死神
6.死神の臨時仕事
<4>
沈黙が続く。
迅の一言の反応から、どっちも話していない。
「ちょっと迅…。聞いといて何にも言わないって失礼でしょ。」
気まずい雰囲気を払おうと、迅に言ってみる。
迅は開けたままの口を慌てて閉じた。
「わり、耳が遠くなったみたいだ。もう一回言ってくれるか?」
「だから、死神だってば。」
迅はこめかみを押さえ、ややあってこう言った。
「とりあえず、病院行こうな。」
「ちょ、別に頭悪い訳じゃないしっ!」
「じゃあ何なんだよ。俺はそれしか考えられない!」
宣言するし。
うっわあ…いらつく…。
「ただいまー。あれ?迅起きたん?」
ルカが帰ってきた。
いや、家じゃないから帰ってきたって言うのは変だけど…。
「ルカ…。こいつ、自分たちのこと死神って言ってるぞ…。」
迅がルカに言いつける。
「あのねぇ…本当だってば!」
私が再度言うと、迅は同情の目を向けてきた。
「…その目を今すぐやめろ!」
思わず迅につかみかかる。
どんだけ人をバカにするんだこいつはぁ!!
で、それを面白そうに見てるルカ。
こっちにもいらつく~!
「おいルリ、やめろって!…痛っ」
「あんたが悪い!」
迅をひっぱたく。
もうヤケクソだ。
ルカが止めに入る。
「あー、落ち着きなルリ。いきなり言っても分かるわけないよ。迅ってバカそうだし。」
「し、失礼な!成績は上位だったぞ!」
「前は、でしょ。今は学校にも行ってないみたいだし。」
私はすぐ分かった。
机の上の教科書、ほこりがかかってるし。
「まぁ…そうだけど…。」
「ほーら、バカだ!バカバカ~♪」
「うっせえ!」
どうしてもケンカっぽくなっちゃうなぁ…迅が相手だと。
ルカが笑いながら言う。
「迅、私達が死神ってのは本当だよ?」
「え、マジ?ルリの頭がイカれてるんじゃねえの?」
「あんたねぇ…!」
「この鎌がその証拠。」
「うわ、銃刀法違反。」
「はっはっは、残念だったね。これ、消せるから。私達も壁すり抜けたりできるし。ルリ。見せてやろう。」
「ほーい。」
ルカと一緒になって迅に見せつけてやると、迅は頭を抱えてこう言った。
「あぁ…非現実的なものが見える…。とうとう頭がおかしくなってしまったのか俺は…!」
「最初っから頭おかしいでしょ、あんた。」
「はぁ!?」
「いくら辛くても、自殺選んだらただのアホよ。」
ルカが迅を睨む。
確かに…。
世界には死にたくなるような病気を持ってるけど、懸命に生きてる人だっているのに!
あ、まさかそれを教えるのが今回の仕事…?
written by ふーちん
6.死神の臨時仕事
<4>
沈黙が続く。
迅の一言の反応から、どっちも話していない。
「ちょっと迅…。聞いといて何にも言わないって失礼でしょ。」
気まずい雰囲気を払おうと、迅に言ってみる。
迅は開けたままの口を慌てて閉じた。
「わり、耳が遠くなったみたいだ。もう一回言ってくれるか?」
「だから、死神だってば。」
迅はこめかみを押さえ、ややあってこう言った。
「とりあえず、病院行こうな。」
「ちょ、別に頭悪い訳じゃないしっ!」
「じゃあ何なんだよ。俺はそれしか考えられない!」
宣言するし。
うっわあ…いらつく…。
「ただいまー。あれ?迅起きたん?」
ルカが帰ってきた。
いや、家じゃないから帰ってきたって言うのは変だけど…。
「ルカ…。こいつ、自分たちのこと死神って言ってるぞ…。」
迅がルカに言いつける。
「あのねぇ…本当だってば!」
私が再度言うと、迅は同情の目を向けてきた。
「…その目を今すぐやめろ!」
思わず迅につかみかかる。
どんだけ人をバカにするんだこいつはぁ!!
で、それを面白そうに見てるルカ。
こっちにもいらつく~!
「おいルリ、やめろって!…痛っ」
「あんたが悪い!」
迅をひっぱたく。
もうヤケクソだ。
ルカが止めに入る。
「あー、落ち着きなルリ。いきなり言っても分かるわけないよ。迅ってバカそうだし。」
「し、失礼な!成績は上位だったぞ!」
「前は、でしょ。今は学校にも行ってないみたいだし。」
私はすぐ分かった。
机の上の教科書、ほこりがかかってるし。
「まぁ…そうだけど…。」
「ほーら、バカだ!バカバカ~♪」
「うっせえ!」
どうしてもケンカっぽくなっちゃうなぁ…迅が相手だと。
ルカが笑いながら言う。
「迅、私達が死神ってのは本当だよ?」
「え、マジ?ルリの頭がイカれてるんじゃねえの?」
「あんたねぇ…!」
「この鎌がその証拠。」
「うわ、銃刀法違反。」
「はっはっは、残念だったね。これ、消せるから。私達も壁すり抜けたりできるし。ルリ。見せてやろう。」
「ほーい。」
ルカと一緒になって迅に見せつけてやると、迅は頭を抱えてこう言った。
「あぁ…非現実的なものが見える…。とうとう頭がおかしくなってしまったのか俺は…!」
「最初っから頭おかしいでしょ、あんた。」
「はぁ!?」
「いくら辛くても、自殺選んだらただのアホよ。」
ルカが迅を睨む。
確かに…。
世界には死にたくなるような病気を持ってるけど、懸命に生きてる人だっているのに!
あ、まさかそれを教えるのが今回の仕事…?
written by ふーちん