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Zukaholic 泉州おたんこなすのヅカ漬け日記

宝塚歌劇に出会って、34年。
熱のさめた、のらくらヅカファン日記。

宝塚のフランス語①ル・ポアゾンの「ル」は定冠詞

2019-07-19 02:46:44 | 宝塚のフランス語
宝塚って、フランス語を知っていたらもっと楽しめるんじゃないかな、
と、ずっとずっと思ってはいたのだけど。
おたんこはフランス語の知識はゼロ。
ジュマペルおたんこ ぐらいしかわかんない。

そこでですね!

酔狂ですが、宝塚にちなんだ話題からフランス語を勉強しようっていう、
新しいコーナーをはじめてみようではありませんか!
題して!「宝塚のフランス語」(←題してもなにも、そのままやん)

とはいえ、冗談ぬきで、どしろうとですので、間違えたことを書いていたら
ご指摘頂ければ幸いです。


そこでですね!
酔狂のくせに、テキストまで購入してしまいました。
『フラ語入門、わかりやすいにもホドがある!』
(白水社、清岡智彦)
ま、3日坊主ですね(宣言!)
3日坊主のくせに、辞書まで買ってしまいました。
三省堂の「クラウン仏和辞典第7版」です。
これらを参考に、勉強させていただくことにしました。

本日のお題は「冠詞」です。

第1回のお題として「ル・ポアゾン」の「ル」を選んだのは言うまでもなく、
私が宝塚を初めて観劇したときのショーが「ル・ポアゾン」だったから。
このショーが私の中学時代の暗黒な空気をはねとばしてしまった
とも言えるし、その後の私の人生を変えたと言っても過言ではない。

あかん、脱線しているので話戻ります。

前からずっと思っていた、フランス語の名詞にはなぜいつも
「ラ」とか「ル」とかがついているのか!
冠詞だろうな、ぐらいはわかるけれども、なぜ「必ず」
ついているのか、これはすごい疑問でした。
英語だったら、必ずいつも冠詞がついてるっていうわけではないから。

これはテキスト第1章にさっそく書かれていました。
「実際使う場合、名詞には必ずナンカつく」
つまり冠詞が必ずつくということ。

英語だったら、milk や coffee や money や music や baseball なんかは
冠詞をつけないですよね。いわゆる「数えられない名詞」というやつ。
moneyが数えられなくてどうするんだ、吉村貫一郎は、ぜにこ数えてたぞ、
と思いますけれども、それはさておき。
フランス語では、数えられない名詞にもつける冠詞があるんですね!
やー、おどろいたな。

テキストの目次を見れば、冠詞がいかに重要かっていうのがわかりました。
目次 00(序章)が「発音のルール」。
続く第1章が「名詞」、第2章が「冠詞」。
最初のほうに出てくるっていうのは重要かつ基本的な事項、
つまりしっかり押さえなければならないということのようですね。

さて、
本日の結論を言いますと「ル」は定冠詞
つまり「数えられる名詞」につけるほうの冠詞で、英語で言うと「the」にあたる。
しかしそれだけでは終わらないのがフランス語のやっかいなところ。

テキストによりますと、

「ル」は「男性名詞・単数」の前につける。
「ラ」は「女性名詞・単数」の前につける。
「レ」は「複数名詞」の前につける。


おたんこはこれでもいちおうドイツ文学を専攻していたので
(←だから「群盗」とかめっちゃ見たかったけど、チケット取れなかった)、
ドイツ語にも「男性名詞」「女性名詞」があるので
ここまでは理解できました。

やっかいなのはね。「ル」のつづりが「le」。なんでやねん。
「ラ」は「la」。これはまあ、わかる。
「レ」のつづりが「les」おい。なんでやねん。

ここで、テキスト00章を飛ばし読みしかしてないのがバレルわけですが
語末の「s」は発音しないということです。知らんけど。


さて。例をあげてみましょう。 


ル・ポアゾン (1990 岡田先生のショー)
→ le poison  男性名詞、意味は「毒」(辞書には プワゾンって書いてますけども)
 あのさ。「媚薬」と「毒」ってだいぶん印象ちがうんですけども。
 ショーのタイトル「毒」って!

ラ・ノスタルジー (1986 岡田先生のショー)
→ la nostalgie  女性名詞、意味は「郷愁」
 これはショーは見てないから知りませんけれども、吉崎先生の主題歌は超有名ですよね。
 いかにも郷愁な感じのメロディーです。

ラ・ジュネス (1996 岡田先生のショー)
→ la jeunesse  女性名詞、意味は「青春時代」
  これもショー見てないから知りませんけれども、
  なぜか主題歌をよく知っているやつですね。


と、ここまで書いてみて気づいたのはですね!
思い浮かんだフランス語タイトルのショーって、
岡田先生のショーじゃん、ということ。
考えてみれば当然のことで。
岡田先生と言えば「ロマンチックレビュー」。
宝塚で言うところの「正統派のレビュー」と言えば、
フランス的ということになりますわな。

そしてもうひとつ気づいたのはですね!
google検索したらウィキペディアにショーの説明が
書いてあるではありませんか!
フランス語のつづりも合わせて書かれてます。つまりね。
辞書買う必要あった・・・?

