徳永写真美術研究所/研究員日記

ギャラリー・美術館を訪ねた日のことを綴ります。

春木川町アート(室内編)

2009-12-22 | Weblog
いよいよ本格的に寒くなってきましたね!



“まさかもう更新しないつもりなんじゃないか・・・”だなんて、毎回思われているかもしれないけど・・・



ついに更新の日がやってきましたよ!!



研究員活動も不定期な上、更新するのも遅くなりがちですが・・・

それでもわざわざこの研究員日記をチェックしに来てくれてる方々、改めて・・・




ありがとうございます\(´o`)/




さて、今回で13回目となる研究員活動

今までみたいなギャラリー訪問!とはちょっと違う、“研究員活動番外編”・・・みたいな?です(笑)

展示されていた作品も、私が今まで接してきた写真とは違って、様々なものがありました。

正直言うと・・・どういう風に書いたらいいのか、自分でもよく分からないというか・・・


見て感じたことを言葉にすることって簡単なように思えて実はすごく難しい・・・

改めてそう思います。



自分自身が単に難しく考えすぎてるのか、それとも・・・。


後でこうして考えて考えて考えてつけた文・・・が余計に嘘くさくなってないかな?;とか思ったり(‐_‐;)



日々、自分との戦いですね・・・




とか偉そうなこともいってみたり(笑)



とりあえず、今回も自分なりに進めていきたいと思います(゜∀゜)ゞよろしくお付き合い下さいませ♪





GROUP EXIHIBITION | アートする。

会場|中塚白邸、及び春木町

〒594-1133
大阪府和泉市春木町257
Tel:0725-99-0519
E-mail:info@play-art.net

ブログはコチラアートする。春木川町257



家(というかお屋敷)!!・・・です(・∀・;) 先生と二人で訪問させて頂きました。

このお宅は作家の中塚さんのおじいさんが住んでいらっしゃる所で、現在は中塚さん御本人もここで住まわれているそうです。

九人の作家さんがこの中塚邸の中やその周辺に作品を展示されているんですが、

今回はその中の一人、永原ゆりさんに取材をさせて頂こうと思っていたんです。

が、たまたま永原さんがその日来られなくなったので、旦那様がお見えになられました

奥さんの事を“ワイフ”と呼んでいらっしゃったことが、とても印象に残っています!

きっと仲の良い素敵な夫婦なんだろうなぁ。。。



そう私は思いました\(´▽`)/




家の中にお邪魔させてもらった時、さっそくですね・・・



こんな温かいお出迎えが私達を待っていました(//▽//)

手前のけんちん汁は私の分です!アップの写真がこれ。
            ↓


おいしかった~体も暖まった~

今さっき出会ったばかりの人達と、同じ机の上で同じようにけんちん汁をすすっている・・

その様子が何だか不思議で。。。それと妙に可笑しいような。。。笑


あ~~私、今どこにいるんやろう~~~えっ、知り合いのうちの中゜。(゜▽゜)?。゜


・・・てな感じでしたよね、ほんとに!笑





さぁ、


ここからいよいよ作品等を見ていくんですが・・・

正直いうと、全部の作品の写真を撮れてるわけでもないし、それぞれの作家さんと作品について話をしたわけではないんですが、

それぞれの作品の解説?が書かれた紙も頂いたので、それも参考にして進めていこうかと。。。

作品じゃなくても、私がなんとなく気になったものの写真も多数載せることになるとは思いますが、

その辺はご了承下さいませ。。。




食べ終えてからはまず室内→野外の順に作品等を見ていくことに!

この家に住まわれていて作家でもある、中塚さんが色々と案内して下さいました。

お忙しい所、わざわざありがとうございました\(´o`)/




まず最初に見た作品は、2002年からスタートした“宇宙から見た地球の輪郭を原寸大で描く”という、

作家の渡辺さんのプロジェクト?の一部だったんですが、


なんと・・・ワタクシ・・・





その写真を撮っていませんでした(゜∀。)



うっわーーーーーー研究員~~~~~!!!!!;




ハイ、すみません



机の周りをロール状になった白い紙がぐる~っと囲んでいる光景だったんですが、最初見た時は“一体何なんだコレは!!;”って感じでした。笑

10メートル毎にどれだけ曲がるかを計算して、それを10倍のルーペを覗きながら紙に描いてるそうなんですが、

私のおつむが弱いのかなんなのか・・・ん?何がどうで、どうなるって?;っていう具合で、何だかとてつもなく難しく思えました(^^;)


