「時代を語る 林忠彦の仕事」写真-林忠彦 光村推古書院 平成30年刊
生誕100年を記念して刊行。
林忠彦、私が好きな写真家です。
学生時代、彼の写真集「文士の時代 小説新潮連載」を見て感動し
本の世界に関心を持ちました。この表紙の写真はとても有名ですね。
兵隊靴で椅子にあぐらをかく太宰治。銀座5丁目に今もあるバー
「ルパン」で撮影された写真です。終戦直後、銀座のバーでの彼ら
「無頼派」の作家たちとの出会い。坂口安吾、織田作之助などの
写真です。「男を撮れば林忠彦」と称されました。
私も今から35年前に就職した丸善で日本橋本店へ広島から
出張の際、このルパンに行き想いを巡らせたものです。
好きな作家、山本周五郎や立原正秋の写真もとてもいい。
この写真を眺めながら若き日に彼らの代表作を読み漁った頃を
思い出します。
私が生まれた歳(昭和33年)の若き(当時36歳)
瀬戸内晴美(寂聴)の写真も載っています。
広島市出身の梶山孝之の姿も銀座のネオンをバックに撮られています。
令和を迎えた本日、この本の写真を眺めながら
昭和の古きよき時代を思い出したいものです。
本日は、連休恒例の故郷の墓掃除に島根に帰郷して
この一文を緑まぶしいブナ林を眺めながら書いています。
どこに行くにも好きな本が私の恋人です。
林忠彦(1918~1990)
大正7年、山口県徳山市(現・周南市)に写真館の長男として生まれる。
戦中、戦後を通じ、雑誌のグラビアページを中心に第一線で活躍。
周南市美術博物館林忠彦記念室がある。
1992年林忠彦賞創設。
★カープ、平成の最後を勝利で飾れませんでした。
令和の最初はなんとかと願っています。
山陰の山奥ですので今日はラジオで応援です。
野村がんばれ!!
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