
これはショート真正面のハーフライナー、2塁走者は戻れず併殺となってしまった。
この回、上手く行けば、もう1点か2点撮れたような雰囲気もあったが
芯で捉えた打球は南のサード強襲安打だけだったということも考慮すれば、
死四球に足を絡めた攻撃で3点撮れたのは、逆に見れば上出来だったのかもしれない。
まずは初回を終えて3対0、立ち上がりとしては・・・ 申し分ないだろう。
[写真左] 再三好走塁を見せた2番キャプテンの奥選手 [写真右] 絶好調の主砲4番の海老原選手
一方で樽海投手は、絶好調のピッチングが続く。
2回も三者三振に打ち取る。何本かファールを打たれたが、芯で捉えられた打球は一つもない。
しかし3回、7人目の打者も三振に打ち取るが、低めの変化球を若林が後逸して振り逃げを許す。
さらに犠打で一死2塁、ここで成城学園は三盗を仕掛けるが、
キャッチャー若林が、先ほどのミス帳消しにする送球をみせタッチアウト
樽海は続く打者を三振に打ち取り、3イニングで打者9人から8奪三振と見事なピッチングを披露する。
ところが・・・ 4回からピッチング内容が一変、がらり変わった。
三振を取る故に、球数が増えていることが気になったのだろうか・・・ ?
4回からは力勝負を控えて、打たせて取る省エネピッチングに切り替えて来た。
結果的には5イニングを投げて、三振振り逃げとショートゴロエラーで二人の走者を出したが
そり走者は何れも盗塁失敗、樽海の女房役キャッチャー若林が見せ場を作った。
一方で打線は、初回に3点取ったものの、その後は成城学園の軟投派投手を攻めあぐねた。
右のスリークォーターから、やや右手が遅れて出てくるだけでなく、
更にスピードを殺しており、腕の振りほどに・・・ ボールが来ない。
おそらく100キロに届いてないだろうと思われる緩い変化球がチェンジアップとなり
100キロそこそこのストレートに、スイングが遅れ、なかなか芯で捉えられず「0」行進が続く。
試合が動いたのは5回裏、疲れが出て来た相手投手が、奥と南に連続して死球を与え無死12塁のチャンス
すかさず奥が三盗を決めると、4番海老原がセンター前にはじき返しまず1点
続く5番矢澤は手堅く送って一死23塁とすると
6番小野の打球は、センターとライトの間にポトリと落ちる二塁打となり1点追加
2塁ベース近くに居た海老原は、スタートが遅れ3塁で自重してたが、
外野からの返球が乱れる間にホームインして、さらに1点を追加する。
さらに若林が痛烈に三遊間を破って4点目
点差が開いたこともあったと思うが、ここでベンチは好投の樽海に代打斎藤を送る。
打つ気満々でバットを振りながらバッターボックスに入った斎藤だったが、
残念と言うか、ラッキーと言うか、当ったのはパットではなく・・・ 背中であった。
この回は、結果的に後続が倒れ追加点には至らなかったが
注目は、樽海に代打が送られており、次の投手は誰なのかということになる。
ブルペンでは左で内野、右で小泉が投げたが・・・ コールされたのは小泉だった。
少しポッチャリとした体形から、体をゆする様に投げるフォームは、
多少力みを感じるが・・・ 手抜きのない一生懸命さと実直さが、ヒシヒシと伝わって来る投手だ。
ある意味で投手と言うものは、ずる賢くありスイッチのオンとオフを微妙に使い分け、
勝負どころと、そうでないところでは、力の入れ具合が違うものだと思うが
今日の小泉は、とにかく一生懸命、ど緊張の中での一球入魂だったのではなかろうか?