ただ・・・2002年からこの永遠に終わらないような地道な作業をずっと続けてきた渡辺さんってすごいなぁ・・・と。

それと、世の中色んな表現をする人がいるもんだな~~と。笑






こんな変わった作品も置かれていました。



モロに研究員が写っていますが、その辺は気になさらないで下さい(∩∀`;)

ちょっと写真では分かりにくいと思うけど・・・この鏡の部分に、てんてんてんてんって何かついてるのが見えますか?
(今更やけどUPの写真も撮っておけば良かった;)

このてんてんは、見た目は水滴のように見えるんです。が、勿論本物の水滴なんかじゃなくて、わざと作家さんがそういう風に見せているんですよ。

水滴っぽく見えるのは、確か、樹脂だっておっしゃっていたと思います。



これは・・・作品ではないけど、もともと家の中にあったこの便器が、私のアンテナに引っかかりました(笑)

写ってる便器は現在使われていないものだと思うんやけど、すっごい時代を感じます。

それに高級そう・・・笑

青い色で絵が描かれている陶器の便器って、おしゃれ~じゃないですか(´∀`)

奥の便器も変わっていて面白かったんで写真を何枚も撮ったんですが、残念なことに全部ひどくブレてたので載せないでおきます

て、便器の写真撮りすぎだっちゅーの!!←古!!; って感じでした、自分でも。




家から玄関に出て、庭の方へ歩くことに。



こんなところに“ムシ”を発見

取材するつもりだった永原さんの「ムシかえし」という作品。今回参加されてる他の作家さんが作ったムシもいくつかあるんだとか!

この写真の“ムシ”は誰が作ったんでしょうね?


ところで、皆さんは「虫送り」というものを御存知でしょうか??

普段あまり・・てかほとんど?聞く機会のない、この“虫送り”という言葉。

農作業や稲の邪魔をする害虫を火によっておびき寄せ、そのまま村の外へ送り出す・・・という行事のことだそうです。

永原さんは今年、その虫送りに参加されました。

その時に“不要となって外へ追いやられたものはどこに行くのか?”と。

そして送られたムシたちが「I'll be back」と言っている様子を想像したら・・・


こういうイメージ(ピンクの袋とピンクの針金で出来たムシ)が生まれたそうです。



・・・「I'll be back」・・・


かっこいいこと言うじゃないか・・・(´_>`) いやぁ~シュワちゃんを思い出すねぇ~

って、せっかく送ったのに戻ってこられたら困るって!;

でもさすがムシというかなんというか・・・。ジワジワと迫ってくる感じ。

見た目は派手なのに登場の仕方がなんとなくコソコソしてて地味です(笑)




庭の中にも何匹か・・・。I'll be back・・・I'll be back・・・



訪問した時はちょうど、ほんのり寒くなってきた秋頃だったので、庭から見える紅葉も綺麗でした。



庭に集まる皆さんを遠くからパシャッッ



こちらのシルバーのお盆?も作品なんですが、この中にはぎりぎりまで水が入っていました。

作品自体は動きも変化もないように見えるけど、そこに映るモノは常に違う・・・

お盆は土台みたいな感じで、そこに映るモノがあってこそ一つの作品として存在しているように思います。



庭にある離れ部屋の中はこんな風になっていました。なんかすっごい懐かしい感じ

こういうソファーもガラスケースの中に入ってる人形も・・・今ではほとんど見ないですからね~。



綺麗に一列に並べられた本たち。

夜、この前に布団を敷いて、眠りにつくまで本を読む。

「さぁ、今夜はどの本を読むかな~?」

う~~ん、いいね ぜんっぜん読書家じゃないけど・・・そんな場面をつい想像してしまいます(´-`)笑







野外編に続く。。。

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春木川町アート(野外編)

2009-12-22 | Weblog
さぁ、それじゃぁこれから野外に出るとしましょうか






裏の竹林全体が風にふぁさふぁさとなびいていました。



御近所も昔懐かしい、歴史を感じるような一軒家が多かったです。

・・・というか、どこともお家が立派!でした。



山の方へ向かって歩くと、このように湧き水が湧いていました 



先生と中塚さんを何歩も離れたところからパシャリ

一人離れてゆっくり歩いてみると、普段なら見落とすような些細なことにまで目が行き届きます。



この光景もちょっとおもしろかった・・・(笑)

