友生地区住民自治協議会

地域の活性化を目指し、地域住民が一体となって文化の推進に努めて生きます。

ふるさと再発見⑨

2009年01月08日 21時03分04秒 | 教育・文化部会
下友生  日の丸長者の守護仏“大日如来像”
 「大日堂」本殿には、御本尊 大日如来像が安置されている。無住寺のため普段はいつも戸閉めで仏壇さえも開いてなく、正福寺住職とその檀家によって管理されている。ご本尊は、61年目(暦書一周)に1度だけ御開帳なるとされ、次回は
2~3年後の予定とか。下友生在住の人も、嫁いで来た方や年齢によっては拝礼せずに生涯を終える人も少なくない。毎年夏の会式には境内で伝統の盆踊りを行い、春秋の彼岸前には「大般若さん」と言って、般若心経帳全600巻を住職のお経に合わせて参拝者が「だーい般若経第○○巻」と大きな声で唱えて左右に揺らしアコーデオンのように捲り、虫干しを兼ねた法要を営んでいる。
 この大日如来は、全国でも有名な「日の丸長者」伝説の長者の守護仏といわれている。「日の丸長者」は誰であるかは明らかではないが、国分寺には長者屋敷が在り、当時伊賀の国を支配していた「藤原朝臣実遠」と謂う人物ではないかという説もある。他の一説によると、日の丸長者守本尊であった長者屋敷(国分寺跡)より、南長者(南長太夫)・・・・と移り来て、山岡家(現存す)が自尊仏として祀って来たが、宝永7年(1710)下友生へ敷地・松林を添えて提供、他に町井家より土地の寄付があり、その地へ村人が庵を建立し、住持の老僧(長円坊)を住まわせた。これが大日堂の縁起とか。                        投稿して頂いた辻俊成氏の資料と、案内して頂いた恵村實氏の資料により編集しました。ご協力ありがとうございました。