短いイニングを投げるのなら良いが、長いイニングを投げるとすれば・・・ 力みは禁物だ。
スタミナの配分や、ピンチの時のテンポや間合いの取り方、相手との駆け引きを考慮すれば
もう少し肩の力を抜いて、ピッチングを楽しむ余裕が欲しい。
力みがなければ・・・ もっと良くなる投手だと思う。
[写真左] 6回からナイスリリーフの小泉投手 [写真右] 今秋の守備の要は若林捕手
とは言うものの・・・ 小泉のピッチングが拙かったわけではない。
先頭打者を三振に取った後、次の打者はショートゴロに打ち取るがエラーで出塁を許す。
さらにパスボールが重なり、あっという間に一死2塁というピンチを背負うが・・・
小泉は動じることはなかった。
次の打者をピッチャーゴロに打ち取ると、振り向きざまに飛びだした2塁走者を挟んでタッチアウト
さらに1塁へ残った打者走者が盗塁で畳みかけてくるが、今度はパスボールをした若林が見せる。
汚名返上とばかりに矢のような送球を2塁へ送り、ベースの手前でタッチアウト
そして6回裏、先頭の奥が四球で歩くと、ワイルドピッチの処理がもたついたのを見逃さず3塁を奪う。
3番の南は二打席連続で死球をもらい、無死13塁とチャンスを広げる。
迎えるのは前打席でタイムリーを放った4番の海老原、ここでも海老原は期待を裏切らなかった。
軽くミートした打球が、計算されたようにレフトの前ではずみ1点
そして・・・ クライマックスは突然やって来た。
無死12塁でバッターは5番の矢澤
初球だった。打球は糸を引く快音を残し、あっという間にライトの頭上を超えて行った。
2塁から南、1塁から海老原が猛然と突っ込んできて10点目、コールドゲームが成立した。
新チームの公式戦初戦は、6回コールド10対0の勝利
しかも・・・ 6回参考記録ながら、樽海と小泉のリレーでノーヒットノーランを達成
打線は若干エンジンの掛かりが遅く、少しストレスを感じたものの
相手投手の制球の乱れを見逃さず、中盤に長短打を連ねて一気に突き放した。
守っては三振が多かったことと、盗塁死・挟殺死もあって、ゴロやフライを捌く機会が少なく
その分だけ、打球を処理する際の緊張感もあったと思うが、ショートゴロエラーが二つ出た。
イレギュラーでも何でもないイージーバウンドだけに、
これは練習の積み重ねで克服するしかないだろう。
いずれにしても初戦の快勝は、弾みがつくというものだ。
頑張れ! 創価 次も頼むぞ。
1 表/成城 三振、三振、三振
裏/創価 一ゴ、四球、盗塁(暴投/3塁)、三安、死球、犠打(スクイズ)1点、左安2点、遊直併殺
2 表/成城 三振、三振、三振
裏/創価 三ゴ、三振、二飛
3 表/成城 三振(振り逃げ)、犠打、盗塁死、三振
裏/創価 遊ゴ、三ゴ失、右邪飛、盗塁、二ゴ
4 表/成城 左飛、左飛、遊ゴ
裏/創価 投ゴ、投ゴ、左安、左中二、中飛
5 表/成城 遊ゴ失、盗塁死、三ゴ、三振
裏/創価 死球、死球、盗塁(13塁)、中安1点、犠打、中二1点(返球が乱れ1点)、左安1点、
[代打/樽海→斎藤]死球、右飛、一ゴ
6 表/成城 [選手交代/斎藤→小泉] 三振、遊ゴ失、捕逸、投ゴ(2塁走者挟殺)、盗塁死
裏/創価 四球、暴投(3塁へ)、死球、左安1点、右三2点(10点目が入りコールドで試合終了)
試合は現地で見てました^_^;
正直、実力差が大きくて試合自体は見所が少なかったですね。
今回の収穫は、海老原君を初めて見れたことです。
おぉ!という感じでした(^.^)
でかい体にでかい構え。「雰囲気」がありますね~ (^.^)
強豪校のピッチャーとの対戦が楽しみです。
ところで、「顔と名前を覚える」の話題がありましたが
私はそれに加えて「出身と経歴」が知りたいんです。
出身地をはじめ、どんなチーム(リトル・ボーイズ・軟式など)に所属してたのか?など、何か知る方法をご存知でしたら教えてください。<m(__)m>
って、ムシが良すぎますね^_^;
相手に合わせた野球をしてしまうのが、いつものお人よしの創価なんですよ。
この試合も序盤は付き合ってしまったので、おいおいって思って見てました。
また、出身地や出身チームは、私も知りたいとは思いますが、知ってどうするってこともあるし、
公開されてないプライベートなので、仮に知っててもここでは書かないことにしています。
公開情報については、身長体重の他は夏の大会でオープンにされてる出身中学だけなので、
申し訳ございませんが、ここでは勘弁して下さい。
応援する者は、大いにいれ込んでも深入りをし過ぎない。
さらに、他言(多言かな)は無用が私の考え方です。
御容赦下さい。
やっぱり、無理でしたか。(^_^)
ブレの無いスタンスが、このサイトの素晴らしい所ですものね。
おつまみの追加は我慢します。(^_^;)