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日々の雑感をお話しする(時々動画)ブログです。

仕事漬けの毎日なので、仕事の話は多いですが、色々話します。

311のこと

2023-06-02 15:37:00 | 日記
変電所の中は狭く暗く、配線がごちゃごちゃなので感電の危険性が高い。万歳したら6000ボルトで感電する。兄貴は電気科卒業で、高校の時に卒業生が新人で変電所の掃除をしていて、手を上に上げて感電死した話がショッキングだった。外へ出ると音と振動がすごく(まあ、岩石を砕いているのだから仕方ない)とてもストレスになる。俺は高校は普通科で大学は中退だけれど経営学科だった。いつの間にか電気屋になってしまった。それも「高圧屋」と昔は言われたらしい電気管理技術者に。職業電気主任技術者ともいわれたそうだ。昔、長老に教わった。
東日本大震災のときは、栃木県全体が停電した。お客さんの1番大きな病院へすっ飛んで行った。16時間停電が続いて、非常用発電機に給油しながら張り付いていた。1人も犠牲者が出なくてホッとした。が間髪入れず計画停電実施となった。工場やお店は自分で何とかしてもらい、病院に貼り付いた。計画停電のない日に他の事業所へ様子を見に行った。なんか目の前を黒い塊がたくさんあるんだよ。飛蚊症みたいな小さい点でなく、形がまちまちで大きい。疲れたのかな、くらいに考えていたんだけどちょっと気になって左目だけで景色をみても何ともない。カレンダーを見たら、真ん中にあるはずの数字がない。その周りも数カ所数字が無い。何だ?一応目医者に行ってみるかとかかりつけに行ったら計画停電で休みだった。家に帰り、片っ端から電話したらやってるところがあった。状態を話すと、家族に運転してもらい一緒に来て下さい、と言われた。行って眼圧を測ったところで、多分手術になるので家族のサインが必要です、との事。??
先生に眼の中をみてもらい説明された。網膜が破れて剥がれているとのこと。すぐ手術します。早くしないと失明してしまうとの事。幸い網膜はくっ付いたが、黒いかたまりが邪魔なんで何とかなりませんか?と聞いたら、一生それは消えないんだ。破れた時の出血だから。そうか...
視力は0.02になってしまったが、みぎが大丈夫なんで免許は大丈夫だった。1か月は絶対安静。特に高いところへ登ってはいけない、と言われた。高いところへ登ると眼圧が上がるそうだ。
仕事は人を頼んで手分けして行ってもらった。もう大丈夫と
言うところまできたら喉が痛くて仕方ない。まあ風邪だろうと耳鼻科に行ってクスリをもらった。しかし日に日に喉は痛くなっていく。先生に話すと、抗生物質を変えてみましょう。とのこと。が、その晩、痛くて苦しくて窒息しそうだ。急いて救急病院へ行ったが、当直の先生にはわからなくて、朝耳鼻科の先生が来たら見てもらえと言われた。その間にも痛みと苦しさはひどくなり歩けなくなった。待合室の長椅子に横になり朝を待った。耳鼻科の先生に内視鏡で見てもらったら、「これは急性喉頭蓋炎じゃないですか?」と歳をとった先生に聞きにいった。直ぐ入院してください。血液の酸素濃度が下がったら気管切開して管を入れます。嫌も応もない。直ぐに病室に運ばれ廊下に一番近く、廊下から見えるようにカーテンなどセッティングされた。指にはパルスオキシメーターが付けられ、看護師さんが通るたびそれを見ていく。そのうち先生が来て、これは痛くて苦しいのが特徴の病気です。タンが絡んだら自分で出せれば出して、出せなかったらすぐにナースコールして下さい。もうしゃべれないのでうなずくだけだった。テッシュを5箱女房がおいていったのだが、せき込んでタンを吐きだしその5箱は早朝に底をついた。まだ自力で出せただけ良かったかも知れない。メールで、ティッシュを10箱持ってきてくれ、と送信したら、昨日5箱もおいてきたから大丈夫でしょう。と返事が来た。ダメだからメールしてるんだ、と返信するとやっと10箱持ってやってきた。ベッドの横がティッシュの山になっていたので驚いたようだ。苦しくて一睡もできない。1日じゅうせき込んでいて、隣に入院していた腎臓がんの人に助けてもらった。朝、耳鼻科は機械が必要なので、回診でなく自分で外来診察室へ行く。点滴のタイヤのついた棒につかまり歩いていくんだけど、エレベーターに他の患者がたくさん乗って俺が来るのを待っていてくれるんだけど、ちゃんと歩けないので、先に行って下さい、と手で合図をすると、隣のベッドの腎臓がんの人が出てきて、腕を抱えて歩かせてくれた。お礼を言いたかっが、しゃべれないので手を合わせてお辞儀をすると、あなた夜も寝れないで大変なんだから、お礼なんかで体を動かすと大変だからいいんだよ、と言ってくれた。家族?2日目にティッシュを持って来た後は誰も来なかった。
先生の話では、とても危険な病気で気をつけていないと窒息していることがあるんです。大変苦しんでいたんで、そうならないでよかったです。と退院の日に言ってくれた。

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