今年も茶室付賃貸マンションの"バレ-ハウス"を、宜しくお願い致します。
今回は茶室名"緑翠庵"の由来について、少々述べさせて頂きます。
10月9日付記事で両親が昭和30年、茶室の付いた平屋住宅のあった現在地に引越し、
平成3年にマンションに建替える際、この茶室が渓谷脇に移築された旨述べました。
その間母は昭和41年、古くなった茶室をリフォ-ムし、"緑翠庵"と名付けて席開きを行いました。
普通茶杓は竹で作られるのですが、この時母は鶴岡八幡宮の隠れ銀杏、
別名大銀杏の枝を材料にして製作し、席開きにおいてこの茶杓を披露しました。
隠れ銀杏は第三代鎌倉幕府将軍の源実朝が、甥の公暁に暗殺された事で余にも有名です。
緑も翠も訓では"ミドリ"と読み、女性の名前にも使われますが、緑は若々しい若葉や樹木、
翠は宝石の翡翠(ヒスイ、別にカワセミとも読み、翡は雄、翠は雌のカワセミをさすそうです)
の鮮やかで深い緑を意味しています。
おそらく母は茶室の建つこの地が、四季を通じ絶えず緑に囲まれ、
カワセミが訪れる位の清流のほとりともなる、至上の環境に恵まれた理想郷を夢見て、
"緑翠庵"と命名したのではと、推察しております。
なおバレ-ハウスのHPは http://www.valleyhouse.jp/ を御覧下さい。
バレ-ハウス 家主