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NYくいしんぼうともさまのおしゃべりタイム

NY生活のなかでのつぶやき→帰国後の日本の生活の中でのつぶやき

「当たり前の生活」の改善提案

2011年03月24日 | Weblog


恵まれた環境にいると麻痺してしてしまう感覚
今回の地震で日本の恵まれた環境がいかに人の感覚を麻痺させるか
まざまざと付きつけられた感じがする
日本全体がすべての生活において
安心感から観音開きに開けっぱなしになっている状態でも平気と過信していた

日本に帰国してから豊かすぎる日本に疑問を持って暮らしていたのに
いつの間にか日本の生活になれ、現状が「当たり前」の生活になって行っていた
そこにこの地震だ!!

福島の原発事故で放射能汚染という恐怖
そして電力不足
東京の混乱


この地震で
 ”オール電化生活”と言われていた生活は
幻であり、
あり得ないと思わせられた

この事態で節電には皆協力するし、いつでも計画停電の対象になってもいいと思っていた
実際には一部の地域のみ行われ、1日2回停電したところもあると聞いた
計画停電から除外され、有難さもあるが、申し訳ない気分が大きい
困るけど、みんな平等に行って節電になるのであれば…と思っていたが
電車、病院、区役所などがあり、麻痺して新たな混乱を招くと困るとの考えのもと
除外されたと聞いているが…複雑な心境

2週間ぶりに外出してみると、町のいたるところで節電の努力していた

ヨドバシカメラに行くと照明は落とし、4列あるエスカレーターは上下一本ずつ動いていた
エレベーターは動いていた
商品を見てみると、私が買いに行ったものはとっくに売り切れているようだ
備えあれば、と思って買いたいと前々から思っていた物もなくなっていた
こんなときだから仕方ない…
本当に逃げなければいけないような事態の時は何も持ってはいけないと今回感じたし

ヨドバシで商品をみて思った
やはりどの商品も電気が必要だ
このような状態になると、必要な物、必要でないものなど物の価値が変わってくる

豊かな普通の生活の時には「欲」というのは限りなくあるものだ

本当にこれからの時代の生活に必要なものは何か
皆考えているに違いない
とにかく電気に頼るのは危険すぎるしガスにも頼れるとは言えない
自然エネルギーにも限りがあるからそれだけでは暮らせないのかもしれない

そこで”昔の生活に戻った方がいい”
と言いたいところだが
直ぐに出来ることではない

そこで思い出した!!
NYの生活だ

アメリカは以前にも書いたが
色々な人種や価値観の人が住んでいる
だからか、ビックリすることの連続だった
こんな恵まれた秩序のある
サービス旺盛な日本からニューヨークに住んで
驚きや呆れることの連続だった

駅のエスカレーターはほとんど止まっている
他のエレベーターやエスカレーターも止まっていることも多々あるし
レジに沢山の人が列を作っていて、暇そうな従業員がウロウロしてたり、
話していても一向にレジの数は増えない
誰も文句も言わずに並んでいる
トイレだって暖かい便座もないし
ウォシュレットだってない(最近出てきたようだが、普通はない)

選択肢も沢山ある代わりに
主張しないと始まらなかったり進まなかったりする
工事など予約してもその日にきたこともないし
電話も音声案内か訛りのひどいオペレータが対応してくれる

文句言っても聞き入れないか、横柄な態度で応対される
調べようとか、ニーズに応えようとかしないし
よく災害であちらこちらで被害があって、信号が止まっていることや
停電なんてよくあるし
(NYでは停電などあると、直ぐにお巡りさんが立って手信号か、
立てないところには直ぐにSTOPサインが置かれる。
ストップサインなど、道路標識やルールは当たり前だが守る。
日本のようにあまり確認しないで車体が止まらないで行ってしまうなどはありえない。
普段から意識して運転しおまわりさんもいつも見張っている。
わき道などではSTOPサインがよくあるが、
下に4‐wayなど書いてあるところは止まった後、先着順に発信する。
勿論自分の意識で自分は何番目と思ってもうまくいかない時もあるが、
譲り合いなのどの意識が定着しているドライバーも多いのでうまくいくことが多い。)

余談:マナーを守れないのはモラルの低い人=低知識・低レベルの人とみなされる
   (本当に色々な人が住んでいるため)

壊れている公共のものはまったく直そうとしないし
壊れたままだし
電車の中で傘さすほど雨降っていたことあるし・・・
日本で当たり前のことがまったく当たり前でない生活や価値観がある
そこに慣れると、待てるし、自己判断力もアップするし我慢もできる
怒りはよく湧いてきたけど…
優先順位もつけやすい
思い返すと結構シンプルな生活だと感じた


だから提案
個人がもっと自己責任力をもって生活しよう
車のルールもストップサインでは必ず止まる
着いた車順で通行するなど普段からやっていたら、
停電で混乱することも少なくなるだろうし


節電の為だけではなくても
エスカレーターどんどん止めても皆仕方ないと階段使うし
エレベーターは絶対に必要な人だけ使うように皆が考え
必要のない人は使わない

自転車の人口がこれだけいるのだから、
もっと自転車に乗り易いような環境も整えて欲しいし、
車も歩行者も自転車もルールを守る
自分勝手ではこれからは生活できない


優先順位も一人一人がきちんとつけて意識して行動しなければいけないのではないか
皆同じではないから
必要な人から優先して使うもの、
必要でない人は使わないなど
水だってレストランなどで水道水・ミネラルウオーターなども選べるようにして、
ジュースと同じで水もお金払って買えばいいと思うし

誰に何が必要か一人一人がよく考えた方がいい時に来たのではないか
皆が同じという考えはもうできない
本当はすでにそうなっているにもかかわらず
見えていない

選択肢を沢山作れば解決できること、
無駄が無くなることも沢山ある
電気と同じ


豊かな国という”日本の神話”も崩れてきているのだから
今までと同じというのはあり得ないことと皆認識しよう!!
物質も人間も有限なんです


なんでもあって、出来るなどの
「当たり前」という概念はもう捨てましょう!!


物事にはいつも一方方向だけでなく四方八方見方考え方があり、
他の人にももっと目を向けることが出来れば、
日本人として本当に誇れる人になれるのではないだろうか
本当の”思いやり”とはなにか考える時に来たのかもしれない
今こそ感覚を研ぎさまし、何が大切か見極め、人間の本能を呼び起こさせる時かもしれない!!

こんな提案だ!!

自分にも言い聞かせている・・・