…ということは、このブログでも折に触れて書いております。
まさに自己満足の世界ですから、本当だったら一人でこっそり行って、誰の耳も煩わせることなく歌っていればいいんですよね、本当なら。
でもね。
やっぱり誰かにいてほしいんですよ。
さらに言うと、誰かが歌うのを聞きたいんです。
そりゃあ、もちろんお互いプロではありませんから、歌唱技術として洗練されたものが出てくるわけじゃないのです。
ただ、「この人は、こんな歌が好きなんだ」っていうことを知ることができるのは、なかなか楽しいものです。
何度も一緒に行っていれば、その人の定番も判りますし、「待ってました♪」という気分にすらなります。
幸いにも「マイク・ハナサーズ」は知り合いにいないので、特に不快に思うこともありません。
自分も好きな歌であれば、マイクなしでも一緒に歌っています。
いいなぁと思った曲があれば、別の機会に自分が歌うこともあるし、CD を買うことすらあります。
事実、そうやって好きになった曲がありますから。
たとえば、大江千里の“Dear”。
千里ファンであれば誰もが知っている名曲ですけれども、僕は友人が歌っているの聞いて、初めてこの曲のことを知りました。
厳密に言えば、どこかで聞いたことがあった曲だけれども、自分の心に「届いた」のは、そのときが初めてだったのです。
たとえば、沢田知可子の『幸せになろう』。
次姉の結婚披露宴で、姉のご友人がお祝いに歌ってくださった曲です。
その次の日に CD を買いました。
今でも、自分にとっては大切な曲の一つです。
ずっと遠くで鳴っていた曲だけれども、自分の大切な友人の口で歌われることによって、それが近くで聞こえるようになる。
そういう経験は、よくあります。
プロの歌手の皆さんには申し訳ないのですが、歌唱力や表現力とは異なる力で、歌が心に響いてくるということは、実際にあると思うのです。
僕が心から尊敬する「もんます」さんは、出席する結婚披露宴で「歌を披露してください」と頼まれることが多いようです。
僕も、実際の歌声を聞いた経験が何度かあります。
ギターが上手で、歌が玄人裸足にうまいわけですから、頼まれるのも無理はありません。
酔っ払った親類縁者の方による「しどろもどろのカラオケ」も、悪くはありません。
でも、やっぱり「うまい人」の歌は格別です。
新郎新婦にとって、すばらしいはなむけの一つになったことでしょう。
不肖「とみしゅう」も、実は披露宴という場で二度ほど歌わせていただいたことがあります。
とにかく邪魔にならないように、さりとていい加減にはならないよう、自分なりに心をこめて歌わせてもらいました。
2回とも歌った曲は同じで、SMAP の『らいおんハート』です。
同世代までであれば、ある程度は耳なじみがあって、ちょっとは口ずさめて、それでいて「下手っぴ」でもそこそこ歌える曲。
ま、要は「定番」というやつですね。
厚かましい話ではありますが、もしまた同様の機会がもらえるとするならば、歌ってみたい候補が2曲あります。
[1] 柴田 英嗣 (しばた ひでつぐ) 『だまって俺についてこい」
「この歌手、誰?」と思われる方もいるかもしれませんが、「アンタッチャブルの」を前につけると、「あー、あのメガネのほうね」と納得していただけるのではないでしょうか。
現在、大人気の芸人コンビ「アンタッチャブル」のツッコミである柴田さん。
実は、CD デビューもしているのです。
しかも、作詞・作曲・プロデュースは堂島孝平。
KinKi Kids に楽曲を提供したこともあるアーティストが、手がけた曲なのです。
実際には某音楽番組の企画として生まれた曲ですが、堂島さんは宣伝も兼ねて出演したラジオ番組で、柴田さんの歌手としての才能を高く評価していました。
で、肝心の曲なのですが。
タイトルで判るように、歌詞の世界もストレートです。
愛する女性への思いを歌い上げ、「だまって俺についてこい」で占める。
時代錯誤と呼ばれようが、惚れた女にそれくらいの啖呵を切れたほうが(現実的には尻に敷かれることになろうとも)、僕はかっこいいなぁと思います。
楽曲もドラマティックな構成で、スケール感があります。
どこか懐かしさを感じさせる曲なので、年配の方にもなじんでもらえるのではないかと思います。
[2] TOKIO “LOVE YOU ONLY”(バラードバージョン)
バラエティタレントとしても大活躍中のジャニーズ系バンド、TOKIO。
ファンとして、何度かライブにも足を運んだことがあります。
「ロック」と呼んでいいかは判りませんが、彼らの楽曲はいい曲が多いんですよ。
そんな TOKIO のデビュー曲が“LOVE YOU ONLY”。
当時は、まだまだアイドル色が強かったんですよね。
♪Only you 君が/君が熱い恋をするなら/相手は僕しかいない♪
ね、いかにもアイドルっぽい甘さでしょ?
この曲が、デビュー10周年記念のアルバム「TOK10」において、バラード風にアレンジされて収録されています。
歌詞は変わりませんが、落ち着いたアレンジになっているので、結婚披露宴にはうってつけの曲になったように思えます。
知名度はあまりないかもしれませんが、単純に曲の力で「聞いてもらえる」んじゃないかなぁ…などと言ったら、ファンとしてのえこひいきが過ぎるでしょうか。
そうそう。
実はもう一曲あるんです。
といっても、これは毛色が違いまして、もし自分が結婚する日が来たら、誰かに歌ってほしいなぁという局です。
ただし、実現性は低いのですが(自分に結婚の目がない、という理由とは別に)。
その理由は後で述べます。
[3] 平井 堅“Gaining through losing”
同名のアルバムの最後に収録されている曲です。
平井 堅といえば、現在の人気アーティストの中では抜群の歌唱力を誇っている、といっても過言ではありません。
ファルセットを多用する歌唱法なので、カラオケでは非常に歌いづらい(というか、まともに歌えない)ですね。
“楽園”でブレイクしたころは R&B の色合いが強かったわけですが、最近ヒットした楽曲は、いわば J-POP の王道を行くような曲調が多く、耳なじみは抜群によいです。
『瞳をとじて』の大ヒットも記憶に新しいところですね。
“Gaining through losing”は、バラードとゴスペルを足して2で割ったような曲です。
歌詞の世界は、これがまさに結婚式にピッタリなんですよ。
♪痛みと喜び分かち合い/絆深めた人の/飾ることない言葉の粒/今も胸に抱いて♪
長渕剛『乾杯』と同様、まさに友人へのはなむけとして作られた曲ではないかと、僕は思っています。
ただし。
この曲をカラオケで再現するのは、非常に困難です。
第一に、キーが高い&音域が広い。
キーを下げれば、高音域部分はクリアできますが、その代わり前半の低音域が低くなりすぎて、歌えなくなります。
第二に、この曲がゴスペルを意識していること。
全編を通じて、ゴスペル風のコーラスが流れていて、曲の雰囲気を形作っているのです。
終盤は、まさに平井堅とコーラスグループとのコラボレーション。
ここが抜群にかっこいいわけですが、カラオケではまず再現できません。
つまり、この曲を「僕自身が思うような形で」披露宴で歌ってもらうためには、
[A] コーラスグループ
[B] 平井 堅 本人
いずれかが必要なわけです。
ね、無理でしょ?
でも、まだ可能性はあります。
「もんます」さんが素敵なギター・ソロ・アレンジを施してくれれば、あるいは…
えーと、その前に相手を見つけることが重要ですね。
こんなグダグダのオチで、ごめんなさい。
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