つくば市の中心にさくら交通公園がある。
子供が自転車等を練習したり、交通ルールを学んだりできるように信号機もついている。
そこに昔から鎮座しているバスが実はすごい。
国鉄(日本国有鉄道:JRの前身)が1964年の東京オリンピックで整備された東名高速道路に走らせたバス。
高速性能を提示して日野自動車や三菱自動車など大手バス会社にに作らせたという。
その性能はとても厳しく、脱落する社もあった。
普通のセダンでも高速走行が厳しかった時代、最高140km/h出せたという。
水平対向エンジンで後部のスペースを広くできたそうだ。
バスの性能は記事(モーターマガジンweb)に詳しい。
wikipediaにも1項目となっている。
この展示車両はその由緒ある1号車だという。
地球を34回まわるほど走って引退し、今、筑波にひっそりと休んでいる。
JRとなって何年たつのだろう?
国鉄を知らない世代が多いと思う。
つばめのマークと「国鉄」の文字。
リベットで形成されたモノコックボディ。
中をのぞくと窮屈そうだが、当時は花形車両だった。
今、パリオリンピックがはじまり、選手の活躍に日本が沸いている。
金メダルは若き日の一瞬の輝き。
そのうち歳を取るとともに多くの人には忘れられるかもしれないが、それはそれでよいだろう。
このバスのように、それぞれの歴史の中でしっかり刻んだステップは宝物にちがいない。
ではまた、ぶらり。