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六花亭社長:広告で「道産小麦の出番ない」 生産者らショック

2007年06月12日 | Weblog
道内を代表する洋菓子「マルセイバターサンド」で知られる老舗「六花亭製菓」(本社・帯広市、小田豊社長)が地産地消をテーマに掲載した新聞広告に、道産小麦を否定したと受け取れる表現があり、地元生産者らがショックを受けている。同社は「(社長が)思いを自由に表現しただけで、生産者を否定する意図はない」としているが、賛否両論が同社に寄せられるなど波紋が広がっている。

問題となっているのは、5月16日付北海道新聞夕刊1面に掲載された「社長の思い」と題するエッセー風の広告。

地産地消がもてはやされている現状に疑問を呈した内容で、「私どもは、それぞれの製品に適した原材料を世界中から探し、使い分けています」として「マルセイバターサンド」の小麦粉は北米産、「どらやき」は九州産を使用していると明記。そのうえで、「今のところ、私どものお菓子には道産小麦の出番はありません」「地産地消にこだわりすぎて、製品の『おいしさ』をないがしろにしては本末転倒だと思う」と記している。

これに対して、十勝管内中札内村で観光農場を経営するタレントの田中義剛さんは「十勝の農家は品質向上のために一生懸命努力しているのに、高慢な表現だ。六花亭は大企業なので生産者は表立って口に出せないが、傷ついている」と反発。同村の小麦生産者(50)は「なぜ配慮のない表現をしたのか疑問だ。『出番がない』というのは『眼中にない』と言っているのに等しく、生産者としてはショックだ」と話している。

道内の製粉業者や生産者団体によると、道産小麦は、うどんなど製めん向けの「中力粉」が大半で、菓子向けの「薄力粉」の生産は少ないのが実情。ただ改良を重ねて、外国産から十勝産に切り替え、従来と同水準の商品を提供している菓子会社も現れている。

同社文化広報部は「広告に対する受け止め方はさまざまある。意見を真摯(しんし)に受け止めたい」としている。 農林水産省の「全国地産地消推進協議会」の会長を務める小泉武夫・東京農大教授の話 「道産小麦が自社の商品に合うかどうか研究した結果、合わなかった」と記すのならわかるが、北海道のイメージが定着して大きくなった企業のトップとしては残念な表現だ。逆に商品のイメージが悪くなるのではないか。地元の食材に愛情を込めてほしかった。一方で、生産者側も六花亭の商品に合う小麦を作るにはどうすればいいか努力するなど、生産者とメーカーが互いに協力していかなければ地産地消は進まない。


■ 最近「北海道産原料100%使用」を看板にした商品をちらほらと見聞しますが、身内からあっさり否定されてしまいましたね。

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