とみしゅう日記

プロ vs アマチュア

HERO'S 2006 ミドル級世界最強王者決定トーナメント

さきほどまでTBSテレビ系列で放送されていましたね。
観た感想を書きます。

[曙 vs ドン・フライ]
ドン・フライといえば、真っ向殴り合いが売りのファイター。
高山善廣との一戦で見せた壮絶な「どつき合い」は、今でも印象に残っています。
こういう相手が組まれた…ということは、曙にも“Stand and Pound”(立って殴れ)が求められているわけです。

曙は勝てないだろうなぁと思っていました。
ただ、高山のように「派手に殴り合った末に負ける」という状況になれば、「次」が見えてくるのではないか、とも思いました。

結果。
案の定、曙は負けました。
しかも、考え得る最低のパターンで。

第 1 ラウンド。
曙は果敢に攻め込みます。
パンチを出しつつ、プレッシャーをかけてコーナーに追いつめる。
…が、その後が何もない。
追い込んで、それでおしまい。
100 kg 近くの体格差がある以上、プレッシャーをかけられたらドン・フライだってまともには動けません。
しばらく「押しくらまんじゅう」をした挙げ句にブレイク。
こんな光景が 5 分間の間に何度も繰り返されます。
ドン・フライの顔に、戸惑いと呆れが浮かんでいたように見えました。
「お前、何やってるんだ?」
「そんな試合を客に見せる気か?」

第 2 ラウンド。
中盤までは、ビデオの再生かと思うほど、同じ展開が続きます。
ここで、ついに業を煮やしたドン・フライ。
前に出てきた曙にローキックを入れて…というか、足をかけて転ばせて、あっさりテイクダウンを奪います。
やろうと思えば、きっと 1 ラウンドでもできたであろう展開。
でも、ドン・フライはプロの格闘家です。
自分が呼ばれた意味をちゃんと判っている。

時折、曙のパンチが当たると、ドン・フライはにやりと笑っていた。
「そう、それでいいんだ。もっと殴ってこい」
「俺と殴り合おう」
何度もそう訴えかけていたのに、曙の作戦は変わらなかった。

だから、ドン・フライはやむを得ず、違う形で勝ちに行った。
3 分 50 秒、フロントチョーク。
ひどくあっけなく勝負が決まった。

これで、もう曙は総合格闘技のリングに上がることはないと思う。
プロレス界での活躍を祈ります。

[所 英男 vs ブラックマンバ]
「衝撃の」という冠をつけてもいいと思う。
タックルに入ったところに、ブラックマンバの膝がカウンターでヒット。
マットに崩れ落ちる所。
これも、また総合格闘技の醍醐味であり、残酷さでもある。

[秋山成勲 vs 永田克彦]
柔道とレスリングの対決。
でも、打撃による決着がついた。
秋山の回し蹴りが、もののみごとに永田の脇腹に突き刺さる。
秋山、強し。

[宮田和幸 vs 山本“KID”徳郁]
こちらはレスリング同士の対決。
本日のメインイベントだった。

現王者がどうやって「絵になる」勝ち方をしてくれるのか。。
制作サイドの願望に、ちゃんと結果で答えてみせる“KID”は凄い。
開始直後の跳び膝蹴りで一撃 KO。
プロレス風にいえば、シャイニング・ウィザードになるのかな。
そんなたとえをしたくなるほど、絵になるフィニッシュだった。

宇野薫が順当に勝ち残ったので、テレビ的には KID vs 宇野の決勝が理想でしょうね。
実際、そうなる可能性は高いように思えます。

ところで、例の「タイガーマスク」。
いやー、驚きました。
高田道場を辞めたことが、HERO'S 参戦に繋がっていたとは。
(正式発表はまだのようですが)
秋山と戦ったら面白いのでは、と思いました。
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