先生が何故、納屋の二階を覗いてるのかというと・・・そこに作品が展示されているからです!(勿論私も見ましたよー)

小さなガラスの粒がたくさん散らばっている二階の様子を撮ろうと思ったけど、うまく撮れなかったので止めました



作品とは全く関係ないけど、妙に気になったこの中途半端な四本のツタ?は撮っておきました(笑)




隣の緑の建物は、昔、中塚さんのおじさんが近所の子供達に塾を開いてた教室だったそうです。



教室の中には恐らく当時使われていたであろう黒板や、学習用品などが未だに置いてありました。



窓辺に縁起の良い?蛇の抜け殻まで置かれていてびっくりしましたよ(笑)



個人的に1番“なんだ、コレ!?”と思ったのは、この「小便するな!」シールですが



入り口にかけてあった鳥カゴから哀愁が漂っていました。。。



教室から出てたまたま目についたのが、これまた永原さんの作品

・・・めっちゃさりげない&ささやかぁ~(`▽`;ノ)ノ 笑

異なる季節に咲く五種の花を、わざと目立たないように「生け」ているそうです。

私が見つけたのは彼岸花ですね!

他にも見つけた花があったんですが、写真を撮ったのはこの一つだけです。。。



・・・自然がいっぱいでいいですねぇ~ (´ω`)



これは紅葉した柿の葉ですね 前から思ってるんですけど、なんでこんな風に緑の斑点だけ残っているんでしょうか・・?



コケなんて普段そんなに注目してなかったけど・・・案外おもしろいなぁ・・・なんて。笑



歩いているとこんな、もっこもこな可愛い猫にも出逢いました (*/ω\*)猫、萌え~



もっと可愛く撮れなかったのか!?研究員よ・・・;って感じですが(笑) 



猫に夢中になっていたら、いつのまにか先生と中塚さんが消えていましたε=ε=(ノ゜∀゜;)ノ


そっからは単独行動で(といっても出だしから単独に近かった!?笑;)あちこちうろつくことにしました・・・





この木の柱って、昔電柱だったものですかね? めちゃくちゃ丈が短いけど・・・;



近くの神社には永原さんのムシたちがたくさん、あちこちにいてました(・∀・)



滝の近くにもあんなに。。。PINK!PINK!PINK!



UP写真はコチラ   端っこにもちょこっと一匹・・・“I'll be back”・・・



・・・そんなムシたちを見守る不動明王・・・。



神社の上の方は竹林になっていました。



上へ上へと高く伸びていく竹を見ながら一息。。。



こんな壁にペタッとはりついた葉っぱでさえもその時は気になりました。笑



このコケはさっきのコケよりも良い!!迫力があります。

miniforest !!!



神社の手前の家の庭にある、この塔が気になりました;なんなんだアレは・・・

まぁ・・・そこはともかく、庭の木々が紅葉してて綺麗ですね(´∀`)



こちらも赤く染まっていてとても綺麗でした








はぁ~~



やっとこの辺で終わりが見えてきました(笑)



私のブログなみにダラダラと綴らせてもらいましたが・・・研究員日記でこんなに長く書いたのは初めてです(^0^;)

最初はどうなることか・・・何をどう書けばいいんだ・・・と苦戦しておりましたが、

なんとか・・・



どころか、こんなに長くなってしまって自分でも驚きです(笑)




今回の展示作品は初めに言ってたみたいに、何もかもが今までとは違いました。


展示してます!!というより、日常の延長上にポツンとあるような、そんな存在感を持つ作品が多かったような・・。

中塚邸、そして春木町に溶け込んでいました。

でもって、宝物探し感覚で、自然を楽しみながらのアート鑑賞っていうのもいいもんだな・・・と(`・ω・´)






総じて・・・













今回はほんとに“番外編”だったな・・・と!!











・・・えっ?それだけ!?;






って思われるかもしれないけど、









いや、いろんな意味でね!笑



このようなプロジェクト?って、アーティストの方達以外にも、地域の人達とも繋がりがあってこそ成り立つもんなんじゃないかなって。

こういうのを生かして元気のない町や村の活性化へと繋げたり・・・


ってことも、ありえるかも。。。




なんて、思いました!





               そして、やっぱり最後も竹林で

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