えーと。それを言うんじゃないよ。



「ル」と「ラ」はいろいろ思い出したんですけども
「レ」ですよ「レ」
「レ」と言えばね、こんだけ「レ」を連呼してると
レレレのおじさんとかしか浮かばないんですけども
「レ」と言えば「レ・ミゼラブル」に決まってますけども
これは宝塚では無理なんで(そうなの?専科の轟さんがジャンバルジャンとか
どうなの? 版権の問題で無理なの?)
いや、だから、そこ脱線しなくていいからですね、
轟さんで思い出したわい

「レ・シェルバン」 (1997 中村一徳先生のショー)
はっ!レ・シェルバンだけ、ウィキペディアにつづりがないではないか!
 やっぱり辞書は必要なんだよ!
 で、調べるけど、これがね。なかなか見つかりません、
 だって、「発音のルール」を読み飛ばしてますからね。
 シェルバンがどういうつづりか、ほんとに、なかなかわからなかった。

 (ここで長い時間が経過 心が折れそうになる)

 で、ようやく見つけましたですよ
  cherubin 意味は「天使のようにかわいい子供」とあります。これですかな、
  ただね、問題なのはね! 「レ」て言ってるから、複数形。
  でも、複数形の作り方がわかんない!
 
 テキスト第1章に戻りますと、だいたいのはsをつけるみたいですね。
 このへんはドイツ語よりも簡単かも。ドイツ語だと複数形は母音が変化してしまうものもあって 木の「バウム」が「ボイメ」になったりします。
 ということで、とりあえず「s」つけとけ。(←てきとう・・・)
 テキストによると、複数のSは、発音しません。

 → les cherubins
  天使のようにかわいい子供? そんなショーだったかな・・・。
  これはね、劇場で観ましたよ。お芝居の「真夜中のゴースト」は覚えているけど
  ショーのほうはね。20年以上前の、一度見たきりのものでして、さすがに内容を思い出せないです。ごめんなさい。
 さてここでようやく中村先生のショーが出ました。
 しかし、ラとかレとか言って思い出すのが、2000年より前のものばっかりだな。
 ということは、最近では「伝統的な正統派のフランス風レビュー」っていうのが少なくなっているということなんでしょうか。

紫吹淳のときに岡田先生の、かなりふる~い雰囲気の眠いショーがあったのですが
 (念のため言っておきますと、私は紫吹淳のファンでした)
 これは「With a song in my heart」っていって、英語のタイトルですね。

中村先生も新しいのは「music revolution」
これはショーのダンスのjazzyな感じが印象に残ってるので
英語が正解って感じ。

さて、中村先生のショーで「ラヴィール」なんてのもあったな(1998)
これもフランス語ぽいいけど、つづりはまたまた全くわからない。
最初「ラ・ヴィール」だと思って「ヴィール」という名詞が
あるかしらと思って調べたら「vil(形容詞)卑しい」とか
「ville 都市」とかしか、出てきません。で、気づいたのは
「ラ・ヴィール」ではなかった!
「ラヴィール」という単語だったのですね・・・。
 → ravir 意味は「うっとりさせる」(動詞)

教訓! カタカナ書きしたときに最初についている「ラ」は冠詞とは限らない・・・。

 
さてここで問題となるのがですね!
じゃ「ラ・カンタータ」はどうなんだ、ってこと。
これはね。伝説の星の王子の紫苑ゆうさんの退団公演のショーですよ。
岡田先生の「ロマンチックレビュー」のシリーズなもんで
フランス語なのかなとも思いましたが
「カンタータ」ってイタリア語よね? たぶん。
イタリア語でも、女性名詞の前に「ラ」をつけるそうです。
フランス語にもカンタータという意味の la cantate は、あるみたい。


そうするとここで問題となるのがですね!
「ラ・エスメラルダ」の「ラ」を忘れちゃいけないじゃありませんか。
あれだけ大きく「ラ」って書かれてたら、ねえ。
「エスメラルダ」の上に、しかもまんなかに
「ラ」がどーんと自己主張してて、客席みんなクスクス笑ってましたよね。
「ラ、見て、ラ」みたいな。
なんでカタカナにしたんでしょう。
ま、いいや。みなさんご存知のとおり、こちらは
スペイン語だそうですね。意味は「エメラルド」。
そういえば、なんか緑のイメージでした。
スペイン語にも冠詞の「ラ」がある。

いやはや。
教訓!
「ラ」がついててもフランス語の冠詞とは限らないぞ!

気づいたこと。
語末の母音が「ア」の音で終わっているのはフランス語ぽくなくて
ほとんどイタリア語。(←てきとう・・・)
フランス語の名詞は「ン」で終わってるのが多そう。知らんけど。
ラ・パッションとか、シトワイヤンとか。



つかれた。このコーナー、第2回は、あると思うなよ。(←誰に言ってるんだか・・・)


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