原田マハさんの『本日は、お日柄もよく』を読みました。
私、小説は女性の作家さんのものはそれほど好きではありませんでした。宮部みゆきさん以外は。だけどここのところ女性の作家さんの勢いが凄いと思うのです。あたりハズレは激しいけど、そこの含めてやったら凄い。なので、最近はよく手にするようになってます。
で、本作は「ようやくこの人に行ったか」って感じですけど、最初に読むならこれかしら、ということで。
密かに好意を寄せていた幼馴染の結婚披露宴で、こと葉は衝撃的な祝辞と出会う。出席者全ての人の心を数分で掴んでしまったのは、伝説のスピーチライター・久遠久美。その祝辞の言葉のひとつひとつが忘れられないこと葉は、頼まれていた同僚の結婚披露宴でのスピーチのため、指導を受けるべく久美を訪ねる。
思い出します。私もやたら友人の結婚披露宴でスピーチを頼まれました。そしてやりました。でも、すべての祝辞が上手くできたとは思えないのですよね。自信がないの。新郎新婦も両家の皆様も喜んではくださったけど、久美さんの足元にも及ばないちょっと残念な祝辞あったような気がします。
この物語は、最初の久美さんの衝撃的な祝辞のシーンがイチバンの盛り上がりで、そのあとは流れていくままに、という感じ。政治家のスピーチよりも、読者に身近なものの方が感動できたのかも。
それに、登場人物みんな育ちが良すぎで嘘くさい。「綺麗ごとで終わっちゃった?」な、親近感を感じることなく、ラストは「そうなるんだ。へぇ~」と、読み始めの期待感がすっかりなくなってしまったような気がしました。
話の本筋とは離れてしまうのだけど、ちょこっと出てくるオバマ前アメリカ大統領の有名なスピーチも、スピーチライターが仕掛けたものだったというエピソード。これが残りまして、改めてオバマさんのスピーチをyoutubeで見ました。
広島でのスピーチも感動的だったけど、就任時の「Yes we can」、辞任時の「Yes we can,Yes we did」。
巧いな~。作戦だったとしても、コロッと納得させられるものね。小説の中の人たちとは違って、この人には「清濁」がある。だから響くのだと感じました。
あ、今回は読書記録じゃなくなったか?
私、小説は女性の作家さんのものはそれほど好きではありませんでした。宮部みゆきさん以外は。だけどここのところ女性の作家さんの勢いが凄いと思うのです。あたりハズレは激しいけど、そこの含めてやったら凄い。なので、最近はよく手にするようになってます。
で、本作は「ようやくこの人に行ったか」って感じですけど、最初に読むならこれかしら、ということで。
密かに好意を寄せていた幼馴染の結婚披露宴で、こと葉は衝撃的な祝辞と出会う。出席者全ての人の心を数分で掴んでしまったのは、伝説のスピーチライター・久遠久美。その祝辞の言葉のひとつひとつが忘れられないこと葉は、頼まれていた同僚の結婚披露宴でのスピーチのため、指導を受けるべく久美を訪ねる。
思い出します。私もやたら友人の結婚披露宴でスピーチを頼まれました。そしてやりました。でも、すべての祝辞が上手くできたとは思えないのですよね。自信がないの。新郎新婦も両家の皆様も喜んではくださったけど、久美さんの足元にも及ばないちょっと残念な祝辞あったような気がします。
この物語は、最初の久美さんの衝撃的な祝辞のシーンがイチバンの盛り上がりで、そのあとは流れていくままに、という感じ。政治家のスピーチよりも、読者に身近なものの方が感動できたのかも。
それに、登場人物みんな育ちが良すぎで嘘くさい。「綺麗ごとで終わっちゃった?」な、親近感を感じることなく、ラストは「そうなるんだ。へぇ~」と、読み始めの期待感がすっかりなくなってしまったような気がしました。
話の本筋とは離れてしまうのだけど、ちょこっと出てくるオバマ前アメリカ大統領の有名なスピーチも、スピーチライターが仕掛けたものだったというエピソード。これが残りまして、改めてオバマさんのスピーチをyoutubeで見ました。
広島でのスピーチも感動的だったけど、就任時の「Yes we can」、辞任時の「Yes we can,Yes we did」。
巧いな~。作戦だったとしても、コロッと納得させられるものね。小説の中の人たちとは違って、この人には「清濁」がある。だから響くのだと感じました。
あ、今回は読書記録じゃなくなったか?