大和屋のお兄さん

先月、高校時代の友人の上京時。今年のエンタメは歌舞伎座で歌舞伎鑑賞をしてきました。遅くなりましたが今回はその報告です。

友人ったら、毎年「連れてけ」なところがあって、これまでもあちこちでかけましたが、昨年の上京時から「来年は歌舞伎座に行きたい」と言われておりました。
前の歌舞伎座には何度かお芝居を観に行ったことがあったのですが（しかも一幕だけ）、新しくなってからの歌舞伎座には、見学しには行ったけど歌舞伎を観に行ってはいなかったので、これは良い機会だと思いました、一瞬。一瞬ね。
だって、お正月の歌舞伎座って、１年の内でも最もチケットがとりにくいんですよ。何せ新年のお祝いで、演者が豪華・豪華。それでなかなか取れない、ってことなんです。
ちなみに今年の初春大歌舞伎は、幸四郎さん（昼の部）、吉右衛門さん（夜の部）、玉三郎さま、染五郎さん、勘九郎・七之助の兄弟、猿之助さん（夜の部）のほかにも、門之助さんでしょ、オメッティ先生でしょ、團子ちゃん（夜の部）でしょ、それから…、ああ、みんな書ききれない……。とにかく、豪華・豪華でして、お名前を見ただけで軽く鼻血が……。
そして困ったのが、昼の部にするか夜の部を観るかで迷いました。それよりも「果たしてチケットはとれるのか？」が大きな問題でした。

しかしこれが、昨年の私の最強のくじ運でもって、先行抽選販売に当選したんです！　昼の部のチケット、getできちゃったのです。
ということで、めでたく友人を連れ、歌舞伎座へ。
昼の部の演目は、染五郎さんと勘九郎さん、七之助さんらの「金閣寺」。玉三郎さま、勘九郎・七之助兄弟、染五郎さんほかで「蜘蛛の拍子舞」、幸四郎さん、魁春さん、高麗蔵さん、友衛門さんほかで「一本刀土俵入」。11時開演で終わったのが16時チョイ前でした。たっぷり楽しみました。面白かった～。
ただひとつ、中村小山三さんが体調不良で休演されていたのだけが残念でした。

最初の「金閣寺」では、七之助さんの女形が可愛らしくて綺麗で、勘九郎さんが「勘三郎さんにメチャクチャ似てきた。DNAって凄～い！」と驚いてしまいましたが、続く「蜘蛛の拍子舞」で、やられました。
玉三郎さま。お綺麗です。お綺麗過ぎて、椅子に座っているのに深いため息とともに倒れ込んでしまいました。見た目の美しさはもちろんのこと、所作のひとつひとつ、もう、ため息しか出ません。
そして幸四郎さんの「一本刀土俵入」も、役者の凄味を見せつけられました。「ラ・マンチャの男」も観たくなりました。

歌舞伎、観に行けて本当に良かったです。幸せな時間でした。日本の伝統芸能、凄いよ。