川越散歩[Ⅱ]

焼き芋を求めての散歩の続き。
正午の時の鐘の音を聴いた後、さらに蔵造りの街を歩きました。予想していた以上に観光客も多く（ほとんどが中高年の団体さんでしたが）、午後になってさらに賑やかになっていく川越…。
そして向かったのは「菓子屋横丁」です。
　

ここになら焼き芋があるかもしれないと思いながら歩きましたが、やはり焼き芋を売っている店はなし。お芋を使ったお菓子ならたくさんあるのに、何故積極的に焼き芋を作らないのだ、川越！
「え～、どういうことぉ～？」と悲しくなりつつ目をやったところに、手書きのたて札がありました。そこには「無料休憩所」という文字が…。ちょっと荒れた雰囲気の、ちょっと怪しい雰囲気の、入るのに勇気と決心が必要になるような佇まいでしたが、立ち寄ってみることにしました。
中には古い民家があり、縁側に座布団とお茶の入ったポットなどが置かれていました。
縁側から家の中を見るとこんな感じ。


怪しいところでも何でもありません。それどころか、メチャクチャ癒される場所でした。たっぷりと陽のあたっている庭に人だかりができており「何や何や？」と行ってみると…。
　
　


帰宅して調べてみて知ったのですが、ここは「陽気遊山」と名付けられた無料休憩所で、明治期よりも前に建てられたという個人の住宅を開放しているのだそうです。私がここに入ったのが菓子屋横丁からだったので何となく怪しい雰囲気でしたが、正面の門から入れば「個人のお宅」だとはっきり分かりました。そして猫好きの人たちの間ではかなり知られているスポットなんだそうです。
すっかり人慣れしている猫たちは、初めて会う私が近寄っても逃げもせず、なでさせてもくれました。あまりの楽しさに、しばらく焼き芋のことを忘れてしまったほどです。

で、結局の焼き芋。本川越駅近くまで戻る途中も出会えませんでした。
「あ～、もう駅に着いちゃうよ～」というところで小江戸蔵里という新しい施設の前に出ました。ここは市の産業観光館のようで、何となく「お土産でも買って帰るかな～」と思い立ち寄りました。
そして…







　イエイ！

お土産に買って帰った川越のサツマイモで、毎度おなじみの「サツマイモのレモン煮」。

スーパーで買うサツマイモと比べると味は段違い！　お芋そのものが美味しいから、100点満点のレモン煮になりました。

何だかんだで楽しかった川越。綾乃さんに教えてもらった平本屋さんを目指して、また絶対に行きます！