WBC連覇をねらう侍日本は、宿敵韓国に4-1で敗れた。先発ダルビッシュは初回こそ制球を乱し、そのうえ味方のエラーもあって3失点を許したが、その後は好投して追撃をたちきった。
そんなダルビッシュの立ち直りを見殺しにしたのは味方の貧打と、日本を上回る韓国の激しい気迫と絶妙ななゆさぶりだった。
侍日本がなすすべもなく敗退したのは、韓国の起動作戦とは逆にまつたく無策でセオリーどおりの作戦に終始した結果だろう。戦前は走って足でかきまわす戦略を広言していたのに、完全にお株を韓国にのっとられている。
5回には福留、城島の連打で一,三塁としてバッタは一郎、逆転のチ ャンスなのに、内野ゴロの1点にとどまった。だれもが今日こそ打つと思った一郎がまたしても凡打。
ここに侍日本の大きな落とし穴があると思った。一郎は神様じゃないのに神様にしてしまうから、不動の選手になってしまうのだ。人間だからスランプもあるのに、神様にしてしまうから絶不調でも奉らなければならない。
一郎を早く人間に戻して調子のいい選手からどんどんを使わないともう後がない。もつとも一郎が明日大爆発するかもしれないが、そんなことは神様にしか分からないことだ。そういいながらも、土壇場で神がかり的に復活して救世主になるやも。
それから投手起用においても、もうこれ以上1点もやれない8回の裏の守りで、せっかく涌井がツウアウト二,三塁にしたのに、データー的にも四球を連発する岩田をあえて登板させた。結果はフアンでも予測できた采配ミスで決定的な追加点を与えている。
その点、韓国は総力戦で調子のいい選手からどんどん使っている。上も下も不動も関係なく全員野球をしている印象が強い。明日のキュ-バ戦には絶対勝って決勝リーグの韓国戦で雪辱果たして欲しい。それには不動も神様も関係なく、もっと闘魂をむき出しにして欲しいものだ。
今日の韓国戦で敗戦が決まった瞬間、日本ベンチの一角で薄ら笑いの表情が映し出されたが、あれはあきらめなのか、てれなのか、まだ明日があるという虚勢なのか、たとえ頭の中でそう思ったとしても、2度とあんな表情を見せてはいけない。ベンチが戦意を失ったら選手は敏感にかんじとるものだ。