2月14日(日)、近くのイタリアン「LA CASA」で二回目のワイン会がありました。
一回目に比べると、今回は出席者が倍増していて、席の取り方もメインフロアをほぼ使って長机を設置して、という形になっていました。上の画像はワイン会のワインを一通り飲み終えた時に並べられたものです。テーブルの前に立って(顔は見えてませんが)説明をしているのが、ソムリエのTさん。この4月から、だったと思いますが、フランスのワイナリーで働くことが決まったそうです。
今回の会は「ネッビオーロ」というイタリア土着の品種にほぼ絞ってセレクトし、その違いを試したり楽しんだりしよう、というテーマで流れて行きました。席に座ると「ネッビオーロ」についての丁寧で楽しい説明書きが置かれていました。
会の席がほぼ埋まったところで、最初のワインが出されました。
Ca' Brione 2007 Nino Negri(カブリオーネ ニーノ・ネグリ)
品種は「ソーヴィニヨン・ブラン」「シャルドネ」「インクローチョ・マンゾーニ」そして「ネッビオーロ」。「インクローチョ・マンゾーニ」は始めて聞いたのでネットで検索してみると、リースリングとピノ・ビアンコの交配品種らしいです。
「ネッピオーロ」は赤、の印象が強い、というかそれしか持ってませんでしたが、このワインは白。以前はもっとネッビオーロの比率が高いワインだったそうです。テーブルに置かれたグラスに注がれた時点で、とてもいい香りがしてきました。味も申し分なく美味しくて、好みの味でした。
このワインについては、白のネッビオーロという点も興味深かったですが、「インクローチョ・マンゾーニ」という品種がネット検索した限りではかなり自分の好みっぽいので、インクローチョ・マンゾーニ100%のワインも試してみたいと思いました。しかし長い名前だなインクローチョ・マンゾーニ。
この時に出されたお皿です。
この会にご夫婦でお越しになっていた遮那王さんが、料理名や材料について丁寧にメモされていました。
遮那王さんのブログに詳しく記されています。白状すると、遮那王さんのブログを見て始めて「この形のパンはグリッシーニっていうのか」と知ったのでした(汗)。
食べ終わった後あたりに、パンとチーズが出されました。
次のワインです。
今回は趣向が凝らされていました。2つのグラスが同時に出てきて「このワインの違いは何でしょう?」という謎解き。
僕はそれほど味の違いの分かるネスカフェゴールドブレンドな人間ではなく、
「高そう」が基準になっています。2つの味の違いは歴然としていて、確実に片方は高そうで、もう片方はそれより安そうでした。香りも味も、全く違うように感じました。会に参加した方々も、「美味しい」と指し示した杯は同じ方でした。
でも謎解きをしてもらうと、驚きました。どちらも同じ銘柄。
Langhe Nebbiolo 2006 Cordero di Montezemolo
(ランゲ ネッビオーロ コルデロ・ディ・モンテツェモロ)
何が違っていたかというと、
抜栓した時間でした。みんなが「美味しい」と思った側は、抜栓したのが3時間前。もう片方は、サーブする直前に抜栓したんだそうです。
「ここまで違ってくるのか」と目を見はる思いでした。ワインの種類によってはもっと早く飲み頃になったり、もっと時間をかけないと開かないものがあったりするそうです。まあそのあたりは一応知識として、または実際の呑兵衛としても知ってるつもりでしたが、こうして2つ並べて「さあどうぞ」となると差を明確に感じる事が出来て、それがすごく面白かったし、好奇心というものをそそられました。
この時に出されたお皿がこちらです。
2つ下の更新で「ほとんどベジタリアン」と言った舌の根も乾かないうちに肉食ってますが、そこでも書きましたが別に嫌いではないので、こうして出して頂くと、美味しいなぁ、と思って食べています。
そして、パスタが出てきました。ポルチーニを使って作ったクリームソース。
これは物凄く美味しかったです。ハンパねぇ、っていう感じでしたね。この時に周りの方と「やっぱりここのクリームソースは美味しいですよねえ」という話をしてました。
次のワイン。こちらも「謎解き」です。
グラスに青とピンクが書かれたグラスが出てきて、さてこの違いは?というものでした。
飲み比べての印象は片方が「香りはこっちがいいけど味はあっちがいい」で、もう片方が「香りはあっちがいいけど味はこっちがいい」でした。というか、もう自分でもなんのこっちゃかよう分からんようになってるんですけども、しばらくしてから答えのボトルが出てきました。
・・・撮り忘れた_| ̄|○
不覚を取ってしまった。なんで撮り忘れてるんだろう・・・。
という事で、一番上の画像を使って、
片方が、バローロの1996年。
Baralo 1996 Rocche dei Manzoni Vigna d'la Roul
(バローロ ロッケ・ディ・マンゾーニ ヴィーニャ ドゥラ・ロウル)
何故か裏面はきっちり撮ってたので、裏ラベルに書かれていた畑名も表記しておきます。
もう片方が、ブルゴーニュのピノ・ノワール。ヴィンテージは同じ1996年です。
Corton 1996 Paul Reitz(コルトン ポール・レイツ)
どっちの星がどっちのワインかは、すいません失念してしまいました。ただ、「どっちもネッビオーロだろう」と思って飲んだワインがピノ・ノワールだったりしています。両方の品種とも、飲んだ事はあるし、違いもなんとなく分かってたつもりでした。実際は、そーでもなかったっぽい。ブラインドは、難しい。でも楽しかったですけどね。ブラインドとかやった事なかったし。あまりに分からないので、もうこうなったら通ぶってハッタリかまして違ってたほうがネタになると思って
「う~んこれは○○っぽいねえ」とか伯爵の薄皮っぽいのを被って、すぐメッキをはがしてました。
この時のワインを、更に大きいグラスに移し替えて飲むと、香りや味により広がりを感じました。
この時に出された食事です。これも、とても美味しかった。
・・・で、
ここからが呑みの本番になっていきます。一回目のワイン会の時より、確実に酔いの勢いが凄かった。
というのも、一回目では自分の席が、一人でカウンターだったんです。ワイン会がひとりだった訳じゃないですよ、僕は一人でカウンター、という意味です。だから、本当に会のペースでグラスをちびり、ちびり、とやってたから、そんなに酔わなかったんです。
でも今回は長机にみんなで座って、知り合いの方もいるし、
酔うとみんな知り合いになるし、すごく楽しくて、そんな時なのでグラスが開くと
間髪入れずに誰かがボトルを入れる(ワシもその一人)みたいな話になってそりゃあもう酔いまくりました。という訳で、ここから下の画像は時系列が分かりません。アットランダムです。
一番手前にドンっと鎮座ましましている1993年のブルネッロ・ディ・モンタルチーノ。お一方がお開けになりました。凄い。
その後ろで引っ込み思案に隠れている「R」の文字のワインが僕が開けた廉価な銘柄です。いやこれも美味しいんですけどね。やはりブルネッロ・ディ・モンタルチーノ様が。ご相伴にあずかることが出来ました。幸せだった・・・。
ちなみにこのワインを開けた方が自分の隣にいて、
太田和彦の居酒屋紀行がいかに素晴らしい番組かを語り合ったのを覚えています。ほんとに、あれは名番組。
遮那王さんが注文された「王様のリゾット」を頂きました。
遮那王さんも書かれていますが、この料理は、確か3名からだったかな?ちょっとうろ覚えですが、それくらいの人数からのオーダーで、のようなんです。僕は基本的に一人で行くので、興味はあったんですが頼んだ事がありませんでした。この日は始めて食べることが出来て、かなり嬉しかったです。
その遮那王さんご夫妻がちょうど結婚記念日だったそうで、こうしてデザートの時に置かれました。みんなで「おめでとうございます」という言葉を贈らせて頂きました。
そのデザートが、ホットチョコレートなんですけども、めっっっちゃくちゃ美味しかったです。
酔いも3秒ほど醒めたっていう勢いで美味しかったです。もうここ最近は「甘いもの」というのがそれほど欲しくもないし、このブログの過去の更新を自分で見てみても、デザートの時の記述はあっさり流している時が多いんですよね。でもこの日のこのチョコは本当に「う゛わ゛っ!」っと声を出してしまうくらい。久しぶりに甘味で感動しました。
あ、もう1つワイン会のお酒が出てたのを忘れてました。画像にも取り忘れてます。遮那王さんのブログには載せられています。グラッパです。
Berta Grappa di Nibbio(ベルタ グラッパ・ディ・ニッビオ)
この「ベルタ社」が作るグラッパにヴィンテージものがあって、僕はそのお酒が物凄く好きなんです。「LA CASA」にも置いてあって、予算の許す時は出来るだけ呑みたいと思っています。
この日の会は「ネッビオーロ」をいろいろと楽しんでみよう、という企画です。という事で、最後に出てきたグラッパも「ネッビオーロ」を使ったものでした。色もヴィンテージの琥珀色ではなく、無色透明でした。でもこれが結構美味しかった。無色透明なグラッパってきつい味になる印象を今まで飲んだ中で感じていたんですけど、そんな事は全くなかった。柔らかな味わいでした。ベルタ社自体が、全体的に美味しいグラッパを作ってるのかもしれないなと思いました。値段はヴィンテージより全然安いし、他にも色々な品種を使って作られているので、そのあたりも試してみたくなりました。
多分グラッパを呑んでいる時に、多分遮那王さんが注文されたチョコを、多分僕もつまませて頂いていた・・・「多分」ばっかりですがこのあたりになると酔いで記憶が曖昧に・・・・。
この生ハムは覚えています。確か遮那王さんのカメラの電池が切れて、僕が撮ったんだと思います。
ちなみにこの日は遮那王さんのミニ三脚を借りて撮りました。それでもブレてますが・・・。更にちなみに、バレンタインチョコまで頂きました。ありがとうございます、毎日拝んでいます、いや、食べました。美味しかったです。
・・・と、こんな感じのワイン会でした。会の後、その場にいた数人は和泉府中駅前のブリティッシュパブ「ハイランダー」に向かいました
(僕が行った時の更新)。自分は次の日仕事で行けなかったんですよね。残念。
とにかく、めちゃくちゃ楽しい催しでした。「喜怒哀楽」の「喜」「楽」しか、そこにはありませんでした。お酒も、食事も、会話も。最高でした。